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柘榴とAI

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夢愛
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「十二の花が枯れるまで」読んでいただきありがとうございます。本作品は自分の思い描いた世界観をより表現するためAIイラストを使用しています。何卒、ご理解の程をよろしくお願いいたします。
わあ、第1話お疲れ様でした…!まず、街中でバラの花紋のアドリアン様と偶然出会う場面、すごく印象的でした。彼がフランソワの口元をそっと押さえて「シーッ」とする仕草、バラの香りがふわっとする感じ…なんだかドキドキしちゃいました。それに、王城の紅茶のシーンも素敵で、フラレシア王国の空気が伝わってくるようでした。そしてまさか記録院に戻ったらアドリアン様が待っていて「協力する気はないか?」って…!この先がすごく気になります。続きを楽しみにしています🌷
プロローグ.part1 ─始まり─
「君に、王城への派遣命令が出ている」
そう上司に告げられたのは、昼休みが終わった直後だった
フランソワ
上司
手渡された書類には王家の紋章が押されている
フランソワ
上司
上司
上司
フランソワ
上司
フランソワ
フランソワは疑問を上司に問いただしたかったものの…
王家からの命令なら悠長にはしていられない。
急いで準備をして…自分の勤め先
王国の歴史や公文書を記録し、管理する専門機関
「王立記録院」から飛び出した
フランソワ
不可解な事件と言われて、思い当たる出来事と言えば…
フランソワ
王城へ向かう途中、街の花壇には華麗にバラが咲き誇っている
その中に一つ、弱り果て枯れたバラが異様な存在感を放つ
バラに限らず、枯れた花を見るのはフランソワの日常にもなりつつあった
フランソワ
枯れてしまったバラに優しく触れようとすると
からだ中に悪寒がベッタリと張り付いたような気がした
フランソワ
反射的に後ろに後ずさると、誰かにぶつかってしまい肩に痛みを覚えた
フランソワ
???
フランソワ
とっさに頭を下げると、甘く澄んだバラの香りが自分の鼻をかすめる
???
フランソワ
???
フランソワ
ぶつかってしまった男性と顔を合わせると
その精悍な顔立ちと立ち振舞いにはどこか見覚えがあった
思考を回転させ、彼は誰なのか記憶を巡らせていくと、
自分は偉大な人物にぶつかってしまったのだと気付く
???
フランソワ
???
フランソワ
フランソワ
フランソワ
その名前を言いかけたとたん、彼の手が私の口元をそっとおさえた
フランソワ
バラの香りが一段と強くなり、ふわっとした感覚に包まれる
???
???
???
???
「シーッ」と彼が指をたてると、自分の口元から手を離した
ハッと我に返る
フランソワ
フランソワ
フランソワ
本日二度目の頭を下げた
???
???
???
フランソワ
???
少し考え込むような仕草を見せたあと、彼は私に向き直り改めて口を開く
???
???
フランソワ
???
フランソワ
???
微笑む彼の手のひらが、まるで猫を撫でるかのように、私の髪を柔らかく撫でた
どことなくむずがゆい。思わず俯いてしまう
???
フランソワ
今の感情を上手く言葉にできず、唇をもごもごと動かす
???
???
???
???
フランソワ
気付いたらポカンと開いたままの情けない口を、ゆっくりと閉じた
???
そう言って彼は身を優雅に翻し、歩き去って行く
ほのかなバラの香りを残して…
数秒の間、彼の後ろ姿を見つめてしまう。それほど彼の仕草一つ一つが美しい
フランソワ
十二花紋、バラの花紋の家系
時期当主「アドリアン・ローゼン」に……。
落ち着かない心を何とか抑えようとするものの…あることを思い出す
フランソワ
フランソワ
私は一目散に駆け出した
街を抜け、王城の大きな外壁が見えてくると、改めて迫力をひしひしと感じる
フランソワ
門の前に立つガッチリとした装備の兵士に声をかける
フランソワ
兵士
フランソワ
フランソワ
王家の紋章が押された書類を一緒に見せる
兵士
兵士
兵士
フランソワ
「王城」と聞き、どこか固く重苦しい雰囲気を想像していたが…
どうやら歓迎はされているみたいだ
門が音を立てゆっくりと開いていく
大きく脈打つ鼓動の正体は、緊張なのか、それとも…
王城という未知の世界へ飛び込む期待なのか…。
兵士
フランソワ
お礼を言って、王城の中へ足を踏み入れる
王城の中の空気を吸い上げ、感嘆の息を漏らす
行く先を彩る赤いカーペット、磨き上げられた調度品、見上げると中央に輝きを放つシャンデリア
どれもが眩しく、息を飲んでしまうほど。
フランソワ
まるで絵本の物語のように感じられる。本来の目的を忘れてしまいそうだ
フランソワ
フランソワ
向かって右の部屋まで歩を進めると、その部屋には「談話室」と記されている
中には人の気配がある。 意を決し、ドアノブへと手を掛けた
フランソワ
部屋の中は、ステンドグラスから暖かで鮮やかな光が差し込んでいる
ふかふかのソファが2つ、その間には木目調のティーテーブル
ソファに座っていた白い瞳の女性と目が合うと、女性は立ち上がりスカートの裾を軽くはたく
見た目からして、30代半ばくらいだろうか
エレニカ
エレニカ
エレニカ
背筋の伸び、礼儀正しい挨拶に、私もつられて自分を名乗った
フランソワ
エレニカ
エレニカ
エレニカ
エレニカの柔らかい笑みに、思わず顔が緩む
フランソワ
ソファに腰かけるのを見届けると、エレニカは側に置いてあるワゴンから
華麗なデザインのティーセットを取り出した
エレニカは手際よく紅茶を淹れていく、その所作は隙がなく丁寧だ
エレニカ
さすがはフラレシア王国、といったところ。
フラレシア王国は、花の名所として世界的にも有名だ
紅茶と、ほのかに香る花やかな香りが自分の鼻をすっと通っていく
目の前に湯気をたてるティーカップが置かれた
エレニカ
フランソワ
紅茶を口にすると、甘くスッキリとした味わいの奥に、わずかな苦味を感じる
フラレシア王国特有の上品な紅茶の味
フランソワ
エレニカ
エレニカはフランソワの向かいに座り、紅茶を口にした。
一息つくと、エレニカはカップをゆっくりと置き、フランソワと改めて向き直る
エレニカ
エレニカ
紅茶で暖まった雰囲気もつかの間、エレニカの真面目な面持ちに、引き締まった感覚を覚える
フランソワ
エレニカ
フランソワ
「十二花紋」
フラレシア王国には昔、「花紋」という花にちなんだ特別な紋章を持つ貴族が多く存在していた
花紋を持つ者は、花紋ごとに違った能力を使える
フランソワ
フランソワ
フランソワ
フランソワ
エレニカ
フランソワ
エレニカは関心の意を見せた
フランソワ
フランソワ
と言いかけて、口が止まる。王城に来る途中、ローゼン家のアドリアン様に偶然出くわしていたのを思い出す
エレニカ
フランソワ
エレニカ
エレニカ
フランソワ
昔から至るところに花が咲き誇り、自然豊かなフラレシア王国には、似合わない現状だ
エレニカ
エレニカ
エレニカ
フランソワ
素で声が出てしまう。それほど意外だったということ。
自分でも、そんなこと思ってもみなかったからだ
エレニカ
エレニカ
またもや自分の予想外な事が、エレニカの口から告げられた
エレニカ
フランソワ
押し寄せる内容が、頭に入りきらず、混乱状態から抜け出せない
だが、記録院にいても、十二花紋の能力について少しも知らなかったことには納得がいく
フランソワ
フランソワ
エレニカ
エレニカ
エレニカ
エレニカ
フランソワ
エレニカ
今のフランソワの表情には、驚愕という言葉が似合う
気付けば冷たくなっていた手にぐっと力をいれて握りしめた
フランソワ
エレニカ
エレニカ
エレニカ
フランソワ
エレニカ
エレニカ
エレニカの表情から察するに、断ることは認めないと言われたような気がした
当たり前だ。貴族でもない自分には、国王からの命を断るなどできた立場ではない
フランソワ
エレニカ
エレニカ
エレニカは嬉しそうに、テーブルに置いてある、すでにぬるくなっていた紅茶を口にした
十二花紋を調べるという役割についた実感が湧かない。
でも、大事な役割についたという事実は消えない。
エレニカ
エレニカ
フランソワ
思ったより長いですね、とはいえなかった
エレニカ
エレニカ
言いたいことを察したのか、エレニカは後ろめたそうに言った
エレニカ
エレニカ
エレニカ
フランソワ
エレニカ
エレニカ
エレニカは相当、国王に忠誠を誓っているらしい
そんな侍女に恵まれて、国王もさぞ幸せなことだろう
ぬるい紅茶を飲み干し、エレニカと挨拶を交わして王城を後にした
王城を出たはいいものの…
フランソワ
行くあてもなく、フランソワは街を歩いていた
「国内の花が枯れる原因を探しに来ました!」などと、十二花紋それぞれの家に行くなんてふざけた真似はしたくない
まず、情報が少なすぎる
フランソワ
一旦記録院に戻り、十二花紋についての資料を集めよう
うだうだしている暇はない。もし、3ヶ月の間何も情報を得られなかったものなら…
フランソワ
疑問を気力で吹き飛ばすと、フランソワは記録院へ走り出した
辺りが薄暗くなり、冷たい風が肌を撫でる。もうじき時間は午後5時を回ろうとしている
フランソワは少し疲労を感じながらも、記録院へとたどり着いた
記録院ではいつも、国内の記録の管理や情報をまとめるのが主な仕事
そのため記録院の日常の音は、紙の音やペンを走らせる音しか響かない
のだが…
上司
上司
上司
アドリアン
アドリアン
記録院の中から焦った上司の声と、聞き覚えのある声が響いてくる
入り口からそっと、気付かれないよう身を乗り出すとそこには…
何事にも動じなかった自分の上司を困らせている、アドリアン・ローゼンの姿があった
フランソワ
まさか彼がいるとは思わず、思いの外大きな声を出してしまった
上司
上司
アドリアン
そっと資料を集めて帰るつもりが、そうはいかないようだ
フランソワ
冷や汗が首筋を伝うのがはっきりとわかる。なんと言えばこの状況を切り抜けるのか……
アドリアン
アドリアンの視線がフランソワをとらえる。じっと見つめられ緊張からなのか、身動きが取れない
アドリアン
興味が出たと言わんばかりに、アドリアンは一歩、また一歩とフランソワに近づく
コツコツと響く靴音が、やけに大きく鼓膜に反響する
フランソワ
アドリアン
フランソワ
名乗ってしまった。アドリアンと目があったとたん、口から名前がふわっと出てきた。そんな感覚……。
名前を知られてしまったら、十二花紋を調べる時に、調べづらくなってしまうのではと不安がよぎる
アドリアン
ぽつりとその名を口にすると、アドリアンは貴族らしい微笑みを浮かべた
アドリアン
フランソワ
どこかぎこちない返事になってしまう
アドリアン
アドリアン
アドリアン
アドリアンは一つ、礼をした
「高貴で上品」それとも「高潔で華麗」だろうか?
どれもが当てはまるほど、目を引く自己紹介に惹かれているも、次のアドリアンの一言でその場の空気は一変した
アドリアン