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気が付くと、私の知らない家にいた。
周りを見ても誰もいない。
それに何だ、この木でできた檻は。
周りに気づいてもらうために一声かける。
沙那
はい?
沙那
私の口から発せられるその言葉は私の耳に聴こえる。
いわゆる、赤ちゃん言葉って奴だ。
沙那
込み上げられる感情に押しやられる。
泣きそう。
沙那
何も分からない。
今までのことがこの涙で忘れてしまう。
お母さん
お父さん
彼は鞘から剣を抜き出し、右手でそれを地上に突き上げた。
お母さん
お父さん
お母さん
お母さん
お父さん
長い棒の上に綺麗な青い玉がかかった魔法の杖で彼の体を小突いてた。
沙那
お母さん
お父さん
その言葉の意味は分からなかったが、また私は泣いてしまった。