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…一体、何が起きている?
目の前には、涙を零しながら、 過呼吸になっている恵がいて。
僕は、戸惑う事しか出来なかった。
どれだけ稽古が厳しくても。
任務でボロボロになっても。
津美紀が呪われた時も。
一度だって泣いた事がなかった恵が。
僕の目の前で、涙を零して泣いている。
体を丸めながら。
怯えた目をして、僕の方を見ている。
僕は、恵の方に近付こうとした。
でも、僕が近付こうとすればするほど。
恵はさっきよりも呼吸が酷くなっていく。
それと同時に、恵の目には 涙が溜まっていく。
そして、その涙はボロボロと溢れて。
恵の影へと、沈んでいく。
呼吸のように、ひっそりと。
僕の知っている恵は、そこには 居ないように感じた。
それは、影のように。
少しずつ、恵を覆い尽くしていた。
「嫌だ」「こないで」
呼吸が吸えていない恵から聞こえた言葉。
聞き間違いかもしれない。
でも、きっと今の言葉は。
伏黒恵
五条悟
…あぁ、本当に。
どこで、間違えてしまったのだろう。
いつの間にか恵は。
こんなにも、弱っていたというのに。
恵は、ずっと。
ずっと、僕に。
「俺はここだよ」って。
「どうか気づいて欲しい」って。
ずっと、泣き叫んでいたというのに。
僕は、その思いを踏みにじった。
恵の心を、壊してしまった。
…あぁ、本当に。
どこで、間違えて しまったんだろうか。
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コメント
9件
五条〜〜!お前のせいでなったんだよ〜〜〜〜〜!伏黒をーーーー!こんなふうにしたのはーーーー!
五条悟様もわざとでわないとこはわかってますので、