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【短編】『シアワセ』

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【短編】『シアワセ』

第2話 - 【 btsで妄想】『シアワセ』

327

2021年04月09日

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#短編

#花様年華

えむ

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えむ

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~ 𝕒𝕥𝕥𝕖𝕟𝕥𝕚𝕠𝕟 ~ ※ 実際の人物や団体などとは関係ありません ※ フィクションです ※ パクリではありません

【映画予告風】『シアワセ』

それでは、いってらしゃいませ。

あれは､高2の､夏の日だった。

あの時､楽しそうにしているあいつらの傍で､俺は悟った。

俺らが"不幸"なのは､時間､状況､心情､天気…全ての事が重なって、不幸なんだ。

俺らは､運が悪く、不幸になってしまったんだ、と。

不幸を無くすために、不幸を見えないようにするために、

お前らは、幸せを求めるようになった。

｢幸せは、待つんじゃない。作るんだ。｣

ユンギヤ､その通りだよ。

お前らは自力で幸せを掴もうと､仲良く､楽しく､笑顔で遊んでるよな。

だからといって､俺は幸せを求めたくない。

幸せは、不幸だから。

不幸は、幸せだから。

だからお前らは、一生不幸のままなんだよ。

あの日も俺らは、いつものように､いつもの場所で遊んでいた。

よく飽きないなという思いは､今も昔も変わらなかった。

けど､いつもと違う会話が俺の耳に通った。

TH｢あ､僕最近､｣

TH｢彼女できたんですよね。｣

JK｢え､ほんとですかヒョン!おめでとうございます~!｣

JK｢僕も最近良い事ばっかで…｣

JM｢お!僕もなんだけど?w｣

JH｢僕も最近､体の調子が良いんだよね~｣

RM｢僕も､自分の時間が増えてゆっくりしてるよ。｣

YG｢俺も最近はよく眠れてる｡｣

JN｢…僕は相変わらずなんだけど？笑｣

JM｢あはははっ！笑ヒョン可哀想w｣

JH｢あーそうそう、なんかさ、僕すっごく怖かったんだけど､｣

JH｢普通に道歩いてたら､"青いワンピースを着た女の子"が僕のことジって見てきてさ~…｣

JH｢もうほんと怖かった~｣

TH｢え…僕もその女の子見ました。｣

YG｢俺も見た…4~5歳の女の子だよな？｣

JM｢は、はい…｣

TH｢…僕も､見ました､｣

JK｢え、僕も…｣

RM｢…僕も見ました…｣

JM｢っでも､最近､皆と遊んでると思うんですけど､なんか､凄く元気になった気がするんです。｣

確かに､あの時は皆が輝いていた。

JK｢…その女の子のお陰ってことにしましょ!｣

JH｢そう…だね!｣

…なんで俺には来なかったんだろう…

この疑問が何十年経っても解決できないだなんてこの時は思ってもいなかった。

あの日から１ヶ月､ずっと6人の調子が良くて､逆に怖くなってきた頃だった。

俺も､幸せが怖くて､なんで不幸じゃないんだと焦り出した。

ただ俺だけが不幸で、皆は幸せになっていく。

幸せは不幸なはずなのに､幸せを求める自分が嫌になってきた。

皆でいるのが楽しかった筈なのに､いつからか､笑顔が消えた気がして不安だった。

俺たちの友情が崩れ掛けている時､"一人の少女"が､俺らの前に現れた。

7人で遊んでいると､小さな足音が聞こえたんだ。

RM｢…なんか足音聞こえません…？｣

JN｢うん、…聞こえる…｣

すると、例の"青いワンピースを着た女の子"がいたんだ。

YG｢な､なんでここに…｣

🦋｢こんにちは!｣

元気に挨拶をした女の子。その笑顔が､今では恐ろしくて堪らなかった｡

焦っていた俺は､その幼い女の子に八つ当たりをしてしまった｡

JN｢おい、…お前なんでここにいるんだよ…｣

JN｢なぁ！！なんで俺の大切な友達に近寄るんだよ！！｣

JN｢お前が来てから皆幸せになったよ。けどお前は！｣

JN｢幸せを運んできたかもしれねーけど､不幸も一緒に運んできた…｣

JN｢幸せは不幸なんだよ！！！！！｣

JN｢だからもう俺らには近づくな！！！｣

JN｢もうこれ以上､6人を不幸にするな！！！！｣

絶え間なく大声を出していて、呼吸が少なくなり､肩で息をしていると､俺とは正反対に､眩しいくらいの笑顔で言い放った。

🦋｢あれ､その"不幸"を乗り越えるのが人間じゃなかったけぇ~?｣

🦋｢ってことはお兄さんは､人間じゃないってことぉ~?｣

JN｢っ…｣

俺は何も言えなかった。

ただただ自分が､不幸を恐れていただけなのかもしれない。

不幸を乗り越えるのが､怖かったのかもしれない。

あの日から俺は､あいつらと遊ばなくなった。

あれからもう何年も経ち､俺は成人し、大人になった。

大人になった今でも､分からない。

なぜあの子は､俺の元に来なかったのだろう。

あの子の幸せの定義はなんなんだろう。

あの子の幸せの基準はなんなんだろう。

あの子の幸せの価値観はなんなんだろう。

俺が幸せと感じる時はいつだ？

俺の幸せってなんだ？

…あぁ､そうか。

あの時あの子が俺の元に来なかったのは…

｢…俺が幸せだったからなのか…｣

皆さんこんちわえむです！

いかがだったでしょうか~！

映画予告風がご好評いただき､本編出させていただきました!

前回もありがとうございました😳🙇🏻‍♀️

実はこの作品、母と一緒に作った作品なんです笑

内容は私と母が考えて､私がその内容を書いた感じなんです~

なので､凄く内容が濃くて書くのが楽しかったです笑

ぜひ、いいねしてってください！

それでは、お暇致します。