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ブザーが鳴り響いて訓練が開始した瞬間
私たちは一瞬にして氷漬けにされてしまった
開始早々すぎるヒーローチームの攻撃によって 葉隠さんと尾白くんは動けなくなっている
2人とも素足なので下手に動くと足の皮が剥けてしまうかもしれない
皇ルリ
私も足の一部は凍ったがショートブーツを脱げば氷から抜け出せる
ブーツを脱ぎ捨てて轟くんに殴りかかるがそれも防がれてしまう
私の個性は攻撃的なものではないから完全にこういう面では不利だと判断して 障子くんを探しに走り出した
ましてや相手は推薦入学者である以前にヒーローの息子だ
私は個性を発動して彼の攻撃を予測し事前に避けらながら廊下を走る
後ろから容赦なく襲ってくる氷柱をギリギリで避けて障子くんを探す私は 視点を変えたらヒーローチームに見えてしまうのではないだろうか
一方的すぎる轟くんの攻撃はとてもヒーローとは思えない
轟焦凍
皇ルリ
轟焦凍
面倒だと言いながらも攻撃する手を止めずに轟くんは私を追いかける
制限時間がギリギリだというのに障子くんを見つけることが出来ない
轟くんに捕まらなくてもこのままだと負けてしまう可能性が高い
普通に探した方が効率がいいんだろうけど 轟くんが攻撃してくることによって集中できていない
こうなったらまずは彼を止めるしかない
そう判断した私はぐるりと体の向きを変えて 後ろから追ってくる轟くんと目を合わせた
皇ルリ
目を合わせた状態で個性を発動させれば彼はピタリと動きをとめた
轟くんは目を見開いて動揺しているが私が個性で止めている為 口を動かすことも出来ない
流石に可哀想なので顔だけ個性を解除した
皇ルリ
轟焦凍
悔しそうに私を見る轟くんを無視して障子くんを探す
さっきよりも格段に行動しやすくなったというのに 障子くんは全く見つからない
このまま見つけられずに核に触れられてしまうと負けになる
私は核が隠されている部屋に戻ろうと踵を返した時 訓練終了のブザーが鳴り響いた
どうやら制限時間が過ぎてしまったようだ
オールマイトのアナウンスが入って各自個性を解除するように言われた
個性を解除した後 凍ったままのショートブーツを回収して 葉隠さんとモニタールームに戻った