ホラー集

私の名前は真帆（まほ）

中学二年です

今日は塾の帰りが遅くなっちゃった💦

薄暗い路地を早足気味に歩く

ふと気づいた、ここはー・・・

そう、ここは話に出ていた、事故のあった交差点

でも、それももう何年も前の話

普段は気にしないのに、今日は何故か意識しちゃう

その時・・・

ひっく、ひっく・・・

どこからか泣き声？が聞こえる

痛いよ・・・

交差点のはずれ、街灯の光が途切れる闇に何か・・・いる？

そこには小さな女の子がいた

小さな女の子？

か、顔は・・・？

みゆきちゃんがこっちを見た

みゆきちゃんの顔は怪我は無かった

近くに交番はないし… 携帯で110番しよう！

携帯の充電が無くなってる…？

辺りは真っ暗だし…

何より放って置けないよね

お母さん　死んじゃったの

何か変だ！

みゆきちゃんが私の袖を掴む

ものすごい力…

そして、みゆきちゃんの声が…

どんどん低くなってくる！！

掴まれた手を振り払った

俯いたみゆきちゃんの顔から

何かが、ポタっ　ポタッ　と垂れた

どうして！！！

ここにいて！

私トココニイテ！

みゆきちゃんの顔が…

みるみる崩壊していく！

私は来た道を戻るように走った！

大きな声で叫んでみたけど

誰も助けに来てくれない

怖くて振り返れない！

背後から、泣き声が聞こえた

恐る恐る振り返ると

みゆきちゃんが元の姿で泣いていた

私は…

でも…

みゆきちゃんが小さく頷いた

両手を合わせ、目を閉じる

この子が天国へ行けますように

目を開くと、彼女の姿は無くなっていた

静まり返った交差点で一人呟いた

それから月日が流れ

私も大人になり、子供を授かった

お腹を優し撫でると、ふと…

早く会いたいな

女の子の声が聞こえた気がした