月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
月見。
注意!! ・地雷さんは今すぐUターン! ・関係が変わるのが怖くてアプローチから全力で逃げるいむくんと、押して駄目なら押し続けるのみ、なガツガツ系初兎ちゃんのお話です ・赤桃、青黒が付き合ってます ・nmmn ・ご本人様方とは何も関係のないフィクションです ・口調&キャラ崩壊あり ・通報❌
月見。
りうら 初兎ちゃん派。ほとけっちはなんで受け入れないの?早く付き合えば良いのに。ところでないくんかわいい。
ないこ いむくん派かと思いきやバリバリの初兎ちゃん派。変化が怖い?何言ってんの?ほら初兎ちゃん来たぞ!今度こそ受け入れてこいほとけー!! 実はりうらくんに告白された時にちゃんと一悶着あった人。ブーメラン?何それ美味しいの?
いふ 初兎ちゃん派。何回目の告白やろなぁと思いながら今日もいむしょーを眺める。早く受け入れればええのに。ところであにきかわいい。
悠佑 唯一のいむくん派。ネガティブ思考に関しては人のこと言えたもんじゃないからどうこう口出し出来ないし、何よりいむくんの気持ちはよく分かる。いむくんの逃げ場。
月見。
月見。
初兎ちゃん。
いれいすの僕の大事な相方で、兄弟(仮)で、大親友。
・・・そして、僕の好きな人。
えっ、告白する気?無いよ!!
今の関係が変わってしまうくらいなら、僕は伝えないことを選ぶ。今の関係が心地良過ぎて、それ以下になってしまった時が怖いから。
なんて、思っていたのに。
・・・どうして僕は今、そんな相手から壁ドンを受けているのか。
-hotoke-
初兎
-hotoke-
いれいすメンバーで集まって、ライブやアルバムや企画、色んなことについての話し合いを始めて早2時間。
ないこ
りうら
If
お笑い芸人グループかと言われてしまう様な、普段はわちゃわちゃ騒がしい動物園みたいな僕達だけど、活動に関することは真剣に取り組む。・・・え、会議中に歌い出す人がいる?ダレノコトカナァ。
まぁそんなこんなで、話し合いでは中々に集中力を使うわけで。みんなが一気に肩の力を抜いた中、僕もふう、と息を吐いた。
すると、目の前に置かれたコップ。
初兎
-hotoke-
にこっと微笑んで顔を覗き込んでくる初兎ちゃんから、ぱっと視線を逸らす。
初兎
-hotoke-
ぽんぽんと頭に置かれた優しい手。明らかに動揺する僕に、いふくんの“なんやコイツ”と言いたげな視線が刺さる。うるさい。
と言うか、初兎ちゃんいつの間に隣に座ったの!?初兎ちゃんの席はないちゃんの隣だった筈じゃ・・・っおぉいりうちゃんキミか!さっきまで僕の隣に居たのに!!このないちゃん大好き人間!!
初兎
-hotoke-
するりと包まれた右手。びっくりして思わず初兎ちゃんを見れば、初兎ちゃんはまたふんわりと微笑んだ。
初兎
-hotoke-
If
-hotoke-
呆れ顔のいふくんが、机の上にあった一口サイズのチョコを投げつけてきた。いやいやいや僕の立場になってもみてよ!?今度あにきに同じことさせてやろうか!させてやるからね!?
僕がいふくんへの仕返し作戦を頭の中で早速練り始める中、いふくんが投げたそのチョコを取った初兎ちゃんは、その包み紙を外すといむくん、とまた僕の名前を読んだ。
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
目の前に差し出されるチョコレート。いや、いやいやいや!そう言うのはさ、恋人にやるものじゃん、ねっ?それに成人済みの男2人があーんなんて、
-hotoke-
初兎
ぐるぐると考える僕の口にチョコを入れた初兎ちゃんは、チョコが付いたその指をぺろりと舐め、目を細めた。
初兎
その姿や仕草が、かっこよくて、その目が甘くて、何が何だか、あ、やばい、ちょっと、
-hotoke-
バタン!!
初兎
ないこ
If
りうら
悠佑
初兎
ないこ
悠佑
休日。ないこと2人で話して・・・いや、俺がないこの惚気話を聞いている時。
バァン!と勢い良く開いたドア。いや壊れるわ。
訪問者?見なくても分かる。だが向こうの事情も分かる。仕方無いから俺は顔をドアの方へと向けた。
-hotoke-
悠佑
涙目で抱き付いてくるほとけを受け止めながら、今日はどしたん、と尋ねる。涙目やけど耳は真っ赤で、忙しい奴やなぁ。
-hotoke-
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
-hotoke-
悠佑
ほとけの心臓に。
ぐずぐずと泣き付いてくるほとけの頭をやれやれと撫でてやる。
ないこ
・・・まぁ、こんな奴もいるのだが。
-hotoke-
ないこ
-hotoke-
ないこ
-hotoke-
悠佑
ないこ
-hotoke-
ないこ
いむしょーなんて今の段階で付き合ってる様なことしてるしね〜と言うないこに、あれは初兎ちゃんが!!とほとけが反論する。
悠佑
ないこ
悠佑
-hotoke-
改めて抱き付いてくるほとけを受け入れ、本日何度目か分からないが頭を撫でた。俺はコイツのなんなんや。
ないこ
悠佑
-hotoke-
悠佑
1ヶ月前、告白をした。あれ、2ヶ月前やったっけ。まぁどっちでもええんやけど。
いむくん。
同じグループのメンバーで、大切な相方で。そういう関係全て取っ払って考えても、僕のとても大切な人。
ウチのグループは6人組で、なんとまぁそのうち4人は今や2組のカップルである。
この恋心を自覚した頃にあった不安や恐怖に迷いを抱いた僕が足踏みしてる間に、いつの間にかあの赤いのと青いのは大切な人との関係を進展させていた。
・・・じゃあ、良くね?
軽い。軽いけど、これが僕が思ったことだった。それまで抱えてきた悩みや迷い達と言うのは、僕といむくんが付き合ったとして、僕らが恋人同士になったらメンバー達のと距離感や関わる機会が少なからず変化するのではないかとか、我らがリーダーの許可が下りるかとか、その他諸々、グループとしてのことを考えた時の不安がほとんどで。
それがもう、グループの半分以上が恋人同士になったのである。
そしたら、そういう全体への配慮とか遠慮とかはもう考えなくて良い訳で。
今まで伝えるに伝えられなかった彼への想いを言葉にしようと、僕は漸く前へ踏み出したのだ。
・・・が、結果は僕が望んでいたカタチではなく。
断られてしまった直後は頭が真っ白になったが、すぐに頭の何処かで僕は呑気に考えた。
“なんでだろう”
告白を断られた僕の欠点への疑問?否、“僕のことが好きなのに告白を断ったいむくんへの疑問”であった。
・・・え?知ってたのかって?そりゃまぁ、いむくんって分かりやすいし。僕はメンバーの中でもいむくんと1番仲良いんやから。そんくらいは分かるよ。
でもいむくんのことやしなぁ。普段あんなキャラしといて、考える時は案外ネガティヴ思考が根強いから色々不安に思ったりしてるのかもしれない。
あっちから告ってくれることはないと思ってだけど、僕から告白しても駄目なのかぁ。
・・・ま、関係無いけど。
いむくんのことをよく知ってるからとは言え、僕はいむくんの気持ちを全てそのまま感じることは出来ない。だからいむくんの不安がどうとか、よく分からんけど。
いむくんは僕のこと好きなんやし、いむくんが僕の手を握り返してくれる日まで、僕は彼の手を取っていれば良い。
押して駄目なら、押し続けるだけなのだ。
そして今日も、顔を真っ赤にして精一杯僕から逃げるいむくんにアプローチ。
悠くんのところに行くのだろう。ぴゃ〜と走り去っていくその背中を笑いながら見つめていると、ソファに座っていたまろちゃんが僕の名前を呼んだ。
If
初兎
If
初兎
If
呆れた様子で溜息を吐いたいふくんが、少し不思議そうに僕を見た。
If
初兎
ただの悪口やん。
If
初兎
If
初兎
If
初兎
いふくんが言うことは全て正論で、その通りだった。
初兎
嘲笑に似た笑みを一人溢した。
結局、僕も何処かで逃げていたのだ。逃げ道を完全に無くした時、いつかいむくんから拒否されるかもしれない日に怯えている。
逃げ道を用意し、その背中をただ見つめて、今日も心の奥底で安堵する。
弱虫な僕だ。
そんな僕を黙って見つめていたいふくんが、静かに溜息を吐いた。
If
悠佑
-hotoke-
何度目か分からないほとけの突撃訪問を受けた後、そう言ってみればほとけはバタバタと子供の様にその足を動かした。もう見慣れた光景だ。
悠佑
-hotoke-
一瞬だろうと言葉に詰まるなら、それはきっと心から望むものじゃないんやで。
悠佑
-hotoke-
きょとんとするほとけの顔を敢えて見つめず、俺は窓の外を見たまま口を開いた。
悠佑
-hotoke-
思い当たる節があるのだろう。黙り込むほとけに、俺は続けた。
悠佑
・・・でもなほとけ。
悠佑
-hotoke-
見返りは絶対に無いとハッキリ分かっていたのなら、そんな気持ちにならずにも済むのかもしれない。
もしかしたら。いつかは。そんな期待を少しでも抱いてしまっている時点で、与える側の負けは決まっているのだ。
その負けが勝ちに成り代わるかは、受け取る側次第。
悠佑
永遠の愛を誓おうと、どれだけお互いを愛していようと。
俺達から“終わり”が無くなることなんて、決して無いんだから。
部屋を飛び出して行ったほとけを見送り、漸くか、と腕を上にぐっと伸ばした。向かった先なんて聞くまでも無いだろう。
すると、再び部屋の扉が開いた。
悠佑
If
何故かちょっと不機嫌そうなまろが顔を覗かせた。そして真っ直ぐ俺のところへと歩いてくる。
If
悠佑
グイッと腕を引かれ、床に座り込んだまろの上に倒れ込む。押し倒しているかの様な体勢がなんだか恥ずかしくて抗議の声を上げようとしたが、まろはどうやらそれどころじゃないらしい。
If
悠佑
まさか、さっきの話聞いとったんか?
If
怒ったまろに、返答の言葉を探す。俺がさっき想像したものが、きっとまろが今考えているそれと同じなのだから、どう逃れれば良いものか。
If
悠佑
まろの力強い言葉に、目を見張った。
そして、じわりじわりとぼやけていく世界。
一瞬驚いた様に目を丸くしたまろだが、すぐに俺の体を抱き寄せた。
If
期間も長かったし。と俺の頭を優しく撫でる手に、また涙が溢れる。
If
If
まろの腕にぐっと力がこもる。でも痛くはなくて、安心感だけが大きく膨らむ。
If
優しい声が耳に溶けて、俺の心の不安ごと消し去って行った。
家の中を探し回っても、初兎ちゃんは居なかった。いつの間に帰ってしまったのか、玄関には靴が無く、それが一層僕の心を焦らせた。
家を飛び出して、走る。こんなに全力疾走したのはいつぶりだろう。
なんでこんなにも焦って、走っているのか。その理由は、凄く簡単で。
“与え続けるって、結構疲れるんやで”
初兎ちゃんが僕のことを好きで居てくれるのは嬉しくて、でも関係を変えるには僕に勇気が足りなくて。
ずっと甘えていた。いつも想いを伝えてくれる初兎ちゃんに。僕は身勝手だった。告白を受け入れる勇気なんてないくせに、毎回アプローチしてくれる初兎ちゃんに心の何処かで安心して。
初兎ちゃんだって、不安とか心配とか、何かを怖いと思う気持ちがある筈だ。なのに僕は自分のことでいっぱいいっぱいで、初兎ちゃんのことなんて考えていなかった。
“終わりなんて案外唐突で、呆気ないもんやから”
想像すらしていなかった“終わり”。
なんで当たり前だと、これからも続くものだと思っていたんだろう。初兎ちゃんの気持ちが変わることだって、可能性は0なんかじゃないのに。
-hotoke-
前方に見えた、白いふんわりとした髪の毛。
その背中に、違和感を覚えた。そうだ、最近は僕が初兎ちゃんから逃げてばっかりで、初兎ちゃんを追ったりなんてしてなかったから。
その背中がなんだか新鮮で、それでいて凄く、向けられた背中に寂しくなって。
疲れている筈なのに、僕はさらに足のスピードを上げて、大きく息を吸い込んだ。
-hotoke-
初兎
初兎
驚いた表情の初兎ちゃんが振り返る。
初兎
-hotoke-
初兎
その手を取れば、初兎ちゃんは目を丸くした。ああ、心臓がうるさい!
初兎ちゃんはいつもこんな気持ちだったんだろうか。それとも全然余裕とか。どっちにしろ凄いと尊敬する。たった一回でこんなに緊張してしまう僕は、やっぱり初兎ちゃんに甘えていた。
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初兎
誰かじゃない、僕自身の気持ちを僕自身が気付けていなかった。いや、本当はとっくの昔に答えなんて出てるのに、僕は。
-hotoke-
赤組の二人を見ても、まろにきの二人を見ても、一歩踏み出せない僕がいた。何も変わらないよとないちゃんに何度言われようと、心の奥でブレーキがかかる。
-hotoke-
初兎
-hotoke-
思ってた、けど。
-hotoke-
こんな時、上手く言いたいことがまとめられない自分が嫌になる。言葉も頭の中もぐちゃぐちゃで、でもこの気持ちは伝えたくて。
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さっき初兎ちゃんの靴が無い玄関を見て、なんだか生きた心地がしなかった。心の奥がすーっと冷えていくようで。
いつも僕が離れるから。僕の方から逃げて行くから、初兎ちゃんの方から離れて行くことなんて考えてもなくて。
-hotoke-
自分勝手だと思う。これでもう好きじゃないと言われたって、遅過ぎた僕には何も言える権利なんて無いのに。
俯きたくなる気持ちを抑えて、目を丸くした初兎ちゃんをじっと見つめる。もう逸らしちゃいけない。もう、逃げない。
初兎
-hotoke-
暫く目を丸くして固まっていた初兎ちゃんは、その表情をふっと緩ませると、そのまま何故だか笑い始めてしまった。
え、僕何か変なこと言った?あれ、雰囲気?
僕が延々と頭にクエスチョンマークを浮かべていると、漸く笑いが収まった初兎ちゃんがいやー、と言葉を発した。
初兎
-hotoke-
これがマンガかアニメの世界線なら、ボンと音を立てて煙を出して赤くなったんじゃないかと思う。
愛おしそうに細められた目に見つめられ、逸らさないとか逃げないとか決意しておいてもう逸らしたい。初兎ちゃん、ビジュが良過ぎる。なんだその甘いマスクは。その馬鹿優しい表情はなんだ。キレそう。
初兎
-hotoke-
初兎
すっと両手で手を包まれ、思わず息を呑む。優しい手付きに、ああ好きだなぁと改めて感じた。
初兎
-hotoke-
二回目の告白。一回目の時は、迷いとか不安とか心配とか、沢山の感情で心も頭もぐちゃぐちゃだったのに。
今はもう、たった一つの答えしか出て来ないよ。
-hotoke-
こうして、ほとけの初兎からの逃避生活は終わりを告げた。
────と、思われたのだが。
りうら
ないこ
りうら
ないこ
何やら渋い顔をする赤組の二人。その視線の先には。
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
初兎
-hotoke-
くっついてソファに座るいむしょーの二人。初兎がほとけの顔を覗き込めば、ほとけは即座に反応して目を手で覆う。更に頭なでなで付きでかわいいと言われて仕舞えば、ほとけの顔はタコよりも真っ赤に。
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
さあ、幸せな毎日が始まる。
コメント
17件
最高すぎますね!好きです! ほんと白水良きですね
好きです。 あの…あの…!!!! 顔が良いって言ってるとこがマジで好きです!!!!!、! これあの、リーダーさんと最年少さんの物語とかあったりなかったりですよね!?! 書いてくださいは申し訳ないので想像しておきます!!!!ありがとうございました!!!
だいぶの時差コメ失礼、このハピエンは最高だぁあ いむくんのオタク化かわいいし兄貴相談所行きたいし、w