テラーノベル
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なし
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団子
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帰り道。
特に変わったこともなく、明日買いたいものをなんとなく頭で整理していた。
最近は7人で出かけることも少なくなってきたからなぁ...
忙しい人は本当に忙しいし
こういうときじゃないと家から出ない人もいるし
東京
東京
いつもより明るい曲を流し、帰路を辿る
自然と笑みがこぼれた
この曲がり角を曲がれば家が見える というところまで来たとき
タッタッタッタ...
東京
走る音が聞こえ、道の端の方に寄る
だんだん音は大きくなり、特に気にすることもなく なんとなくスマホで明日の天気を見た
突然、腹部に熱を感じた
痛みと同時に鉄の味がのどまでせり上がる
耐えきれず吐き出し、それを視認する
東京
腹部に刺さっていたなにかが抜かれ 血がにじむのを感じた
手足の感覚がなくなり 受け身も取れずそのまま地面に倒れる
時間が引き延ばされているように感じた 音も、自分も、遠くなっていく
東京
東京
震える腕を伸ばしたが届くことはなく
重力に従って地に落ちてしまった
東京
東京
助けを呼ぶのも忘れ
僕はそのまま意識を手放した
「...ごめん、」
嫌というほど聞き覚えのある声と
少し赤くなった小さく青い手
脳裏に焼き付いて離れなかった