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【桃紫】笑ってる顔

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【桃紫】笑ってる顔

1 - 【桃紫】笑ってる顔

♥

223

2022年02月08日

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ねー

今日はちゃんと持ってきてくれた?

昨日言ったよね?

『明日、お金持ってきます』って。

ほら、早く出せよ30万

satomi

……………

何黙ってんの?

satomi

……持ってきてない、です

は?

マジでお前使えねー!

ガスッ

ボコッ

satomi

ッ………

校舎裏、いかにも不良って感じの

先輩方に囲まれて

毎日、毎日

殴られて

傷が出来て

血が流れて

身体に刻まれる

その繰り返し。

でもこれでいいんだ…

君が傷つかないなら、それでいい。

nanamori

ねえ、なんで話してくれないの

satomi

え、なにが?w

nanamori

怪我、転んだとか

nanamori

嘘なんでしょ?

satomi

…………

我ながら下手な作り笑顔。

泣きそうな声で詰め寄られると

さすがにちょっと胸が痛くなる。

まぁ、それでも話す気なんてさらさらないけど

nanamori

誰にやられてるの?

nanamori

…なんで言ってくれないの?

nanamori

ねぇ…ッ…

satomi

なーくん、大丈夫だから

satomi

笑ってよ。

satomi

俺、なーくんの笑った顔がスキなの

nanamori

……うん…ポロポロ…

なんで君が泣くんだろう

痛い思いしてるのは俺だけなのに

なんで笑ってくれないんだろう

悲しむ顔が見たくて、こんなことやってるわけじゃないのに

satomi

ほら、泣かない泣かないww

satomi

昔からほんと泣き虫だな~

nanamori

ち、違う…もん…

satomi

ね、大丈夫

satomi

もう泣かないで。

nanamori

……わかった…

涙目で無理やり笑ってみせる君が可愛くて

俺はぎゅっと君を抱きしめ、耳に口付けした。

satomi

チュ

satomi

愛してる。

nanamori

俺、も、愛してる。

nanamori

さとちゃん…ニコ

全部は君の為なんだよ

だからさ、俺の事なんかで泣かないで

笑って?

nanamori

………………

nanamori

…そんなに俺って…頼りない…?

nanamori

『大丈夫、大丈夫』って

nanamori

何が大丈夫なの…

nanamori

怪我ばっかり増やして…

さとみくんは絶対嘘をついている。

でも、聞いてもいつもはぐらかされる。

俺は君が辛そうな目に遭うとこなんて見たくない。

どうやったら…

君を守れるのかな?

ねーねー、君っ

nanamori

はい…?

君ってさとみのカノジョでしょ?

nanamori

あいつ最近すっげー怪我作ってるじゃん

nanamori

…知ってるんですか

もちろん♪

でさ、取引なんだけど

さとみじゃなくて、君がお金持ってきてくれたら

あいつのこと殴るのやめてあげでいいよ?w

nanamori

ッ…!!

さとみくん

なんで言ってくれなかったの?

こんな理由なら……

いくらでも代わってあげるのに

satomi

あーあ…今日も殴られに行かなきゃダメなのかー…

愚痴りながら校舎裏に向かう。

そこでは、有り得ない光景があった。

こんなんじゃ足りね~よ!

もっと持ってこいよ!

ボコッ

ドカッガスッ

nanamori

ッ……ぅ"…

satomi

………………は?

あ、さとみじゃんw

satomi

おい…なんで

satomi

俺じゃなくてなーくんがッ…!

だって、お前役立たずだから~

標的チェンジしたんだよw

いや…最初なるはずだった標的に戻した

…ってだけか?w

お前が代わりになった意味

全くなかったね~ww

satomi

………………

なんでだ…?

俺は…君を守るために…

君の代わりに殴られてたのに…?

なんで…

君と出会って十数年経つけど、

今までずーっと、昔から何も変わらずに

遊んでいたと思うんだ。

幼い心のまま、何の罪の意識も感じず

淡い恋心を抱いて。

君と楽しく笑い合っている記憶しかない。

…なのに

何故か君と僕は今、ボロボロだった。

心も身体も愛情も

酷く歪んで、もう分からない。

それでも、本当に心から愛してるからさ

ね…なーくん

俺は、君のこと大好きだから

君のこと守り続けるよ。

なーくんは俺の代わりになってるだけ、

なら、俺の代わりになる理由がなくなればいい。

その理由は…

俺のことが好きだからでしょ?

なら、嫌いになってもらえばいい。

君を怒らせればいい。

怒らせる方法?そんなの簡単だ

『俺が居なくなればいい』

satomi

………これ、やるよ

え?通帳…?

satomi

親が俺に残してくれたお金、

satomi

全部そこに入ってる。

satomi

生活費でもあったから

satomi

渋ってたけど…もう必要ない

satomi

あげるから、その代わり

satomi

もうなーくんに手ぇ出すなよ

satomi

…もし手出したら

satomi

悪霊になって呪ってやるからニコッ

satomi

…なーくん、

nanamori

nanamori

さとみくん………

satomi

…俺の代わりに、こんな怪我したんだね

nanamori

ッ…だって……

nanamori

俺…さとみくんのこと本当に大好きだから…

nanamori

守りたかったの…

nanamori

ねえ、ポロポロ

satomi

大丈夫

俺はなーくんの涙を拭う。

好きだから、傷ついて欲しくなかった。

ずっと

笑っていて欲しかった。

好きだから

本当に愛しているから

嫌いになって欲しかった。

satomi

…ね、なーくん

satomi

俺ね

satomi

ほんとは君のこと大嫌いだよ

俺は、ポケットに入れていたカッターを手に取り

自分の首元に突き立てた。

視界がぐらぐら揺れている

君の声がこもって聞こえる

痛みも感じない

動けない

君が泣いている。

怒って叫んでいる。

nanamori

さとみくん!!やだよ、やだ!

nanamori

タヒなないで…

nanamori

俺を置いていかないで……

nanamori

さとみくん!!

nanamori

ねぇ…さとみくんッ…ポロポロ

これで嫌いになってくれたかな?

そんなこと考えてるうちにも、

感じられる感覚がどんどん鈍くなっていく。

もう君の声もほぼ聴こえない

目の前が暗い

…どうせタヒぬなら

最期は笑ってる顔が見たかったな

_____

ボス、

今回の敵も1人残さず全滅させました。

nanamori

…………で、例のモノは…?

『死 者を蘇生させる手順』

ちゃんと奴らから奪い取りましたよ。

nanamori

nanamori

…これでやっと叶う。

そうですね…

…あ、でも蘇生には

『死 者の遺体』と『死 者の血』

がいるみたいですが…

nanamori

ああ、それなら

nanamori

冷凍して保管してある。

おお…流石ですね

さとみくん。

今の俺を君が見たらなんて思うかな。

たぶん、怒るよね

『最悪』って吐き捨てると思う。

俺のことなんて嫌いになると思う。

でも、全部は君の為なんだよ

さとみくんが自サツして、

俺は怒りのまま俺らを殴ってきたあいつらをコロした。

すごく、ゾクゾクした

人の血を見ると興奮するんだ。

ヒトゴロシが楽しくてしょうがないんだ。

ああ、でも綺麗な血は君だけだったよ。

君がカッターを突き立てて裂いた傷から出る血は

本当に綺麗で、思わず舐めちゃった♡

俺は今、俺みたいに

『タヒんでしまった愛する人を生き返らせる』という

願いを持った人で集まって、

その方法を探してたんだ。

やっと見つけから…待っててね

きっともうすぐ会えるからさ

nanamori

"大丈夫"だよ…ニコッ

…ねえ、さとみくん

俺はあなたを守れましたか。

桜兎(おと)

最後のななもりさん

桜兎(おと)

マフィア感ある

桜兎(おと)

おつです()

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コメント

3

ユーザー

かっこいいッ、、、

ユーザー

すんごく好きです…!!! なんか周りの環境がその子達をおかしくさせてくのが特に好きです😭なくんかっこよいですね! 応援してます…!

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