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遊
私は...
遊
遊
死にたい
桃音
だったら
遊
でも‼︎...本当にいいの？
遊
今まで“約束”はしっかり守ってきたのに、このプレゼントは受け取らなくていいの？
遊
そんなの...勝手すぎるよ...
桃音
....
桃音
君って...面倒くさいって言われない？
遊
え？
桃音
最初に死ぬ死ぬ言ってたのはユウユウなのに、後押ししたら私が悪者みたいになってる...
桃音
はぁーあ、クソ萎えたー
そう言いながら彼女は ゆっくりと階段を降り 私の方まで来た。
しかし、雀ちゃんが 私の前に立ち、私へ 近付けさせないようにした。
桃音
...酷い世界だよ、まったく
桃音
じゃあ、ユウユウ。そのままでいいから聞いてて
桃音
私は君が嫌いだ
桃音
決めたことも実行せずにウジウジしてるダメダメ人間だからだ
桃音
でも、言われたとおりの文言に惑わされてる君の方がもっと嫌いだ‼︎
桃音
ユウユウのことは短期間だったけど、人一倍物事を考える力があると見ていて思った
桃音
でも、一度決めたらその路線から外れずに真っ直ぐ前だけしか見ないよね
桃音
そこが君の欠点だと私は思った
桃音
だから何か決める時には本当にそれでいいのか？他に選択肢はないのか？をゆっくりでいいから考えてみてほしい
遊
他に選択肢って...死にたいけど死ねない、これが答えじゃないですか
桃音
だからそれだと手紙の文言に惑わされてるだけだって
遊
じゃあ、どうすればいいのッ⁉︎
遊
自分は当事者じゃないから、言いたいことだけ言って全く私を助けてくれないッ‼︎
遊
面白そうだから協力する？ふざけんなッ‼︎
遊
こっちは真剣に死にたいと思ってるのッ‼︎あなたの遊びの一つにすんなッッ‼︎
桃音
...わお、こりゃ驚いた
桃音
ユウユウ、いや...遊ちゃん
桃音
君は気付いてないかもしれないけど、君は素晴らしい力を持ってるんだよ？
桃音
桃音
それは“人脈”だ
桃音
死研、美術部、生徒会やその他...
桃音
人と人との繋がりによって、君は様々なことを経験したよね
桃音
だから、これからもその人脈を大きく使ってほしいんだ
桃音
ほら、“使えるものは使え、貰えるものは貰え”ってヤツだよ
遊
それ...六道先生の言葉...
桃音
ああ、あの子も職場で言ってたから
桃音
ちょっとさ、遊ちゃんにだけ伝えたいことあるんだけど...いい？
遊
....
私は雀ちゃんに言って 彼女との接近を許した。
桃音
実はね、君の願いを叶える且つ手紙の文言も叶える素晴らしい答えがあるんだ
遊
えっ...そんなの...
桃音
ちょっと耳貸して...
遊
....
遊
....
遊
...えっ
桃音
って感じ‼︎分かったかな？
桃音
だから、じっくり選んでごらん
桃音
君にとっての“死”を
遊
私にとっての...“死”...
桃音
じゃあ、私は行くよ
瑠流
行くってどこに...
桃音
さあ？誰にも見つからない場所かな？
瑠流
...？
桃音
あ、遊ちゃん。階段から突き落としちゃってごめんね
桃音
じゃあ、バイバイ
そう言い残すと彼女は 静かに階段を降りていった。
雀
大丈夫だった⁉︎
遊
う、うん...
瑠流
死にたい願いと、生きてほしい願いをどっちも叶える方法って...何だったの？
遊
それは...今は言えない
遊
もう少し、私の中だけで考えたいんだ...
遊
(私にとっての“死”...か)
遊
....
遊
(私は...
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