私は手紙を握りしめたまま
ソファに座り込んだ
○○
○○
何度もその言葉が反芻する
未来の自分が書いたはずの言葉
今までの指示は
従えば悪いことは起こらなかった
むしろ孤爪君との距離が縮まってきたのも
手紙のおかげだった
○○
○○
理由がわからない
恋をしろって言ってきたのは
そっちなのに
なんで急に
好きになったら何が起こるかも分からない
私は答えが分からないまま
不安な気持ちを抱え
眠りについた
翌朝
私はいつもの様に教室へ向かった
孤爪君の姿を探してしまう自分に気が付き
そんな自分に嫌気がさす
○○
意識しすぎ
手紙のことが頭の中にあるせいか
余計に孤爪君のことを考えてしまう
意識すればするほど
心臓が落ち着かない
そう思って深呼吸をしようとしたその時
孤爪
不意に孤爪君の声がした
○○
○○
孤爪
孤爪
○○
孤爪
孤爪
図星だった
○○
○○
孤爪
そう言うと孤爪君は
自分の席に着いてゲーム機を操作し始めた
○○
そう思うとするのに
どうしても落ち着かない
好きになっちゃいけないなら…
距離を置くべき?
そんなことを考えるだけで
私の心がざわつく
○○
嫌だよ
きっともう
この時点で気がつくのは
遅すぎた
藤山
胡桃
胡桃
○○
○○
胡桃
私はいちごミルクだけ手に持って
屋上へ向かった
○○
正直
どうすればいいか分からない
手紙に従うべきなのか
それとも…
孤爪
○○
孤爪
○○
○○
○○
孤爪
孤爪
今1番会いたくないんだけど
孤爪
孤爪
○○
孤爪
孤爪
○○
孤爪
孤爪
いつしかの私が言った言葉
○○
○○
孤爪君は無表情のまま
ゲーム機をいじってる
でもその手の動きが
どこかいつもより遅かった
もしかして…気にしてる?
○○
○○
○○
○○
○○
○○
そう私が言うと
ゲームをしてた指がぴたりと止まる
孤爪
孤爪
孤爪
予想してた反応
○○
孤爪
孤爪
孤爪
多分孤爪君は
何となく言った一言
でもその一言が
私の心を大きく揺らす
○○
○○
孤爪君は私の方をちらっとみて
またゲームに集中し始めた
未来の手紙は
ダメって言ってる
私が好きになったら
私は…
未来の私は
どうなるの
答えはまだ分からないまま
そんなことを考えてる私に
さらなる悲劇が訪れます
悲劇っていうのは
胡桃
○○
○○
○○
藤山
藤山
○○
胡桃
胡桃
○○
今日の6時間目に
担任の授業があって
終わらせてから席替えをやる事になった私達
えっと…
隣は
孤爪
○○
孤爪
○○
○○
孤爪
孤爪君が私の隣だった
えー…まじか
今話したくないんだけど
私はこんなことを考えてるけど
お構い無しにゲーム機をいじる孤爪君
孤爪
○○
孤爪
○○
孤爪
孤爪
○○
○○
孤爪
孤爪
○○
○○
無理無理…今そんなことしたら
バレるどころか
孤爪
孤爪
孤爪
それだけ言うと
またゲームをやり始めた
○○
胸がギュッと締め付けられる
こんな小さなことでも
私は孤爪君を意識してる
もうダメだ…
私は
彼のことが好きなんだ
私のこの瞬間が
未来の手紙の警告を
完全に破ってしまった瞬間だった
好きになってしまった今…
逆に何ができるの
○○
その時後ろから私を呼ぶ声がした
○○
るいと
るいと
○○
○○
るいと
○○
○○
るいと
○○
るいと
○○
○○
○○
るいと
るいと
○○
○○
るいと
○○
るいと
るいと
るいと
○○
○○
○○
るいと
るいと
るいと
るいと
わかりやすい…
○○
るいと
るいと
るいと
るいと
るいとの声が
いつになく真剣だった
○○
るいとは目を伏せ
ぽつりと呟いた
るいと
るいと
るいと
るいと
○○
るいと
るいと
るいと
るいと
るいとはそれ以上何も言わずに
軽く手を振って去っていった
○○
秘密?
私が知らないような秘密が
あるって事?
ずっとあった違和感は
これだったのかな
好きになっちゃいけないって
そういうことだったの?
未来の手紙の警告
るいとの意味深な言葉
そして
止められない自分の気持ち
今この瞬間
全てのバランスが崩れた気がした
私は次の日の放課後
静かな図書室で
1人で考え込んでいた
私って
孤爪君のこと
何も知らないのかもしれない
ゲームが好きで
無愛想で…でもたまに優しい
それぐらいしか
わかってない
孤爪君の過去とか
家のこととか
友達関係とか
何も知らない…
今までそんなこと気にしてこなかった
でも
「好きになっちゃいけない」
と言われた今
それが無性に怖くなっていた
私が知らない何かが…
まだ孤爪君には…
○○
孤爪
孤爪
○○
不意に背後を取られてる
○○
○○
孤爪
○○
○○
孤爪
孤爪
○○
孤爪
そう言って孤爪君は私を見つめてくる
もっと…
孤爪君のことが知りたい
でもどう切り出せばいいかも
分からない
○○
○○
孤爪
そうつぶやくと本棚の方へ歩いていった
もっと知りたいのに
なんて聞けばいいか分からない
苦しい…
助けて欲しい…
今はそう考えることしか出来なかった
家に帰ると
手紙が届いてることがわかった
正直
怖い…
何が書かれてるか
予想がつかない
でも
○○
開けるとそこには
それ以上
孤爪君のことを知ろうとしないで
これは警告だよ○○
私は背筋が凍った
いつもと違う
冷たい口調
○○
未来の私はやっぱり
何か知ってる
でもなんで
孤爪君のことを調べたらダメなの
孤爪君の過去に
何かがある…
私は
目に見えない恐怖に
襲われていた
コメント
2件
好きすぎる🥲💗💗💗💗
きゃんまぁぁ何を隠しているんだい!1コメですかね!?恋してくれ頼むから😭