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るる
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”好き”って言われるたび
るる
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文化祭から3日
校内の飾り付けはすっかり片付けられて、 廊下も教室も元どおりになった
でも私の中の何かは、片付けられないまま残っている
ゆあん
教室に入った瞬間、ゆあんくんがいつもの席から笑いかけてきた
今までも、何百回と聞いてきたはずの声なのに、なんでこんな心臓が動くのがわかるんだろう
えと
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
えと
ゆあん
えと
机に荷物を置くふりして、視線をそらす
本当に、ふざけてないから困るんだ
放課後
私は部活の準備をしてると、廊下からゆあんくんの声がした
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
えと
反則みたいに、急に過去のことを掘り返す
帰り道、夕焼けが長い影を作っている
私たちは歩幅を合わせて並んで歩いた
ゆあん
えと
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
えと
ゆあん
えと
もう会話になってないのに、笑いがこみ上げる
横を歩くゆあんくんの顔は、やっぱりちょっと得意そうだ
家に着く直前、ゆあんくんが立ち止まった
ゆあん
えと
ゆあん
えと
困らせたいのか、嬉しがられたいのか
その区別がつかない言葉ばかり投げてくる
でも
えと
口に出した瞬間、ゆあんくんが目を丸くして笑った
ゆあん
えと
るる
るる
るる
テスト期間と、ちょっとした嫉妬
勉強会をきっかけに、二人の距離はさらに近づく。 だけど、えとの周りにいる“別の男子”の存在が、ゆあんを落ち着かなくさせて。
るる
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