私は、親の都合で東京にやってきた、高校二年生
今日が初めての登校日……。
詩織
ついに、今日が来てしまった……
そうなんです。
私、四宮詩織は、人見知りなんです。
詩織
お母さんどうしよう……!!友達できるかなー?!
置いてある写真にそう呟く。
私は、中二の頃親をなくした。
詩織
……頑張らなきゃ
先生
今日は、転校生を紹介します!
ハヤテ
センセー!女子ですか?!男子ですか……?
怜
またそれかよ……
先生
女の子ですよ。
ハヤテ
いやった〜!!!!
怜
うるさい。
ハヤテ
怜はいつも通り冷たいな〜
先生
それでは、はいって!
詩織
こ、こんにちは……
ハヤテ
(可愛い……)
怜
…………
詩織
四宮……詩織です。
よろしくお願いします。
(こんな挨拶で大丈夫かな?)
クラスメート
(かわいい……
先生
んじゃー四宮さんは田坂怜くんの隣ね!田坂くん呼んであげて
怜
こっち。
ハヤテ
怜〜!変われよ!
詩織
えっと……よろしくお願いします。
怜
よろしく
ハヤテ
よろしくー!!
先生
静かにー!授業始めるわよ!
咲
清水咲です!詩織ちゃん!よろしく!
美希
吉野美希!よろしく〜
詩織
よろしくお願いします……。
美希
敬語じゃなくてタメでね!
詩織
ありがとう……
咲
固くならない固くならない!
仲良くしようね!
昔からこんな性格で、友達がいなかった私に声をかけてくれた。
美希
ごめんね!詩織!一緒に帰りたかったんだけど、部活があった!
咲
ごめんうちもだ……!
詩織
大丈夫だよ。話しかけてくれてありがとう……!
詩織
部活何に入ろうかな……
ハヤテ
詩織ちゃんこっち方面なんだな!話しかけてみよーよ!
怜
めんどくさい……
詩織
(隣の席の子かな……?もう1人は前の席。)
ハヤテ
話しかけよーぜ!
怜
今日はいいだろ
ハヤテ
いや〜一目惚れだわ〜
怜
本当かよ、ハヤテのことだしすぐやめるんだろ
ハヤテ
俺を舐めてんだろ!
怜
舐めてる。
詩織
(私じゃ絡めないな……)
詩織
(なんで私なんかに可愛いなんて言葉……)
詩織
(また居る……)
私の親はどちらとも有名人。
だから、亡くなった理由とかを詳しく聞いてくる。
何年経っても……
記者
なぜ、○○さんは亡くなったんですか?!
記者2
びょうきなんですか?
詩織
お母さん……助けて……
(こんな所で泣いちゃダメなのに……)
ハヤテ
何やってんですか?
怜
泣いてんだろ?見てわかんねーか?
記者
誰だ君たちは!関係ないやつは黙ってろ!
怜
このこと全て警察に話してやろーか?
記者2
そ、それは……
ハヤテ
なんだよあいつら……
詩織
ヒック……うぅ……
ハヤテ
大丈夫か?
怜
あいつらなんなの?
詩織
ごめんなさい……。なんでもないです……。
怜
待て。その顔で言われても大丈夫だなんて認めねーよ?
ハヤテ
怜……
詩織
…………。
怜
言いたくないなら、別に。
ハヤテ
ごめんな!詩織ちゃん!
詩織
お母さん……会いたいよ……
怜
え?
詩織
はっ! ごめんなさい!
ハヤテ
お願いだから、話してくんね?心配だし……。
ハヤテ
そんなことが……
怜
ごめん。強引なことして……
詩織
守ってくれてありがとうございました。
ハヤテ
困った時はお互い様ってやつ!
怜
そろそろ俺たち帰るな。
詩織
ほんとにありがとうございます。
ハヤテ
敬語やめろよー。またな!
怜
また明日
詩織
m(*_ _)m
先生
四宮さんは、中二の頃親をなくしています。なので、ささえてあげてください。
咲
え……。
美希
嘘……詩織……。
詩織
ヒック……
クラスメート
(泣き顔も可愛い……)
詩織
今日も一人……か。
詩織
はい。四宮です……
それは祖母からの電話。
私と一緒に暮らしてくれる人を私の家に呼んだらしい。
仲良くできるかわからないけど、1人よりマシだ。
詩織
はい。
しゅん
田坂です。
詩織
(どこかで聞いたことのある名字)
しゅん
こんばんは。今日からお世話になる田坂です!よろしくお願いします!
詩織
えと……祖母に頼まれてた人ですか?
しゅん
そうそう!あとひとりいるから!
怜
なんだよ……って、四宮?!
私これから、田坂くんと同居?!
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