『君の為なら何だって』

⚠️注意⚠️ 地雷＆純粋の方地球半周 nmnm キャラ崩壊注意

"心臓移植"という言葉が

頭の中から消えないまま

眠りについてしまった。

スマホを見てみると

通知が沢山来ていた

桃くんとのLINEのページを開くのが怖かった。

なんでだろう

指が全く動かない。

ｺﾄｯ

スマホの電源を切り

スマホを持たずに下に行った

ｶﾞﾁｬ

僕は昔から料理は得意。

メンバー全員にこないだ手作りオムライスを作ってあげた。

そしたらみんな

｢美味しい｣

｢こんなの作れるなんて神｣

なんて言われたぐらい。

正直僕の料理は美味しくないと自分は思っている。

料理の見た目は

とても手に出したくないような見た目。

そして食べてみたら

なんも味がしなかった。

噛む力もない。

"美味しい"って思うことが少なくなった。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

部屋の中で響き渡るインターホン

インターホンの画面には

桃くんと赤くんの姿がいた。

ｶﾞﾁｬ

あ、待って

机の上に僕の薬を置いたまんまにしてたんだっけな

バレたらやばい。

病院通ってるのか？って思われちゃう。

急いで、隠さないと。

決して、大好きな桃くんにだけは。

ﾄﾃﾄﾃ

僕が見た机は

綺麗に何も置かれていない状態だった。

赤くんが指でなんか表している。

下？

下がどうしたって言うのさ。

ﾁﾗｯ

床に、赤くんの足に捕まっていた

僕のかもしれない、薬の袋だった。

いや、絶対に。

僕の薬の袋。

赤くんが隠してくれたのかな？

後でお礼言おう。

ｳｨｨｨｨﾝｯ

掃除は僕の趣味。

お家を綺麗にするのが

なんだかストレス解消になるんだ。

ｻｯ

桃くんの為に、

今度

別れを告げよう。

こんな優しい彼氏もう二度と作れないや。

大好き。

愛してる。

だけど、桃くんの為にも

悲しませない為にも

そっと、嫌われて

ふっと消えた方が

周りのみんなの為。

だから、まずは

桃くんに嫌われなきゃ。

あのさ

桃くんの最後の

話題。

どんな事なんだろう。

僕たちの今後のことかな。

ゲームの事かな。

デートのことかな。

……

楽しい話だよね…ｯ？

僕は衝撃の言葉を聞いた瞬間

息が詰まった。

なんで。

なんで。

桃くんが心臓移植のこと知ってるの？

赤くんが僕のこと裏切ったのかな。

どういうこと？

待ってよ。

僕、理解追いついてないよ。

正直に言った方がいいのか？

いや、言ったら心配されちゃう。

迷惑かけちゃう。

赤くんに相当迷惑かけてきちゃっているって言うのにも関わらず。

沢山の人を巻き込みたくない。

でも……

言い訳ばっかしている方が

迷惑に決まってる。

本当のことを言うしかない。