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10 - 第10話 ヒトツボシ

♥

25

2025年04月21日

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狐好 リン

ねぇ、龍生!!

狐好 リン

あそこの、駅前にね!!新しいクレープ屋出来たんだって!!

狐好 リン

今度行こう!

狐好 リン

あと

狐好 リン

あとね?

何ど呼びかけても、聞いても瞳を閉じた龍生は こっちを見てくれない

狐好 リン

、、、、

ああ、もう一度貴方と話したい

狐好 リン

龍生、、、

龍生

、、、

滲んだ瞳をゆっくりと開いた龍生の視線に 私が気づかないことは無かった

狐好 リン

!!ッ、龍生!!

狐好 リン

良かった

何ど、問いかけても龍生からの返事はなかった

狐好 リン

龍生?、大丈夫、、、?

龍生

、、、リンッ (泣

ポロポロと涙を流す龍生は 息を飲むほど綺麗で 何よりもただ触りたい、そう思った

思わず伸ばした手はその頬に触れることはなく いとも簡単に龍生を通り越した 。

、、、そうだった。

狐好 リン

私は、もうこの世には居ないんだね
龍生

あれはいつだったかな

ああ、、、そうだ

温かい晴の日だったな 。

 

アンチ等に付いてのお話がありますので
本社までお願い致します

珍しく本社に呼び出された 。 その頃の私はアンチで心が病んでいて 、 違和感など気に留めもしなかった 。

狐好 リン

1日オフで呼び出されるとか
ついてないなぁ、、、

体が重くて本社までの道のりが 永遠に感じようとしていた

、、、のに 、

その後は本当に一瞬の出来事で 。

ドンッと全身に強い衝撃が走った 。

そう車に轢かれたんだ

狐好 リン

い゙ッ、、、

それと同時に吹き飛ばされた私は 道路脇の塀に頭を打ち付けていた 。

朦朧とする意識のなかトラックの助手席から 見知らぬ女の人がニヤついた目で 見てきたのが分かった 。

そして女の人が窓の向こうで何かを取り出す 。 光の反射で見えない 。

狐好 リン

、、、っあ

ーーーー龍生の缶バッチ 。

私は全てを理解した 。

ここ最近で異様に増えていた 私と龍生の関係を疑うツイート 。

私に対してのアンチコメ 。

匿名アカウントでスタッフからの呼び出し 。

トラックでの轢き逃げ 。

ニヤついた女の人の視線 。

そして 、龍生の缶バッチ 。

狐好 リン

やられたなぁ、、、

心の中で苦笑いしながら私は意識を手放した

ごめんね、龍生 。

龍生にさよならも言わずに 星になってしまって

コンッコンッ

由梨

ねえ、龍生君
開けて

狐好 リン

由梨、、、

由梨

そんなんじゃあ
お姉ちゃんが悲しむよ ?

狐好 リン

、、、

龍生

、、、 (ボロボロ

それでも龍生は顔を上げずに 涙を流すばかり 。

由梨

、、、はぁ、そっとしておくから

泣いている龍生が目の前にいるのに 、 私は何も出来ない 。

あーあ、じれったいなぁ、、、

龍生

おれの 、せいで、、、

あーもう!!

狐好 リン

いつまで泣いてんの龍生 !!
泣いても私は戻れないから !

龍生

、、リン、、、?

狐好 リン

え、

ああ、今度こそ、龍生と目が合った 。

龍生の手が優しくし私の私の頬に触れる 。

龍生

ちゃんと、さわれる、、、

狐好 リン

りゅ、りゅうせっ、、、?

ぐいっ 、と引っ張られたと思うと 温かい体に包まれて抱きしめられた 。 私の肩に顔を埋める彼が物凄く愛おしい 。

龍生

リンのばか 、

狐好 リン

ごめんね

龍生

、、、会いに来てくれてありがとう

狐好 リン

うん (微笑

愛さずにいられたのなら こんなにも苦しくないのに

龍生

行かないで

狐好 リン

、、、 本当にごめん

狐好 リン

私のことはもういいから 、、、

龍生

、、、っ

狐好 リン

私を思い出すことで泣くのなら
いっそのっこと忘れてよ 、

違う 。 本当はこんなこと言いたくない 。

狐好 リン

良かったじゃん っ
私がいなくなってアンチも
少なくなったでしょ ?

君に悲しんでほしいだけなのに 。

狐好 リン

私も死ねて嬉しいよ
辛くないもん

君とずっと一緒に居たかった 。

龍生

そんなこと言わないで

狐好 リン

、、、龍生のためだよ

龍生

俺のためでもリンだけには
言われたなかった 、っ

狐好 リン

、、、

龍生

俺は、リンしか愛せないのに

違うんだよ 、龍生 。

私だって龍生が他の人見るなんていや

だけどね 、君は優しいから私に囚われて いつまでも幸せになれないでしょう?

大好きなんだ 。 心の底から愛してるからこそ

狐好 リン

君が誰かに愛され
幸せになれますように

本当は寂しいけどね いつか 、君が私の事を 泣かず思い出せるように 。

龍生

、、、リンッ

龍生

あり 、がとう (泣

狐好 リン

こちらこそっ (笑

とびっきりの笑顔で『 さよなら 』

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