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星涙病

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星涙病

1 - 星涙病

♥

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2018年11月04日

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僕はなんで人が泣いてるか分からない。

何が悲しく

何が虚しく

僕には分からない。だって演技で出来るから。

涙が星になる病になんてかからなければこんな感情…

星純 俊

ん…

チュンチュン

小鳥の囀りが聞こえる。

星純 俊

久しぶりに見た…夢だ。

母さん

俊ー?起きなさーい!

星純 俊

起きてるよ…母さん。

母さん

そ、そう?ごめんね…お母さん今日も仕事で居ないから、作り置き食べてね!

母さん

それと…学校大丈夫?虐められてない?

星純 俊

虐められてないよ。涙の事は話してないから…

母さん

そう…気を付けるのよ…

母さん

もし貴方が虐められでもしたら私心配で死んじゃう…

星純 俊

大丈夫だから。

母さん

わかったわ。じゃあ行ってくるね。行ってきます!

星純 俊

行ってらっしゃい…

僕もササッと食べ終え、着替えて家を出る。

ー学校ー

夏日菜 新汰

おーい、お前ら早く来いよー!

西園寺 康介

走んないでよ新汰。

貴良 涼

康介ノリわりぃよ!

西園寺 康介

ちょ、引っ張るなよ!

星純 俊

何が楽しいんだろうか。

星純 俊

いっ…

夏日菜 新汰

すまん!大丈夫か?…って生徒会長様かよ…女の子だったらなぁ…

西園寺 康介

いや謝れよ!…生徒会長、すみません!

貴良 涼

すみません!…ほら新汰も!

夏日菜 新汰

す…すみません。

星純 俊

気を付けろよ。

西園寺 康介

はい!…はぁ…何生徒会長に喧嘩売ってんの!

夏日菜 新汰

だって気に食わねえんだもん。俺らだって頑張ってんのにアイツはなんの努力もしてねぇ。

夏日菜 新汰

それなのに会長だぜ?見下すのも大概にしろってんだ。

貴良 涼

まぁ、俺達のイメージってだけかも知んないけどね。

西園寺 康介

当て付けってダメなんだよ新汰〜。

夏日菜 新汰

うっせえこのゲスが!

西園寺 康介

なっ…ひっどーい!僕が一番最初に謝ったげたのにー!

貴良 涼

そうだぞ新汰。

夏日菜 新汰

涼まで俺悪者にすんの〜?

貴良 涼

今のはお前が悪い。

西園寺 康介

ほらねっ!

夏日菜 新汰

ちぇー。

朝っぱらから五月蝿いな。

少しは静かに出来ないのだろうか。

ザワザワ…

星純 俊

ん?

校内がざわめいている。

何かあったのか?

星純 俊

っ…おえ…

ざわめきの先にあったのは、

動物が無残に殺されていた姿だった。

走って屋上に行った。

星純 俊

(なんで嫌だ怖い…血なんか見たくないっ!)

ポロッ…

星純 俊

えっ…

ポロポロと降ってくる星は、

僕の涙だった。

星純 俊

これ…拾わなきゃ…

星純 俊

ようやく終わった…

ゴミ箱に捨てた時、柵部分に一つ落ちていたのが見えた。

星純 俊

(あと一つか。)

ポロッ

星純 俊

あっ

落ちた先には、人が居た。

星純 俊

やばい…

ツルッ

星純 俊

え?

僕は真っ逆さまに落ちた。

目の前が真っ暗になった。

夏日菜 新汰

うお!? マットの上になんか降ってきたんだけど!

星純 俊

夏日菜 新汰

ん?なん…生徒会長かよまた。

夏日菜 新汰

おい、起きろー。おい…

夏日菜 新汰

あれ?

西園寺 康介

ちょ、新汰早く保健室に連れて行くよ!

貴良 涼

絶対やばいやつだそれ!

夏日菜 新汰

お、おう…荷台で運ぶわ。

ー保健室ー

星純 俊

ん…

夏日菜 新汰

目が覚めたか生徒会長様。

星純 俊

ここは…?

あぁ、確か屋上から…

あ…星が…!

西園寺 康介

保健室です…ってちょっと!人の顔見るなり青ざめていかないでよ!

星純 俊

貴良 涼

な、何か言いたいことでもありますか?

星純 俊

足が動かない。

夏日菜 新汰

え!?

星純 俊

自力で出るからどいて。

僕は動かない足を無視し、

手を使って床を這う。

星純 俊

出れた。

美波先生

星純さん、今日は保健室に…

星純 俊

いえいいです。

美波先生

ならお母さんに伝えるだけでも…

星純 俊

母さんに心配をかけたくありません。お願いですから言わないでください。

美波先生

…頑張るのよ?

星純 俊

はい。

夏日菜 新汰

いや、休めば?

夏日菜 新汰

そんな格好で教室行けるわけ?

貴良 涼

ちょ、新汰…

西園寺 康介

ダメだよ!失礼でしょ。

星純 俊

星純 俊

大丈夫だ。

夏日菜 新汰

なんでそう言いきれるの?

夏日菜 新汰

無理に決まってる。

夏日菜 新汰

諦めなって。

美波先生

夏日菜くん、ごめんなさいね。ちょっといいかしら。

そう言って、夏日菜という男を押し退け、僕を座らせた。

美波先生

星純さん、病の事もあるだろうけど、足も動かなくなって本当に大丈夫なの?

美波先生

先生は心配よ。

星純 俊

本当に大丈夫なので、心配しないで下さい。

夏日菜 新汰

病…?

西園寺 康介

え、何か治らない病気があるんですか!?

貴良 涼

生徒会長がまさか…

美波先生

それは禁句よ。何も聞いてあげないで。

美波先生

この子が自分から話すまで、触れちゃダメよ。

星純 俊

…美波先生、袋。

美波先生

わかったわ。

先生がくれた袋に顔をうずくめ、涙を流す。

30秒後

美波先生

全部スッキリした?

星純 俊

はい、お陰様で。

西園寺 康介

(なにやってたんだろう?)

夏日菜 新汰

(んなもん知るかよ!)

美波先生

この子達…信頼出来る?

星純 俊

…まだあってまもないので。

美波先生

時が経てばわかる事だものね。

美波先生

さ、もうそろ授業だし、夏日菜くん、星純さんに車椅子に乗ってもらって、

美波先生

教室に連れてってあげてね。

星純 俊

な、先生!

夏日菜 新汰

よりによって俺!?

夏日菜 新汰

…早く乗れよ。生徒会長。

星純 俊

星純で良い。

夏日菜 新汰

星純。

星純 俊

…座れないな。

夏日菜 新汰

おめぇらも手伝えよ!?

西園寺 康介

いやだって天下の生徒会長に触るとか恐れ多くて出来ないよ!

貴良 涼

うんうん。

夏日菜 新汰

くっそー…ちょっと抱えるぞ。

星純 俊

え?

そう言って、お姫様抱っこを僕にした。

夏日菜 新汰

軽っ!…あんた飯食ってる?

星純 俊

た、食べてる!

夏日菜 新汰

ふーん。

今回ここまでです!

なんか、Tik Tokに星涙病と言うのがあって、ちょっとやらせて頂きました。

初BLですはい。

展開は遅いですが、近い内にやることやります。

では次回でまた会いましょう!

(・ω・)/ アデュー☆

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コメント

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超最高です!

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