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〜とある学校の授業にて〜

花音

みなさんこんにちは。私の名前は西宮花音です

花音

授業の内容は、地震についてです

花音

私は1年前、〇〇大震災の被害を受けました

花音

その当時私は、1番被害の大きかった、新潟県にいました

花音

私は、そのたった1回の地震で大切な人を失いました

花音

その人は西谷恵里という、仲の良かった友達です

花音

私たちは、3階建ての建物の1階のカフェで久しぶりの再会を喜んでいました

花音

その時、急に大きい揺れが私たちを襲いました

花音

すぐに机の下に避難しました

花音

カフェのテレビからは、

『〇〇市!〇〇分後に最大20mの津波がきます!今すぐ高台に避難してください!』

花音

と言う声が聞こえてきました

花音

恵里と私は、揺れが収まったので、駆け出そうとしました

花音

でも、

おかーさん

きゃぁぁぁぁぁぁ!

花音

という悲鳴が聞こえてきました

花音

私たちはお人好しなため、そちらの方向へ走ってしまったのです

花音

そこをみると、小さな男の子が瓦礫の下に埋まっていました

花音

傷はありませんでしたが、重くて苦しそうでした

花音

お母さんとお父さんらしき人が

おかーさん

〇〇っ!

おとーさん

大丈夫か!?

花音

と、その子の名前を呼びながら、1つ1つ瓦礫をどかしていました

花音

私達も手伝いました

花音

あともう少しで津波がくる、というところでようやく抜け出せました

花音

そして、みんなで駆け出しました

花音

あの子の両親は、しきりに

おかーさん

ありがとうっ!本当にありがとう、、、!

おとーさん

逃げ遅れてしまいすまない、、、!

花音

と言ってきてくれましたが、応えてる暇はありません

花音

もうすぐ海抜25mの建物につきます

花音

その時、最後尾を走っていた私のところに影が落ちました

花音

ふと上をみると、大きな瓦礫が落ちてきました

花音

やばい、当たる、と思い、目をつぶりました

花音

ドンッ、と大きな音がなりました

花音

でも、あまり痛くありませんでした

花音

なぜか尻もちをついていたのです

花音

そう、

花音

恵理が私を庇って瓦礫に頭以外埋もれてしまったのです

花音

私は、恵里の名前を必死に叫びました

恵里

ねぇ、花音、、、

花音

なに!?

恵里

ありがとねぇ、こんな私の傍にいてくれて、、、

恵里

ごめんねぇ、こんな別れで、、、

恵里

(泣笑

花音

ッ(うるっ

恵里

花音、、、あと少しで津波がきちゃう

恵里

逃げて、、、?

花音

あ、あの家族は、、、!

恵里

逃げてるよ

花音

よかった、、、

花音

あの家族がいないなら、私は恵里とここにいる

恵里

ダメ

花音

なんで?

恵里

花音、

恵里

私の分も笑って

恵里

私の分も泣いて

恵里

私の分も苦しんで

恵里

私の分も悔しんで

恵里

私の分も

生きて

花音

ッポロ

花音

恵里っ、、、!

恵里

花音!走れ!

花音

それを合図に私は駆け出しました

花音

私が最後に聞いた恵里の声は

恵里

花音!大好き!愛してるよ!

恵里

幸せになってね!

花音

でした

花音

気がつくと、私は高台に到着していました

花音

そこには、あの家族の姿がありました

花音

でも恵里はいませんでした

花音

恵里は、私がいくら泣いても、叫んでも、来ませんでした。いませんでした

花音

悔しかった。悲しかった。なにより

花音

恵里がいない世界が怖かったんです

花音

建物の下を不意にみると、水が一面に広がっていました

花音

恵里の姿があるはずないのに、私の目は無意識に恵里を探していました

花音

ここで初めて気づいたんです

花音

私は恵里が大好きだ。誰よりも、何よりも、と

花音

そう自覚すると、涙が溢れて止まりませんでした

花音

恵里がいたから、今の私がいます

花音

この世の中には、誰かに庇ってもらって、今、罪悪感に駆られながら生きてる人もいるでしょう

花音

私も死んじゃおうかな、そう思ってる人もいるかもしれません

花音

でも、それは絶対に違うと思います

花音

その庇って死んで行った人がちゃんとあなたを大切に思ってるなら

花音

自分が生きるよりも、他人が生きるよりも、大切なものが無事だったことよりも

花音

あなたが生きてることが、1番嬉しいと思います

花音

私だって、恵里に会いたいです

花音

でも、大好きな恵里が私が生きることで救われるなら

花音

私は生きます

花音

恵里の分も笑って

花音

恵里の分も泣いて

花音

恵里の分も苦しんで

花音

恵里の分も悔しんで

花音

恵里の分も、生きます

花音

力強く、たくましく、粘り強く、生きます

花音

強くて優しくて可愛くて、大好きな恵里がいなくても

花音

私は生きます

花音

皆さんにも大切な人はいますか?

花音

その人が仮に死んでしまっても

花音

追って死ぬようなことはしないでください

花音

その人の分も、笑って泣いて苦しんで悔しんで

花音

生きましょう?

花音

私たちは、生きなければいけないんです

花音

もちろん、大切な人を失った人以外も

花音

いじめとかで苦しくても、頑張ってみましょう

花音

きっと大切に思ってくれてる人がいます

花音

もちろん、無理に生きろとは言いません

花音

私にそんな権利などありませんから

花音

でも、私、あなたのこと、何も知りませんが

花音

相談に乗ります

花音

寄り添います

花音

力になります

花音

それが心の支えになったら嬉しいです

花音

私は生きることが罪滅ぼしです

花音

私も精一杯生きるので、生きましょう

花音

また、いつの日か、どこかで会えますように

花音

ありがとうございました(ペコリ

モブ

パチパチパチパチ

てぃーちゃー

誰か感想がある人はいませんか?

西根恵里香

はい

てぃーちゃー

西根さん、どうぞ

西根恵里香

私はその西谷恵里さんと言う方にはお会いしたことがないのですが

西根恵里香

なんだか親近感が湧きました

西根恵里香

私も、大好きで大切な友達がいます

西根恵里香

その子の上に瓦礫が落ちたら私も同じことをするかもしれません

西根恵里香

咄嗟にそんな勇気はでないかもですけど

西根恵里香

私がもし恵里さんだったら、生きててくれればそれでいいと思います

西根恵里香

なので、花音さんにももっと強く生きて欲しいと思いました

西根恵里香

上から目線の感想ですみません

西根恵里香

以上です(ペコリ

モブ

パチパチパチパチ

西根恵里香

あ、あとひとつだけ

花音

はい、どうぞ

西根恵里香

"人生は輝いてる"ものですから。楽しんでくださいね、花音さん

花音

ッ!?

花音

(、、、恵里の口癖は、人生は輝いてる、、、なんで?)

花音

(恵里みたいで、泣いちゃうじゃん、、、)

花音

はい。ありがとうございます、、、

花音

みなさんも、災害でこういった被害がこれ以上でないように

花音

外出先でも速やかな避難を心がけましょう

花音

あと、周りをよくみることも忘れずに

花音

災害現場は、知らない人とも協力するのが大切です

花音

あの家族も、私たちが救いました

花音

私は助けたことに後悔はしてません

花音

人を助けたら、そのことを誇りに思いましょう

花音

長くなりました。改めて、ありがとうございました

花音

(ペコリ

モブ

パチパチパチパチ

この大震災で生き残ったのは、花音が逃げたビルの人のみなので、花音は「奇跡の生還者」です

美愛

最後はいつものテンションで!

美愛

おつみあ〜!

※注意※

この話はフィクションです。ですが、美愛の気持ちがつづられています

リアルではないです

これは、もしあぁだったら、こうだったらの世界です

ですが、皆さんの胸に少しでも響いていたら嬉しいです

あと、お願いですが、少しでも拡散していただいたら嬉しいです

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