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ぱぱぱぱぱぱっ!!!
コップは霞む視界から、目の前の大きな顔に何かが飛んでくるのがわかった。
スローモーションになって、大きい顔は飛んできたものと同じ方向に倒れる。
撃ち抜かれたのだ。
その後も何発か銃声がして、
「コップ!!!」
施設にいる知っている大人が2人助けに来てくれた。
「うううっ…うあああああ!!!こわかったよおおお」
大人は素早くコップを抱き上げ、
「ばか!!!勝手なことをするな!!!帰ったらお説教だ!!!」
施設へ素早く帰っていった。
遠くなる草むらには、さっきいた知らない大人達が、赤い染みを広げながらぐったりしていた。
それを見たコップは本能的に、死んだと理解してしまった。
そして、銃は、人を殺すためのものなのだと、理解してしまった。