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桃赤 『愛しアう』

木々が揺れ、今の季節には有難い木陰に莉犬を両膝の間に座らせ俺は木に体重を預けていた

莉犬はぺラっと本をめくって読んでいくのを俺は見つめた

視線に気づいたのか俺の方を向いて 「なぁに」なんて可愛らしい表情で笑う莉犬の唇に自分のをシンプルな触れるだけのキスをする

ゆっくりと離れて目を開くと見開いた大きな瞳と視線が交わり目を細めて笑うと顔を背けた

でも髪の隙間から見える耳は真っ赤に染まっていた

お腹に腕を回し、肩に顎を乗せ真っ赤な耳に

かぁいいね

と少し低くした声で囁くとペチっと軽く叩かれ、大袈裟に声を出す

莉犬はチラッと一瞬こっちを見ていつの間にか閉じていた本をまたペラペラと読んでいた所までめくってまた読みはじめた

これ以上弄るとキレそうなので俺は大人しく莉犬に抱きついた

目を閉じて、また開ける

莉犬はもう読み終わったのか、俺の髪を梳くように撫でていた

さとちゃんおはよ

と自慢の八重歯を見せて笑った

片手でふわふわな髪を撫でて後頭部に手を置いて唇を近づける

莉犬

なんて呼べば頰を赤く染めて近づいてくる

お互い目を瞑りまた、触れるだけのキスをする

音を立てて離れると莉犬は恥ずかしいのか俺の肩に顔を埋める

可愛くてぎゅっと抱きしめれば背中に手がまわってきた

暫くすると寝息が聞こえてきてそっと顔を覗く

赤く綺麗な髪は風に揺られている

顔にかかっている長い髪を耳にかけてまた抱きしめる

愛してる

そう呟いて屋上にいる一つの人影に視界を移す

…………………

…此奴は絶対に誰にも渡さない

~ end ~

涼しげな風が木々の葉を揺らし、俺たちの髪を揺らす

今さとみくんは目を瞑って寝息をたてている

読み終わった本を閉じて起こさない様にゆっくりと動いて姫抱きされている様な形で再び座る

風で少し乱れた髪を整えているとさとみくんの瞼が揺れた

ゆっくりと開かれた瞳は蜂蜜の様に膜をはり、綺麗な藍色が露わになった

さとちゃんおはよ

何度か瞬きをして眠気を覚ましているさとみくんに話しかけるとこっちを向いて俺の頭を撫でる

莉犬

と低く甘い声で近づいてきて囁かれる

不意に熱を持ってしまう頰に気づかないフリをして俺を近づく

ちゅっと音を立てて離れていくのに耐えられなくなりさとみくんの肩に顔を埋めて顔を隠す

視界の隅に人影が見え、視線だけをそちらに向ける

すると今にも泣き出してしまいそうな顔をした1人の男の子

抱きしめてくれたさとみくんの背中に手を回す

心なしか口角が上がった気がした

………………

…さとちゃんは誰にも渡さない

~ end ~

いかがでしたでしょうか

すみませぇぇぇぇぇぇええん

何故か昨日までテラー開いても落ちてしまいまして…

なので今回は少し長くしました!

それでは! ばいちゃ!

この作品はいかがでしたか?

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