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呪いの子

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呪いの子

2 - 気がついたこと。

♥

522

2022年12月31日

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俺には、兄弟が九人いた。

そして、皆が十になった時

俺以外、全員肉親に殺された。

能力が開花しなかったからだろう。

十の誕生日を迎えた途端、兄弟が目の前で殺される光景は

今でも頭から離れてはくれない。

兄弟の泣き叫ぶ声。

笑いながら兄弟を殺す母。

目に光をなくして殺す父親。

そして、兄弟の心臓が止まったとき、俺はこう言われた。

「…お前は、呪いの子だ。」

しばらくは自分だけが生きのこってしまった罪悪感で

何もできなかった。

でも、ある日流石に死ぬくらいにお腹が空いてしまって

部屋から出た。

部屋を出るとまるで当たり前かのように目の前にいる親に殺気がした。

だから_そいつらの目を見てこう言ってやった。

「__死ね。」

するとその途端、二人は倒れただの肉片と化した。

急に倒れたそれ、はもう息をしていなくて。

死んだのか…w

最初からこうしていればよかった。

何故、こんな物にとらわれていたのだろう

そう、思った。

何日かすると死体は生臭く匂うようになった。

腐る肉の匂いが部屋中に広がり外まで匂いが広まるくらいだった。

流石にこの匂いに近隣の住民も気づいて

警察に通報された。

うるさい位のサイレンが耳に響く

「…君、大丈夫?」

警察にそう言われて俺は

大丈夫です。

と答えた。

そうして次に来た質問に何処か恐怖を覚えた。

「…君、能力は持ってる?」

ここで能力を持っていると言ったらきっと、

これからも安定した暮らしがあるのだろう。

しかし、俺はそう答えなかった。

…いいえ、持っていません

そう、言ったとき一瞬警察の心配そうな目が冷たく感じた。

「…そうか。」

そして目の前が真っ暗になった。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

13

ユーザー

…、?………え?

ユーザー

テン、テン、テテテン♪

ユーザー

目の前が真っ暗に……どうなったんだろ……

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