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主
主
主
主
主
side結衣
結衣
弦太
弦太は歯を見せ にっと笑った。
弦太
結衣
弦太
結衣
結衣
私は精一杯笑って みせる。
弦太
結衣
弦太
結衣
私は真っ直ぐ弦太を 見つめてはっきりと言う。
弦太
弦太
結衣
戻っていく背中を 見送った。
すると,堪えていた 涙が溢れ出す。 膝を抱え声を殺し泣く。
結衣
涙を引っ込めようとするも 自分の意思とは反対に流れていく。
弦太
結衣
弦太
弦太
弦太はそう言って私のおデコに 軽くデコピンをした。
弦太
結衣
歩
弦太に話そうとすると 歩が現れ,私の口元を手で覆う。
結衣
苦しさを主張するとあっさりと 手を離し,弦太に殴りかかる歩。
ドサッ┈。
次の瞬間,歩は弦太に馬乗りに なり,殴る。
歩
歩
弦太
結衣
歩
歩を止めようとすると彼は 逆上し,私を思い切り突き飛ばした。
勢いあまって私は 背中を壁にぶつけ,激痛が走る。
歩
ドカッ┈。
弦太
歩
弦太
歩
結衣
振り上げらた拳に縋る。
結衣
恐怖で声が震えるのを 感じる。
数秒後。彼は「チッ」と舌打ちをして 弦太を掴んでいた手を離し 去って行った。
弦太
結衣
弦太
結衣
私はポケットからハンカチを 出して弦太の傷口を抑える。
弦太
結衣
弦太
結衣
弦太
結衣
結衣
先生
弦太
先生
弦太
保健の先生は深く追求しなかった。
先生
先生
結衣
私はそう言って深く 頭を下げた。
弦太
結衣
弦太
結衣
観念してそう言う。
弦太
結衣
弦太
結衣
弦太
私は背中を見てもらうため 制服の下の体操服姿になり 背中を捲る。
弦太
結衣
私の身体は今まで歩に振るわれた 暴力で傷やあざでいっぱいだった。
腕にはタバコを押し付けられ 火傷した痕が残っている。
弦太
結衣
弦太
結衣
結衣
そんな幸せな日々が遠く 感じる。
結衣
結衣
結衣
結衣
結衣
私は流れそうになる涙を 引っ込めてからそう言い切る。
そう言った直後,弦太は 私の背中の傷にキスをした。
弦太
弦太
弦太
弦太はそう言うと身体中の 傷全てに優しくキスを落とした。
弦太
弦太は一度私に向き直る。
結衣
弦太
結衣
弦太
ちゅっ。優しく唇が 重なる。
結衣
私がそう言うと彼は困ったような 切ない表情を浮かべた。
弦太
結衣
歩はきっと私をすぐに離さないだろう。
また狂ったように暴れて 抵抗するに違いない。そうなると 弦太にまで危害が及ぶかもしれない。
弦太
結衣
弦太
結衣
弦太
結衣
弦太
その言葉にゆっくりと うなずき優しい抱擁を受け入れた。