私と廉と杏奈は、幼なじみ。 学校。
桜音
はぁ〜…
廉
よっ!桜音。
どした?ため息なんかついて。
どした?ため息なんかついて。
桜音
あ、廉…
ううん。なんでもないよ。
ううん。なんでもないよ。
廉
ホントか?
桜音
うん…
廉
嘘だろ?
ホントはなんかあっただろ。
ホントはなんかあっただろ。
桜音
えっ?
廉
嘘ついてんの、バレバレなんだよ
桜音
廉っ…
廉
いいから、話してみ?
桜音
実はね…
桜音
お母さんが病気になって、あと半年しか生きられないの…
廉
それホントか?
桜音
うん…
桜音
どうしよう。
お父さんいないから、私1人になっちゃうよっ…。
お父さんいないから、私1人になっちゃうよっ…。
廉
このこと、杏奈にも話したか?
桜音
ううん。
心配かけたくないもん。
心配かけたくないもん。
廉
でも幼なじみだろ?
頼りしていいんだぜ?
頼りしていいんだぜ?
桜音
そーだよね。
桜音
相談してみる。
廉
おう。
帰り道。
桜音
杏奈…
杏奈
どーしたの、桜音?
桜音
実はね…
桜音はさっき廉に言ったことを、杏奈にも話した。
杏奈
そーだったんだ。
桜音
うん…
杏奈
気づいてあげられなくてゴメンね…
桜音
全然だいじょーぶだよ。
桜音
杏奈…
杏奈
ん?
桜音
心配しないでね。
大丈夫だから。
大丈夫だから。
杏奈
桜音…
3ヶ月後
病気が悪化し、私のお母さんは亡くなってしまった。
桜音
お母さん…
私、どーすればいいの?
私、どーすればいいの?
桜音
もう、お母さんのところに行ってもいい?
廉
桜音…!
桜音
廉…
どーしたの?
どーしたの?
廉は桜音を抱きしめた。
桜音
ちょっ…
廉…?
廉…?
廉
桜音。
辛かったら泣いていいんだぞ?オレがずっとそばにいる。
辛かったら泣いていいんだぞ?オレがずっとそばにいる。
桜音
れ、ん…
桜音
ありがとう…
廉
おう。
1週間後。
廉
桜音〜、今いい?
桜音
いいよ。
桜音
どーしたの?
廉
あのさぁ、オレの家に住まない?
桜音
えっ…?
桜音
別にいいよ。
私たちは、ただの幼なじみなんだから。心配しないで…。
私たちは、ただの幼なじみなんだから。心配しないで…。
廉
心配するよっ!
桜音
廉…?
廉
オレは桜音のことが好きなんだよ!
廉
だから1人にしておけない。放っておけない…!
ギュッ…
桜音が廉に抱きついた。
廉
桜音…?
桜音
ありがとう、廉。
私も廉のことが好き。
私も廉のことが好き。
桜音
一緒に住んでもいいかな?
廉
もちろん!
廉
絶対幸せにする!
桜音
ありがとう…!