その頃私は、というと…
スマホの画面とにらめっこを していました!!
紫
むむむ…。
紫
どうしようーーーーー!!
紫
…うーん…
紫
だめだーーーー!!!
紫
久しぶりすぎて話題が見つからないーーーーー!!
そう言う私の手元には。
紫
久しぶりー!!
紫
久しぶりに話せて、楽しかったよ!!
伊織くん
俺もっす!!
伊織くん
あ、それと、
伊織くん
連絡先交換してくれて、ありがとうございます!!
紫
いやいや、お礼なんていいよ!!
…で止まったLINEが あるのでした。
紫
紫
あ、そうだ!!
紫
バスケ、まだやってるの?とか聞いてみようかな?
紫
…いや。でもでも!!
紫
もし…。バスケやめてたら…
紫
それこそ…会話が続かない…?
紫
…やっぱりやめよう!!
紫
うーーんどうしようわかんない!!!
そんな風に私が 焦っていると…。
ピロン、と音がしました。
あ…!!
LINE、来た!?
恐る恐るスマホの画面を 開くと…?
伊織くん
おーい、紫、いるか?
紫
えええええええっ!?
紫
伊織くん、どうしたの!?
伊織くん
ん?どうしたのって?
伊織くん
あ、俺兄ちゃんじゃないよ?
伊織くん
光樹だよ!!
紫
あ、光樹くんね…
紫
…っていうか、勝手にスマホ触って、大丈夫!?
伊織くん
ん?大丈夫って?
紫
…怒られるんじゃ…?
光樹くん、大丈夫かな…?
伊織くん
あ、やばいいいいい!!!
紫
えっ!?
紫
どうしたの!?
まさか…。
それから数分後。
伊織くん
うちの弟がすみません!!
伊織くん
なんか変な事、言っちゃいました!?
紫
あ、いや、全然!!
伊織くん
…そうですか。なら、良かった。
なんだろう…。
見ていなくても、2人の様子が わかる気がする…。
伊織くん
そ、それより!!
伊織くん
今度の日曜日、空いてますか?
伊織くん
良ければ、また3人で遊びたいんですが…。
伊織くん
どう、ですか…?
紫
あ、うん!!空いてるよ!!
紫
何時からにする?
伊織くん
うーん…
伊織くん
じゃあ…
伊織くん
朝の8時にあの海に来る、とかでいいですか?
伊織くん
予定は俺が決めとくんで。
紫
あ、オッケー!!
紫
じゃあ、楽しみにしてるね!!
伊織くん
はい!!…絶対、先輩を楽しませますんで。
紫
…ありがとう!!
やばい…
今度の日曜日が楽しみすぎる…
…これって。
大切な友達だから、だよね…?
そ、そそそうに決まってるっ!
私、何考えてんのーーーー!?
ピロンっ!!
わっ!!スマホが鳴った!!
伊織くんからかな!?
私はスマホを開いた。
奏
ねえ、紫。
え…?
なんで、奏から…っ!?
奏
あんな事言って、ごめんね!
…なんで、今更…。
奏
あのさ…会って、話がしたい。
紫
…なんで?
紫
奏は、別の好きな人ができたんだよね…?
奏
ああ、一度付き合ってみたんだけど。
奏
すぐに別れた。
奏
僕には紫しかいないと思ってさ。
…最低っ!!
私は…。
私は奏なんかっ!!!
紫
大っ嫌いなんだから!!
奏
え?
紫
その子のことを大切にしてあげたの!?
紫
その子、可哀想だよ!!
紫
…最低っ!!
奏
え?
紫
奏、最低だよ!!
紫
あなたがそんなに酷い人だと思ってなかった。
紫
ごめん、会う気は無い。
紫
さようなら、奏
奏
お、おい!!
奏
待ってよ紫ーーーーー!!
もう、カンカンに怒った私は
最後に、つい、 言ってしまった。
紫
私、彼氏できたから。
その言葉を読んで、はっと 我にかえる。
うわぁっ!?
私、なんで嘘をついたの…!?
ど、どうしよう…!?
もし会っちゃったら…!?
い、いや、大丈夫!!
そんな事、あるはずがないに 決まってる…よね…?








