次の日の朝
夢の心はときめいていた
夢
(今日は友達と〇〇レストランだ!)
夢
(午後4時までのバイトも、なんだか頑張れそうな気がする。)
夢
(普段は全然起きれないのに、今日はスッキリ目覚められた。)
玄関の扉を開け、夢は仕事へと出掛ける
少し飛ばします
夢
やばい、間に合わないかも!
今日は正社員の先輩の子供が熱を出してしまい
人のいい夢が代わりに仕事をし、
4時までだったはずのバイトが5時まで長引くことになってしまった
ここから家まで一旦帰る必要がある
夢
(せっかく〇〇レストランに行くんだからお洒落したいし。)
でも、帰る為の電車は遅延していて
家に着くまであと30分はかかりそうだ。
夢は一瞬、遅延証明書を貰いに行こうとしたが
学校や仕事に行くわけじゃないので
遅延証明書を貰っても意味がないな、
と思い、結局やめた。
夢
(色々と準備するのに15分は欲しい)
夢
(六本木までは10分で行けるとすると)
夢
(あっちにつくのは5時55分くらいになる。)
夢
(う〜ん、間に合うかなぁ……。)
あの春千夜くんだから、待ち合わせの30分前にはあそこに着くだろう……
そんな気がする。
花ちゃんも時間はきっちり守るタイプだから5分前には確実に着いてると思う。
夢
(とにかく連絡を入れよう。)
そう思い、スマホを取り出す。
花と春千夜、どっちものトークに
夢
“ごめん、ちょっと遅れるかも💦先に言ってても良いから🙏🙏”
と、メッセージを送信した所で電車が来た。
一番線乗り場から電車に乗る。
そこまで景色が良いわけじゃないけれど、
なんとなく窓から外を見つめ、電車に体を揺さぶられていた







