運命

俺とほとけっちは双子だ。

そうといっても顔は全く似ていない。

ほとけっちはとっっても可愛くて町を歩いてるとスカウトされるくらいだ。

彼氏も途切れた事がない。

一方俺は生まれてから一度も彼氏が出来たことがない。

スカウトもされたことがない。

だが俺たちは仲がいい。

あれ…？

思った以上にひどくないかも…。

家

今度の日曜日

惚れさせられるかな…。

案外…。

いい人なのかも…？

一方…。

ずっとそうだ。

僕はまろちゃんのおまけ。

小さい頃からそうだった。

告白して来た人は全員まろちゃん目当て。

初兎ちゃんがそんなこと思ってるなんて全然分かんなかった。

まぁすぐ振るんだけどね。

振るのに…。

次の日

放課後

俺は後ろから抱きついた。

いむちゃんに呼び出された。

僕にはつりあわない。

あんなに綺麗で可愛い人が

僕に告白なんてするわけないんだ。

初兎ちゃんを振った。

まぁ元々その予定だったけれど。

ずっと

付き合った人達はただ付き合ってと言われたから付き合っただけで。

その人達が好きなわけではなかった。

付き合うことを軽く見てた。

付き合った人達もただ外見だけを見ていた。

でも

初兎ちゃんはそんなんじゃなくて。

僕をちゃんと愛してくれていた。

その瞬間

僕は思った。

この人に僕はふさわしくない。

ただ愛されたら誰でもいい僕には初兎ちゃんの隣にいる権利なんてない。

僕よりも違う人の方が幸せになれるはずだ。

愛してくれさえすればいい僕とは全然違う。

いつもなら言う

｢いいよ｣が言えなかった。

ビッチが。

付き合ってください。

あぁ

神様

僕はやっと…。

愛してもらうことが出来ました。