テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⚠ATTENTION⚠
・実験施設、人外、能力者パロ ・ソナチ、アメナチ…かも ・センシティブなし ・なんでも許せる方向け
⚠️戦争賛美、政治的な意図、政治思想、思想的な主張は決してございませんのでご了承ください ⚠️史実とは一切関係ありません ⚠️史実ネタでもございません ⚠️すべて、私の妄想です
では、どうぞ⬇
人目の少ない通路に滑り込み、ナチスは背を壁に預けた。
心拍が落ちるのを待たず、端末を起動する。 ポケットから取り出したUSBメモリを差し込むと、画面に無機質な一覧が展開した。
そこには、被検体リスト。
白ランク。 赤ランク。 黒ランク。
識別番号、安定値、観察頻度。
…指先が止まった。
黒ランク。 項目はある。
だが…名前がない。
ナチ
スクロールする…が、
空白だった。
削除された痕跡もない。
ナチ
ナチ
断定しきれない。 違和感だけが残る。
そのまま、自分の識別番号を開く。
画面が切り替わる。
そこには、今まで空白だったはずの欄に文章があるが―― すべて、読める形で表示されていた。
観察者:施設管理局 第三監査室 担当監視者:ランク個体A/ランク個体S
経過観察報告。 精神安定度推移。 干渉適性値。
そして。
分類:特別個体
ナチ
記録は続いている。
《当該個体は干渉波に対し特異な反応を示す》 《黒ランク個体との接触時、数値安定》 《観察継続。感情変動は記録対象》
そこまで読んだところで、思考が止まる。
干渉。 ランク。 安定。
ゆっくりと、理解が追いつき始めた。
断片が繋がる。 そして、その中心にいるのは――
ナチ
視線が画面に固定される。
ナチ
監視対象。 管理者。 特別個体。
どれが本当だ?
自分は、どこに立っている?
その瞬間、背後に気配した。
振り向く前に、影が落ちる。
アメリカ
アメリカだった。
ナチスは反射的に端末を閉じる。 だが一瞬、画面を覗かれていた。
ナチ
平静を装う。 アメリカは壁にもたれ、目を細めた。
アメリカ
ナチ
すると、背後から更に足音がした。
ソ連
ソ連だ。
退路が、自然に塞がれる。
囲まれている。 逃げ場はない。
アメリカが低く言う。
アメリカ
念を押すように。 ナチスは二人を見る。
怒りでもない。 恐怖でもない。
ただ、確信に近い何かが浮かぶ。
ランク個体A。 ランク個体S。
担当監視者。
ゆっくり、言葉を落とす。
ナチ
ナチ
視線を逸らさない。
ナチ
二人は答えない。
否定も、肯定も。
…だが、その沈黙が何よりの答えだった。
To be continued
コメント
2件