KAITO
お邪魔します…
キヨテル
あぁ、KAITO君。お久しぶりです。
いやぁ〜昨晩は大変でしたね
いやぁ〜昨晩は大変でしたね
KAITO
…何で知ってんの?
キヨテル
僕がKAITO君のどこを知らないと言うのです?
KAITO
…うん、もういいや
マスター
えっと…あれがキヨテル?
がくぽ
あぁ。まぁいつもの事だしすぐ慣れるよ
キヨテル
まぁ立ち話もあれなので、座りましょうか。お茶淹れてきますね
キヨテル
それでお話というのは?
キヨテル
あぁ、わかりました
マスター
…え?
キヨテル
KAITO君についてでしょう?
キヨテル
顔に見かけないものがついてるので
KAITO
まぁ、わかりやすい所にあるから
キヨテル
それにしても綺麗ですねぇ…
キヨテル
似合ってますよ、KAITO君
KAITO
それはどうも
キヨテル
でも…嫌だなぁ
KAITO
…?
キヨテル
KAITO君に痣ができたんですよ?痛々しくて見れませんよ
マスター
これ痣なの?
キヨテル
えぇ。こんなこともあろうかと学校の図書室で調べたので
がくぽ
どんなことがあると思ったんだよ
KAITO
とりあえず、治す方法は知ってるの?
キヨテル
知ってますよ
マスター
なら話は早いじゃん
キヨテル
ただ、条件があります
がくぽ
…あぁ、あれか
KAITO
言わないからね
キヨテル
まだ何も言ってませんよ。まぁKAITO君の予想通りですが
がくぽ
KAITO、こればかりは諦めて言っちゃえ
KAITO
えぇ〜…
KAITO
氷山。
キヨテル
だぁからぁ!
KAITO
なんのメリットがあるんだよ
キヨテル
ありまくりですよ!僕にとっては!
マスター
えっと…何の話?
キヨテル
KAITO君が中々僕の名前を読んでくれないんですよ!
キヨテル
がくぽさんやレンさんは呼ばれてるのに!名前で!
キヨテル
酷くないですか!?
KAITO
うるさいなぁ。氷山がもうちょっと普通だったら言ってたよ
キヨテル
僕は普通ですよ
KAITO
それはない
マスター
も〜!漫才してないで早く言いなよ!
KAITO
はぁ〜…
KAITO
キヨテル…
キヨテル
…ついに…ついに言ってくれましたね!?KAITO君!
キヨテル
目覚ましにしますよ。ありがとうござます
KAITO
いつ撮ったんだよ
キヨテル
じゃあ、教えますね
治療法: やりたいことをやる
KAITO
…というと?
キヨテル
花が咲く原因は、今までしたかった事を我慢し続けたストレスからなるものです
キヨテル
なのでそのストレスがなくなれば、花も消える
KAITO
成る程…
がくぽ
KAITOが今やりたいことって?
KAITO
………
KAITO
皆と
KAITO
歌いたい
KAITO
かな
マスター
なぁんだ、じゃあすぐにできる…
KAITO
それは、まぁ今じゃなくていいよ
マスター
え?なんでよ
キヨテル
KAITO君が必死になって治療法を探してる理由、自分じゃありませんね
KAITO
…うん
KAITO
僕の部屋の窓を開けると見えるんだ
KAITO
向かいの家に住んでる子供の部屋が
その子も同じ目にあってて
ずっと治してあげたいって思ってた
KAITO
なんでずっと家にいるの?
子供
…病気なの
子供
だからお外で遊べないんだ
KAITO
その顔についてる薔薇も?
子供
これは、よくわかんない
子供
お医者さんも治せないって
KAITO
でも凄く綺麗だね
子供
でも痛いから嫌だ
KAITO
痛い…?
子供
このお花ね、毎日咲き続けてるの
子供
でもね、咲く時凄く痛いんだ
子供
だから嫌い
KAITO
んー、じゃあ僕が直してあげるよ
子供
え、本当!?
KAITO
うん
KAITO
皆を笑顔にするのが
KAITO
僕たちVOCALOIDの役目だからね
子供
ありがとう、お兄ちゃん!
がくぽ
いつの間にそんな事になってたのか
マスター
なんか、KAITOらしいね
キヨテル
感動しましたよ。僕にもその情を向けてもいいんですよ
KAITO
それは嫌だ
KAITO
とにかく、その子が治ってから
キヨテル
まぁ、枯れるまでの時間は短くないそうなので大丈夫でしょう
キヨテル
(その前に…)
キヨテル
KAITO君
KAITO
何?
キヨテル
呉々も、後回しにしすぎないように
KAITO
…わかった