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蛇と呪い 上

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蛇と呪い 上

1 - 蛇と呪い 上

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2018年04月11日

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花菜

ただいま~

沙羅

おう、帰ったか

花菜

えっ嘘

花菜

何で勝手に社から出てんのよ?

沙羅

社は窮屈じゃからの~

沙羅

そうカタい事を言うな

沙羅

わしは何もしとらんぞ

花菜

もう…

花菜

だから誰かにその姿を見られたらマズいんだって

花菜

またお父さんに怒られるからね

沙羅

はいはい…

沙羅

儂ゃ肩身が狭いの~

沙羅

で、今日の晩飯は何じゃ?

花菜

もう…

花菜

学校から帰ってくるなりそうなんだから…

花菜

今日はうどんだよ

花菜

作るから待ってて

沙羅

はいはい…

沙羅

沙羅

腹減ったのぅ…

花菜

…もう、我慢出来ないならこれつまんでて

沙羅

!おぉ、うずらの卵とイクラの混ぜ物か!

沙羅

久々じゃの~!

沙羅

うん、旨い旨い

龍之介

沙羅

ん?

花菜

あっお父さん…!

龍之介

沙羅

!いでっ!

沙羅

何じゃいきなり人の頭を殴りおって…

沙羅

ま~た親父殿か‼

龍之介

また出たな乳デカ蛇女

龍之介

飯は社で食えって何度言えば分かるんだ

沙羅

うるさい奴じゃの~

沙羅

どこで食ったって儂の勝手じゃろう

沙羅

儂ぁここの守り神じゃぞ、何故殴られたり雑な扱いをされねばならんのじゃ

沙羅

お前真に神主か?

龍之介

当然だ

龍之介

そもそも俺はお前を身請けするとも守り神にするとも頼んでない

龍之介

気に入らないならとっとと山に帰れ蛇女

沙羅

!なっ…

沙羅

今日こそ呪い殺すべきかのぅ…!

花菜

もう二人ともやめてよ

花菜

そろそろ晩御飯出来るから

龍之介

ああ

沙羅

お~いて…

沙羅

儂殴られ損じゃ…

花菜

はい、出来たよ

沙羅

お、旨そうじゃの~

龍之介

待て

沙羅

何じゃ?

龍之介

何でこいつも一緒なんだ

龍之介

こいつは腕が6つもあるから食うのが早いんだぞ

沙羅

お前が食うのが遅いだけじゃろう

沙羅

どれ、頂こう

龍之介

だから何を勝手に…

花菜

もういいでしょお父さん

花菜

ご飯の時は揉めないでよ

龍之介

沙羅

飯の事で揉めてみっともないの~

花菜

沙羅も言わないの

花菜

いただきまーす

1時間後

沙羅

で、花菜よ

沙羅

また何か頼まれたな?

花菜

当たり

花菜

今度は睦月の友達だよ

沙羅

ま~たあ奴の友達か

沙羅

また危ない所にでも行ったんじゃろう?

沙羅

揃いも揃って懲りない奴じゃの~

花菜

うん…

花菜

学校から認知はされてないけど

花菜

勝手に“心霊クラブ”っていう部を作って活動をしてるんだって

花菜

それの企画で心霊スポットを巡ったりしてるんだよ

沙羅

ほぉ~

沙羅

そういうのは昔からあったが妙な集まりじゃの~

沙羅

自ら望んで行くような所じゃあるまいて

花菜

そうなんだけどね…

花菜

何でも幽霊とか妖怪とかを録画したいんだって

沙羅

録画?

花菜

うん、ビデオカメラっていう機械で映像を収めるの

花菜

今それをネットで世界中の皆に公開したり出来るから

沙羅

ほぉ~

花菜

まぁ今スマホでも録画出来るからね

花菜

そういうのが流行ってるんだよ

沙羅

成る程な

沙羅

じゃあ儂を写したら儂の姿が世界中に公開されるのか

花菜

そういう事

沙羅

ほほぉ~

沙羅

なら儂を写したらいい

沙羅

そしたら其奴らも儂も人気者になれるぞ

沙羅

荒稼ぎでウハウハじゃ

花菜

もう~

花菜

そんな事考えないの!

花菜

とにかく今は睦月の友達を何とかしないと

沙羅

おお、そうじゃったな

沙羅

で、前回は“狂骨”を連れてきた訳だが

沙羅

今回は何じゃ?呪いか何かか?

花菜

それも当たり

花菜

心霊スポットに行ってから手足に痣が出来たんだって

花菜

転んだり怪我したりしてないのに急に、だよ

沙羅

ほぉ

沙羅

なら実物を見てみんと

沙羅

そういうのは日経ちによって進むし大きさが変わるからの

沙羅

今どれだけ広がったかは分かるか?

花菜

うん

花菜

今は肘と膝の部分までだって

沙羅

成る程

沙羅

ある程度進んでおるな

沙羅

どれ、では早急に其奴に会わねば

花菜

う、うん

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