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ごめんね。3

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ごめんね。3

1 - ごめんね。3

♥

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2022年02月13日

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月見。

こんにちは!月見。です

月見。

「ごめんね。」第3話です。第1話と第2話がまだの方はそちらから読むことをおすすめします!

月見。

第1話に続け、第2話の方も多くのいいねやコメントをありがとうございます!

月見。

まだまだ初心者ですが、とても励みになっています。このお話が読んでくださる方々を満足させられる様な一作となりますように。

月見。

それでは注意書きです!

注意!! ・地雷さんは今すぐUターン! ・まろにきが付き合ってます ・あにきの体調不良&まろにき喧嘩ネタです ・nmmn ・ご本人様方とは何も関係のないフィクションです ・口調&キャラ崩壊あり ・通報❌

月見。

それではどうぞ!

悠佑

・・・ん、

ゆっくりと、意識が浮上する。ぼんやりとぼやけた視界に、数回瞬きを繰り返した。

ここは、何処や?俺は、何をして・・・

そう考えた時、俺は今日の出来事を全て思い出した。

そして、家を飛び出す前に最後に聞いた恋人の言葉が蘇り、一気に視界が滲んだ。

悠佑

っ・・・!

目からこぼれ落ちた涙が、顔の肌を伝ってぼたぼたと枕カバーにシミを作っていく。

思い出さなければ良い。思い出したくない。なのに、脳は勝手にあの時の光景を、嫌に鮮明に映し出す。

まろの溜息。面倒臭そうに頭をかく雑な手付き。イライラしているその視線。

そんな目で、見ないで。

悠佑

っ、ぅ・・・!

ぐすぐすと鼻を鳴らす。情け無いなと思いながらも、涙は止まってくれない。

その時、部屋のドアが開いた。

りうら

・・・あにき?っ起きたの!?あに───っ

現れたのはりうらだった。ぼやけた視界でもその赤色はよく分かる。

それにしても、どうしてりうらがいるんだ。

すぐに俺の元へ駆け寄ってきたりうらが、俺の見て息を呑むのが分かった。

見られた。ああ、なんて言えば良いんだろうか。

りうら

・・・何があったの、あにき。泣かないでよ

なんて言うりうらの声が、何より潤んでいたから。ベッドの枕元のすぐそばに立って、俺の涙を拭う手がひどく優しいから。

悠佑

・・・っふ、っ、ぅ、りう、らっ・・・

りうら

・・・うん、なぁに、あにき

悠佑

お、れっ、まろのことっ、おこらせ、て、

りうら

・・・うん

悠佑

めいわくっ、かけてっ、まろ、おせっかい、って・・・!

りうら

・・・そうだったんだ

どれだけ拭っても涙が溢れてしまうから意味が無いというのに、りうらはずっと俺の涙を拭ってくれた。

いつも散々あにきあにきと呼ばれているのに、年下の、最年少のりうらにこんな風に泣き付いて申し訳ないと思った。

けれど、その優しさに甘えないと、もう無理だったのだ。

りうら

あにきは、悪くないよ

優しい声が鼓膜を揺らした。

りうら

だから泣かないで、また熱上がっちゃう。俺、早くあにきと歌いたいから

悠佑

・・・ん、ごめ、ん

りうら

ううん、大丈夫。謝んないで。今はゆっくり休も、ね?

悠佑

・・・ん・・・・・・

頭を撫でる優しい手の温もりに、俺は重くなった瞼をそっと閉じた。

ないこ

寝た?あにき

りうら

・・・居たの、ないくん

ないこ

入れる空気じゃなかったから。・・・あにき、結構弱ってるね

りうら

・・・うん

りうらがあにきへと視線を戻した。涙の跡が痛々しいが、さっきよりも寝顔は苦しくなさそうだった。

りうら

・・・まろは?

ないこ

ここに来いって言って電話切ったから、多分もうすぐ来るよ

りうら

・・・そっか

返事が遅いと言うか、反応が少し鈍いりうらをそっと見る。りうらの視線はあにきに真っ直ぐ注がれていた。

天才最年少でも、大切な仲間がここまで弱って泣いたら、こうもなるよな。それが、いつも頼りになるあにきなら尚更。

りうら

ないくん、俺さ

ないこ

ん?

りうら

あにきがこんなに泣いてるの、初めて見た

ないこ

・・・そうだね

あにきはいつも明るく、楽しそうに笑う人だ。関西出身のノリもあってか、湿っぽさなんて一ミリも感じられないその性格には俺もいつも助けられている。

りうら

・・・俺あにきの笑顔、好きなんだ

ないこ

うん、俺も

嘘の無い本心で返す。あにきの笑顔は俺も大好きだ。

こっちまで笑顔になってしまう様な笑顔で笑う兄貴を見ると、どんなこともどうでも良くなる。お前は一生笑っとけ、なんて思ってしまう。

ピンポーンピンポーン

その時、チャイムが廊下に響くのが聞こえた。

俺はハッと部屋のドアの方を見る。間違い無くまろだろう。

ないこ

・・・まろだ。出てくるね

りうら

・・・

りうらからの返事は無かったが、俺は寝室を出た。

ドアを開けると、そこには予想通りの人物。

ないこ

・・・まろ

If

・・・っ、あに、きは?

切れた息。その瞳が不安げに揺れていた。

ないこ

・・・泣き疲れて寝てるよ。熱もあるし

If

・・・ないこ、俺、・・・その、

まろが何やら言い淀んでいる時、背後の階段から足音が聞こえた。

見ると、りうらが階段を降りて来ていた。

てっきりあにきのところにいるものだと思っていたから、降りてくるなんて予想外だ。

ないこ

りうら?

名前を呼ぶが、りうらは返事をしなかった。斜め下を向いているその表情は上手く見えない。

りうらは真っ直ぐ俺達の方へ歩いて来て、まろの前で立ち止まった。

パンッ

乾いた音が響く。俺は目を丸くした。

目の前でりうらが、まろの頬を叩いたのだ。

ないこ

・・・

驚いた。が、俺はその行動を止めることも咎めることもしなかった。

まろも、りうらが怒っている理由を分かっているのだろう。叩かれたことに対して怒ることはせず、叩かれた後の状態のまま動かなかった。

りうら

・・・あにき、泣いてた

If

・・・

りうら

いつも滅茶苦茶明るく笑う笑顔、今日は一度も見てない。悲しそうで、苦しそうで、・・・凄く、辛そうだった

If

・・・

りうら

俺はあにきの笑顔が好きだよ。大好き。まろもそうなんじゃないの?

If

・・・それは、

りうら

一番大切だから、・・・自分が一番近くで笑顔にしたいから、付き合ってるんじゃないの!?なのにあんな風に悲しませて泣かせて、何してんだよ!!

If

・・・っ

まろが言葉に詰まる。りうらはまろに訴えながらも、泣きそうな顔をしていた。

ないこ

・・・りうら、もう良いよ。そこまでにしな。俺の思ったことも沢山言ってくれてありがとう

りうら

・・・ないくん

ないこ

まろ、反省してる?

If

・・・

まろは静かに首を縦に振った。まろも泣きそうな顔をしていた。

なんとなく、話を聞いていて予想は出来ていた。まろが普通の状態であにきにあんな酷いことを言う筈がない。

まろは普段から結構仕事で忙しそうにしているし、それを家に持ち帰ってまでしているということは随分多忙だったんだろう。

疲れが溜まった状態で、その疲れを上手く発散出来ないままあにきと会って。運悪くそれをあにきにぶつけてしまった。あにきにストレスをぶつけるのを、抑えられないくらい溜まっていたんだろう。

俺は小さく息を吐いた。あにきと一緒にいることでストレス発散が出来るんだろうに、それをあにきにぶつけるなんて。器用そうで時々凄く不器用なんだから。

ないこ

あにきは俺の部屋。まだ寝てると思うけど、行くなら行きなよ。俺達は下に居るから

りうらの了承は聞かなかったが、特に反論してくる様子も無かった。

If

・・・ごめん

ないこ

それはあにきが起きたら一番に言って

If

・・・うん

まろが階段を登って二階へ消えていく。俺は視線を隣にいるりうらに向けた。

ないこ

・・・まろのこと叩いたの、気に病むなよ。りうらが言ったのは全部正論だから。俺の分までありがと

こくりと頷いたりうらの頭を撫でる。頑張った最年少に、今度ポテトでも買ってやろうかな、なんて思ったのだった。

月見。

ここまで読んで頂きありがとうございます!

月見。

今回はりうらくんが沢山活躍してくれましたね、流石ぴよにき。天才ぴよぴよ最年少さん、頑張ってくれてありがとう🐤

月見。

一応ですが、ないくんとりうらくんはあにきに恋愛感情は特に抱いていません。強い仲間愛です😌

月見。

恐らく次回で「ごめんね。」最終話となります!あにきの元へ向かったいふくん。二人の結末は・・・

月見。

是非最後までお付き合い頂けると嬉しいです!

月見。

今回も読んで頂きありがとうございました!

この作品はいかがでしたか?

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