梅雨が明けて本格的な夏が始まった
恋がしたくなる季節
そして、海という素敵な場所で 私はひと夏の恋をする
波の音は私の恋心を擽る
1人で歩く浜辺も悪くない
大雅
奈菜
中学の時一緒だった男の子
顔が変わってた、声も少し低くなってた
かっこいい、と声が出そうだった
所謂一目惚れをした
奈菜
大雅
奈菜
上手く話せない
陸風が吹いて、ポケットに入っていた 花火大会のチラシが宙を舞う
そういえば、 友達と行こうとしてたんだった
大雅
奈菜
大雅
奈菜
奈菜
嬉しさと困惑が頭を埋める
大雅
返事をしなきゃ行けないのに
一目惚れなだけなのに嬉しさのあまり 声が出ない
奈菜
消え入りそうなかすれた声
花火大会がここまで楽しみなのは 小学生の時以来だった
提灯の灯火と屋台で物がやける音
ザワザワとした会場は夏を 感じさせるには十分だった
大雅
奈菜
大雅
あれから私達は何度かデートを 重ねた上で花火大会当日を迎えた
手も繋いだしキスもした
1ヶ月ほどの交際を経て花火大会
大雅
奈菜
花火が始まる前のアナウンスが耳に入る
楽しみが増していく
とうとう花火が上がった
何発か連続で上がったあと
大雅
そう呟いた
奈菜
大雅
どこかのサイトでみた 1番傷つく振られ方
まさか、ほんとに合ってるなんて
人はつらくなるとつらいという 言葉さえも出なくなる
奈菜
大雅
私のひと夏の恋は
空に上がった打ち上げ花火のように 儚く散っていった
コメント
1件
うわああああっっっ 花火に紛れて振られんのキツすぎる... リクエストをこんなに早く書いてくれるとは...!!! ありがとうございます🙏👍