あの子をまだ追いかけている。

あらすじ

あの子をまだ追いかけている。

朝日と碧

二人の出逢いは中学一年生。

小さな町の、小さな中学校で出逢った

二人はたまたま町の海で出逢い

すぐに打ち解けた。

男女だとかきにしないくらいにとても仲が良かった

碧は朝日に恋心を抱いていた。

が、想いを伝えようなどという 考えはなかった。

今の関係を崩したくなかったからだ。

それは朝日も同じだった。

しかし。

高校の卒業式の日。

朝日は高校卒業とともに人生まで卒業してしまった

碧は

21歳。大人になった。

碧は、たまたま実家帰省することになった。

碧は少し力無く笑う

そして、少し苦しそうな顔をする

この町に帰っても朝日の光り輝く笑顔はもうない。

その事実がまた碧を苦しませる

ふと、海に目をやる

海には人はいなかった。

それが、朝日を失った碧の心の中のようで 碧は切ない顔を浮かべる。

碧は、海から目を背けて家の方へと歩いて行った。

がちゃ

碧は、ふらふらと海へと歩いて行った

碧は、朝日とのことを思い出していた…

続く