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ー体育ー

藤原丈一郎

よし、

藤原丈一郎

投げるで〜

クラスメイト

おっけー!

藤原丈一郎

ういっ!

クラスメイト

ナイスボール!

普通にキャッチボールしてたら 少し後ろの方で『はる?!』 と呼ぶ声が聞こえた

後ろを振り返れば

藤原丈一郎

え、

藤原丈一郎

はる?

倒れたはるの姿、

息はしている、苦しそうにはしてない、

貧血か?

はるは昔から貧血になりやすい体質

だから保健室で寝かせやな、

けど、

動こうとした俺は、動きを止めてしまった、

目の前を走っていくのは、

藤原丈一郎

恭平、

同じクラスの高橋恭平 はるに気があるやつのうち1人、

優しく声をかけて軽々しくお姫様抱っこをする

俺は何もできないまま ただ立ちつくすだけ、

高橋恭平

大丈夫か?

高橋恭平

無理すんなよ

そうやって声をかけてる高橋を見ると心が苦しくなる、

何も出来ない俺が悪いのに、

むしゃくしゃしてたまらない

ー昼ー

『はる大丈夫なの?』

クラスメイトの女の子の声で はるが帰ってきたとわかる、

「大丈夫だよ」 なんて無理して笑うはるは 自分の席についてカバンの中を手探っている

藤原丈一郎

貧血だったのか??

藤原丈一郎

大丈夫?

友矢はる

よくわかってるね

友矢はる

もう大丈夫

藤原丈一郎

そっか、なら良かった

友矢はる

ありがとう

はるの前では “良い奴”でいたいから、

そっと笑ってはるの前の席に座って話を聞く

友矢はる

でね、

友矢はる

高橋くん保健室で優しくしてくれて

友矢はる

ちょっと嬉しかったな、

藤原丈一郎

へー、

聞きたくなんかないよ、

はるがちょっと気になるって言ってる奴らの話なんか、

いいかもって思ったやつの話しなんか、

聞きたくない、

だけど、“良い奴” でいるからには、 静かに聞いて、優しく相槌を打つくらいしか俺には出来なかった

西村拓哉

友矢さん!

友矢はる

西村くん?

西村拓哉

ちょっと来て欲しいんだけどいいかな?

友矢はる

あ、うん

友矢はる

丈、ちょっと失礼するね

藤原丈一郎

お、おう

はるの周りには 顔だけじゃなくて性格までイケメンな奴が多い、

そんな俺は、

嫉妬ばっかりして 心からブサイクなんだよ、

俺は思うんだよ、

俺は、はるとのこの関係を崩さないように、

はるに好きって伝えられる方法は

どこかにないかなって、

でも、思いつくのは全部 関係を崩してしまいそうな アイデアばかり、

どうしたらいいんだよ、

もし俺がはるに好きって伝えたら、

今の俺がいる隣は 俺じゃない誰かになってしまう、

そんなのは嫌だよ

どうにか このままの関係で

はるに好きである気持ちを

伝えられますように、

はるのおかげと言うのか、

そうじゃないのか、

今日もきっとこれからも 俺ははるの

“男友達”

END

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