翌日
昼休み終了後、実と健太は席に座って話していた。
どうやらあの後に、実は教科日本語について調べていたようだ。
飯田 実
だらんと机に肘を置きリラックスした様子の2人。
古賀 健太
飯田 実
キーンコーンカーンコーン…。
5時間目開始のチャイムが鳴った。
轟木先生が教室に入ってきて、授業を始めようとする。
轟木先生
轟木先生
そうして教室に現れたのは……、
烏田先生
シチメンソウのような鮮やかな朱色の着物を着た昨日の少女であった。
実&健太
2人は驚きのあまり、思わず大きな声を出してしまう。
轟木先生
轟木先生も驚く。先生が大声を出した2人に注意しようとすると、
烏田先生
農は実達を気付いた様だ。
轟木先生
轟木先生は戸惑う。
烏田先生
烏田先生
農はサッと話を切り替え、白チョークを手に取る。
烏田先生
拍手が響き渡り、早速農は黒板に『佐賀の方言』と書いた。
烏田先生
烏田先生
農は挙手しながら生徒たちに訊いた。
田代 飛鳥
手を挙げたのは健太の幼馴染の田代 飛鳥(たしろ あすか)だった。
彼女は薬局の家の子で、田代売薬を調べ始めてから様々な鳥栖や佐賀の魅力を日々研究しているようである。
烏田先生
田代 飛鳥
烏田先生
農は感心する。
烏田先生
クラスメイト
クラスメイト
一気に生徒達の関心を集めた農。
烏田先生
飯田 実
農は早速例を挙げた。
烏田先生
田代 飛鳥
良い機会だと思った農は、唐突に佐賀弁クイズをした。
烏田先生
烏田先生
クラスメイト
皆が考えていると、健太が呟く。
古賀 健太
烏田先生
烏田先生
生徒達は驚く。
同じ県でも一切聞いたことのない言葉だからだ。
古賀 健太
と、剽軽な健太は言う。
烏田先生
農は少し苦笑いをしながら話題を変える。
烏田先生
クラスメイト
農はニコッと笑い、言った。
烏田先生
クラスメイト
鍋島直正は幕末の肥前佐賀藩10代藩主で、維新後に軍防事務局輔、開拓長官、大納言などを歴任。 明治維新以前の諱は斉正(なりまさ)。号は閑叟(かんそう)。 磁器・茶・石炭などの産業育成・交易に力を注ぐ藩財政改革を行い、財政は改善させた。また、藩校の弘道館を拡充し優秀な人材を育成し登用するなどの教育改革、小作料の支払免除などによる農村復興などの諸改革を断行した。役人削減とともに藩政機構を改革し、出自に関わらず有能な家臣たちを積極的に政務の中枢へ登用した。 アームストロング砲など最新式の西洋式大砲や鉄砲の自藩製造に成功した他、蒸気船や西洋式帆船の基地として三重津海軍所を設置し、蒸気機関・蒸気船(凌風丸(りょうふうまる))までも完成させることにつながっている。 Wikipedia 参照
クラスメイト
江藤新平は、江戸時代後期の武士(佐賀藩士・権大参事)、明治時代の政治家、官吏、教育者。 立法・行政・司法がそれぞれ独立する「三権分立」を推進し、日本近代司法体制の生みの親として「近代日本司法制度の父」と称される。また、司法制度・学制・警察制度の推進と共に「四民平等」を説き浸透させた。 大隈重信はは、日本の政治家・教育者。位階勲等爵位は従一位大勲位侯爵。 参議、大蔵卿、内閣総理大臣(第8・17代)、外務大臣(第3・4・10・13・28代)、農商務大臣(第11代)内務大臣(第30・32代)、枢密顧問官、貴族院議員。報知新聞経営者(社主)。聖路加国際病院設立評議会会長。同志社大学社友。 通貨・円の制定、日本初の鉄道敷設、政党内閣制を基軸にした即時国会開設を主張するなど議会制推進。 早稲田大学を創設しまたのちに早稲田大学高等学院、早稲田実業学校などもでてきた。官学に匹敵する高等教育機関を育成するために力を注いだ。また、日本における女子高等教育の開拓者の1人であり、成瀬仁蔵と共に日本女子大学を創設。立教大学の発展にも携わった。 Wikipedia 参照
4組のクラスには、七賢人の名前が飛び交い始める。
古賀 健太
田代 飛鳥
島義勇は、江戸時代末期(幕末)から明治にかけての佐賀藩士、明治政府官吏。札幌市の建設に着手し、「北海道開拓の父」と呼ばれる。佐賀の七賢人の一人。 Wikipedia 参照
クラスメイト
佐野常民は明治期の日本の政治家。日本赤十字社の創始者。官職は枢密顧問官、農商務大臣、大蔵卿、元老院議長。栄典は正二位勲一等伯爵。 Wikipedia 参照
クラスメイト
クラスメイト
農はとても満足そうにしながら言う。
烏田先生
烏田先生
大木喬任は明治期の日本の官僚、政治家。徴士、参与、軍務官判事、東京府知事などを務めた。江戸を東京とすること(東京奠都)に尽力した。1871年(明治4年)に民部卿、文部卿として学制を制定。1872年(明治5年)に教部卿を兼任。1873年(明治6年)、参議兼司法卿となる。 副島種臣は、日本の政治家。侍講兼侍講局総裁、参与兼制度事務局判事、参議兼大学御用掛、内務大臣(第4代)、枢密院副議長(第2代)、外務卿(第3代)、外務事務総裁、清国特命全権大使、宮中顧問官、興亜会会長、東邦協会会頭、愛国公党発起人等を歴任。位階勲等は正二位勲一等伯爵。 枝吉神陽は、江戸時代後期の幕末に活躍した佐賀藩の思想家、教育者、国学者。藩校弘道館の教諭。外務卿、内務大臣を務めた副島種臣は実弟。 Wikipedia 参照
クラスメイト
クラスメイト
飯田 実
飯田 実
古賀 健太
飯田 実
烏田先生
クラスメイト
このように農の授業はかなり盛り上がった。
烏田先生
クラスメイト
烏田先生
烏田先生
烏田先生
飯田 実
烏田先生
朝日山には「ウシどん」という天を衝くような大男が天秤棒で山を運んでいた際に、天秤棒が折れたために落とした二つの山の一つで、もう一つは花立山(小郡市)になったという伝説がある。 Wikipedia 参照
古賀 健太
烏田先生
このようにして、彼女の止まることを知らない佐賀トークは、生徒達の心を豊かにしていた。
キーンコーンカーンコーン…。
楽しい日本語の授業はあっという間に終わった。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイトは一斉に農に駆け寄る。
クラスメイト
クラスメイト
烏田先生
そうして農は教室を後にした。
放課後
実と健太は一緒に下校していた。
飯田 実
ふと道の前方を見ると、数十m先に農が居た。
古賀 健太
古賀 健太
健太は大きめの声で呼びかけた。
烏田先生
農は振り向いてくれた。
健太達も農の方へ駆け寄る。
烏田先生
飯田 実
農は笑顔で答えた。
烏田先生
そこに誰かが現れた。
???
それは、農と同じくらいの少女だった。
古賀 健太
実達が状況を読み込めないでいる。
しかし、農はそんなことはお構いなしに話を続けていた。
烏田先生
???
???
???
烏田先生
その時、どこかから声が聞こえた。
???
実達に上から届いていたはずの日の光が、一瞬何かに遮られて暗くなった。
どうやら誰かが歩道の真横の民家の屋根から飛び降りたようだ。
シュタッ。
古賀 健太
飯田 実
目の前に現れた、これまた同い年くらいの2人目の謎の少女。
???
???
???
烏田先生
どうやら農はその指名手配とやらを知らなかったらしい。
状況が複雑化してくる中、飛び降りた少女は武器を構えた。
???
教えてリージョン解説 Part2
〜佐賀県の給食〜
飯田 実
飯田 実
烏田先生
飯田 実
飯田 実
烏田先生
飯田 実
烏田先生
烏田先生
飯田 実
飯田 実
飯田 実
烏田先生
烏田先生
烏田先生
飯田 実
烏田先生
飯田 実
飯田 実
❖参照元❖ 【用語解説】 Wikipedia より 鍋島直正、江藤新平、大隈重信、島義勇、佐野常民、大木喬任、副島種臣、枝吉神陽、朝日山 (佐賀県)
コメント
2件

佐賀の給食陶器なん?!ズルすぎるって