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オメガバース好き!
あ、やばい癖ぐへへ
──ここは、オメガバースの世界。
【オメガバース(Omegaverse)とは】
BL(ボーイズラブ)や創作の世界でよく使われる “架空の性の設定” のこと。 人間を「α(アルファ)」「β(ベータ)」「Ω(オメガ)」という3つの性に分けて考える世界観。
【3つの性の特徴】
α(アルファ) 社会的地位が高く、リーダー気質の人が多い Ωを「妊娠させる」ことができる(オスでも) フェロモンが強く、モテやすい いわゆる“支配する側”や“攻め役”に多い
Ω(オメガ) 発情期(ヒート)があり、強いフェロモンを出す 男性でも妊娠できる 社会的には差別を受けやすい設定が多い “守られる側”や“受け役”に多い
β(ベータ) 一番“普通”の人 発情期もなく、妊娠もしない(※世界によっては例外あり) αやΩほど強いフェロモンもない 社会では多くの人がβで、一般的な立場にいる 感情や恋愛は普通にするけど、“本能に縛られない
番(つがい) オメガバースにおける 「運命の相手」 のこと αとΩの間でだけ起こる特別な結びつき 一度「番」になると、お互いのフェロモンが反応して、他の人を受けつけなくなる 相手の匂いで安心したり、離れると不安になったりする 絆が深いほど、心も体も強く結ばれる存在 Ωが発情期(ヒート)の時にΩのうなじを噛むと、番になれる
これまでが、オメガバースの通常の設定。
この物語には、そんなオメガバースの設定が出ます
地雷の方は※注意※です
ざわめきが教室いっぱいに広がっていた。
男子校とは思えないほど浮き立つ空気。
その中心にいるのは、今日から転校してきたという男だ。
金色の髪が窓から差す光を反射してきらめく。
薄灰色の瞳は笑みを湛え、まるで舞台に立つ王子様のように堂々としている。
名前は──**神城 悠真**。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
ざわめく声の中、悠真はにこやかに自己紹介を終えた。
神城 悠真
神城 悠真
教師が席を示す。
教師
教師
教師
クラスの視線が一斉に、後ろの窓際へと向けられる。
そこに座るのは──暗い青の髪、紫の瞳
不機嫌そうに頬杖をつき、転校生を睨み返す
**蒼井 玲司**だった。
悠真は柔らかい笑顔を崩さぬまま歩み寄り、玲司の隣に腰を下ろす。
その瞬間、玲司はふっと鼻を鳴らした。
蒼井 玲司
吐き捨てるような声。
小さくても、悠真にははっきり届いた。
神城 悠真
神城 悠真
悠真は笑いながら、まるで傷ついた様子もなく返す。
玲司は睨みを強める。
蒼井 玲司
蒼井 玲司
神城 悠真
悠真は軽く肩をすくめ、口角を上げた。
その笑みは優しいが、どこか底知れぬ冷たさを含んでいる。
蒼井 玲司
蒼井 玲司
低く呟いた玲司に、悠真は薄灰色の瞳を細める。
神城 悠真
蒼井 玲司
神城 悠真
悠真の声色はあくまで柔らかい。
けれど、その奥には愉快そうな響きが混じっていた。
玲司は舌打ちし、机に視線を落とす。
蒼井 玲司
教室の空気がざわめく中、二人の間だけが異質な緊張感で満ちていた。