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⚠︎yaur
4 「 壁の向こう側 」
その日も、いつもと同じだった。 駅前で待って、u r が来て、隣を歩く。コンビニに寄って、適当に飲み物を買って、帰り道をだらだら歩く。
違ったのといえば、煙草の本数。
袋の中を見て、すぐ分かる。何も言わずに外に出る。
ya
u r はいつもみたいに火をつけて吸って、吐く。 その動きが、前より少しだけ荒い。見ていて、どうしようもなく引っかかる。
ya
ur
短い返し。視線はこっちに来ない。いつもより、少しだけ拒絶が強い。だからといって、引く理由になんてならない。
ya
ya
ya
ur
少しだけ眉を寄せる。空気が変わる。でも止めない。
ya
ur
ya
ur
噛み合わないまま言葉が重なる。沈黙のまま、u r が煙を吐く。ゆっくりじゃなくて吐き出すみたいに、
ur
ur
明確な拒絶の壁。普通なら、ここで引く。
ya
ずっとあったやつ。u r が隠してた “ 壁 ” 。でも、今の俺は昔の “ 弟みたいな幼馴染 “ じゃない。
ya
ya
ur
ya
ya
逃がす気はない。逃げるなよ、と視線で固定する。
ur
少し揺れてる声。だから、はっきり返す。
ya
ya
それだけで十分だった。さっきより、重たい空気。 u r が視線を逸らす。煙草を持つ手が、ほんの少しだけ震えていた。
ur
ya
言い切る。風がぬるい。煙がどこにも逃げずに漂う。
ur
吐き捨てるみたいな声。でも、完全な拒絶じゃない。
ya
ya
u r の目が揺れる。その瞬間に分かる。
ya
壁はあっても、ヒビは入ってる。 u r が小さく息を吐いて、煙草を足元に落とす。火を踏んで消す。
ur
ya
さっきより、少しだけ深い空気。
ya
何も言わずに、隣を歩いた。