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空歩
空歩
空歩
空歩
空歩
ワンク スペイン × ポルトガル BL、リョナ要素あり。 グロ表現+濁点喘ぎあり。 リクエストにはカンヒュならなんでも お応えするつもりです。 政治的意図はありません。
ピピピ……。
その音が鳴ったとほぼ同時に起き、アラームを止める。
…もっと寝たい……!
そんな眠欲を消去するように雀が鳴いている。
まだ頭がぼーっとして無意識に寝そうになる身体を起こし、朝飯さえ食べずある場所へ向かう。
ポルトガル
その向かう道中。
……ポル〜!!!!
ポルトガル
寝ぼけて曇った頭でもそれが誰の声かは直ぐに理解できた…いつも嫌になるほど聴いている声だ。
そいつは無我夢中でこちらに猛ダッシュで近づいてくる。
最早速すぎて怖い。
スペイン
…そう、スペインだ…。
ぎゅっ、っと絞め殺す気か。と言いたい程に強い力で抱き締めてくる。
ポルトガル
此奴は無駄に早起きだから5時半である現在の時刻でもう既に起きてる。
スペイン
…此奴スーさんって自分で言ってるんだよな…なんでそんなあだ名になったんだよ。
ポルトガル
スペイン
あぁ……そっか。
こいつイギリスのこと嫌いなんだったわ。
まぁ力が緩んだ訳だし、このままダッシュで向かうか。
…と、解こうとした。
察してはいたが、その頃にはがっちりスペインの体にホールドされて動けない。
スペイン
…此奴自分の家に招く気じゃね?
ポルトガル
スペイン
……此奴はいっつも何考えてんのか、正直分からない。
だから今も分からない…けど、招き入れようとしてるのは確定な気がする。
スペイン
ポルトガル
何言ってんの。
俺のスマホのパスワード知ってる訳ないし、もし自分の携帯から連絡する気なら断られるはず。
と、そんな呑気なことを考えてたらいつの間にか軽く姫抱きにされて持ち上げられた。
ポルトガル
……聞いてねぇ…、
いくら暴れても抜け出せる気がしない。
こうなれば体力の無駄だ…大人しくしとくか。
一応イギリスに連絡しようと携帯を取り出したが…出した瞬間取り上げられた。
もう仕方ないものは仕方ないか、と諦めて眠気を飛ばす為にスペインの腕の中で寝た。
次に目覚めたのは見覚えのあるスペインの部屋。
ご丁寧に優しく布団かけられてる上に周りから俺の好きなラベンダーの匂いがする。
……あいつそんな俺の好み知ってたっけ?
にしても、香りを嗅いでるともっと眠くなってくる。
…と言うか、スペインが居ないからまだなんかしてるんだろうな…
…もう少し寝るか。
俺は危機感も無くまた、ラベンダーの香りと共に寝た。
次に目覚めたのは夜中。
ポルトガル
俺そんな寝てたか??
と言うかスペイン俺の横で寝てんだけど…
スペイン
寝てなかった!!!!?!
ポルトガル
ポルトガル
スペイン
こりゃ相当嫌ってるな。
ポルトガル
スペイン
ポルトガル
スペイン
スペイン
ポルトガル
意味深な言葉を残してロッカーを漁り始めた。
ポルトガル
俺が言葉を発する暇も与えない。直ぐに戻ってきた。
ポルトガル
手を後ろに回してることからちゃんと何か持ってる事を認識出来た。
スペイン
スペインがそんな言葉を発すると同時に腕を後ろに回され拘束された。
スペイン
スペイン
……此奴はこんなメンヘラじゃない…、
いや、もしかしたら裏の顔がこれ…?
それとも嫉妬…
混乱しすぎて安直なことしか考えられない。
スペイン
スペイン
ポルトガル
必死に逃げようと暴れる。道中で会った時と同じようなホールドの仕方をされてて抜け出せない。
スペイン
スペイン
……え、は、え…
ポルトガル
スペイン
ポルトガル
スペイン
ポルトガル
恐怖でただ無意味に暴れることしか出来ない。
そう言って俺の眼帯を外す。
スペイン
ポルトガル
ポルトガル
怖い。怖い…、!!
全身が震え、恐怖で涙が出てくる。
スペイン
弄ぶような言い方で言葉を発す。
…そして、
スペインは俺の右手に勢い良く手を伸ばした。
…その手が眼球に初めて触れた時、
ポルトガル
痛みで脳内は瞬時に埋め尽くされた。
ポルトガル
スペインの顔を見る余裕なんてない。けどきっと楽しそうな顔をしている。
…グチッ…グチュッ…
そんなグロい音を立てて取り出されて行く。
ポルトガル
必死に、必死に暴れる。
でも自分の体が動けば動くほどにスペインの手の位置も動くせいで余計に痛みが増す。
そんなこと考えてる暇無い。
無言で眼球を取り出すスペインも、取り出されていく感覚も怖くなった。
ポルトガル
呼吸が乱れる。眼球が取り出されていると考えると吐き気がして来た。
ポルトガル
やだ、やだ!!!
痛みと気持ち悪さで頭がおかしくなりそうになって。
思わず吐いてしまった。
スペイン
なんて、嘲笑うような声が聞こえた。
気がした。
そして、眼球は取り出される。
ポルトガル
さっきの痛みに比べれば遥かにマシになった気がし、少し休む。
……スペインはそんな暇さえ与えてくれなかった。
もう一度、無意味に手を突っ込まれる。
ポルトガル
……声帯が壊れるまで、意識が飛ぶまで。
ポルトガル
ポルトガル
……そこからの今に至るまでの記憶は無いな
……気がつくと昼。
まだ、あの時の夜に起こった出来事を鮮明に覚えている。
……ベッドの謎のシミと喉と右目の痛さがそれを物語っている。
スペイン
…俺にとって、絶対に…一生忘れられない、血が漂う悪い夜になった。
空歩
空歩
空歩
空歩
空歩