少しずつ歯車が狂い始めたのは、数日後の事だった
授業が終わり 私は先生からの呼び出しを済ませて急いで教室に戻っていた
涼
ガラガラガラ
涼
教室の扉を開くと微かに香るフェロモン
咲良
教室の隅で蹲り傍には薬が入ったポーチが落ちていた
涼
幸いにも他のαがそばにいなかったからまだ良かった
咲良
咲良
咲良
涼
急いでポーチから薬を出して咲良の口元に持っていく
涼
段々とフェロモンで頭が朦朧としてくるのを何とか堪える
咲良
いつもならすんなり口を開けてくれる咲良が何故だか今日は全く開けてくれない
涼
咲良
咲良
涼
咲良
涼
突然の願いに私の理性が崩壊しそうになった
涼
そういうと彼女は首を見せるように首を傾げた
咲良
涼
涼
番になって彼女を勝手に一生縛る事は出来ない
私はポケットからハンカチを取り出し、自身の口に突っ込んだ
涼
咲良
それを見た彼女は少しショックを受けたような顔で私の事を見た
涼
涼
涼
そう言って無理やり彼女の口を開けて薬を飲ませた
咲良
しばらくすると彼女のフェロモンは消えて落ち着きを取り戻した
涼
咲良
私はフェロモンに充てられた自身の欲が膨れ上がってる事に気づいた
涼
ハンカチを口から吐き出しゴミ箱に投げ捨てた
涼
咲良
咲良
涼
涼
涼
涼
咲良
彼女が教室を出て行くのを見送って荷物を片付ける
咲良
咲良
咲良
咲良
教科書を鞄に詰めながらボロボロと涙が手の甲に落ちていた
無意識に私はその日から、彼女を避けるようになってしまった
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