大吾
謙杜くん〜♡
お兄ちゃんは親戚の謙杜くん(5歳)にメロメロで
僕なんか視界に入ってなさそう
なんやろうこのモヤモヤ...
謙杜
大兄ちゃん!
ブーブーで遊びたい
大吾
おっけー!
お兄ちゃんと遊ぼ〜!
流星
お兄ちゃ、、
謙杜
喉乾いた〜
大吾
喉乾いたん?
オレンジジュース飲む?
謙杜
飲む〜!!
大吾
ゆっくり飲むんやで
謙杜
ゴクゴク
謙杜
おいちぃ!
大吾
謙杜くんはホンマに
可愛ええな〜♡
流星
謙杜くんお兄ちゃんと
お絵描きしよう
謙杜
うん!
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流星
よしっ、描けたよ
謙杜
うぇーん
流星
わっ、な、泣かないで!?
大吾
どうしたん?
流星
僕が謙杜くんの
絵描いたんやけど
下手だったから
泣いちゃって...
大吾
ありゃりゃ、この絵は
流星らしいけど
謙杜くんにとっては
怖いかもな
大吾
よしよし。
謙杜くん大丈夫やで〜
謙杜
うぅっ、、
大吾
プリン食べる?
謙杜
食べる!
大吾
あーん、してあげようか?
謙杜
うん!!
大吾
あーん
謙杜
パクっ
謙杜
おいちぃ!
お兄ちゃん謙杜くんばっかり。
僕にも構ってくれてもいいのに...
まだ小さい男の子に対して
羨ましいと思ってる自分が嫌になる。
流星
お兄ちゃん僕も食べたい
大吾
あー、冷蔵庫に
まだプリンあるから
食べてええよ
流星
(普段ならお兄ちゃんが
無理やりにでも僕に
あーんして
食べさせてくるのに)
流星
...僕ちょっと出かけてくる
大吾
えっ、待って流星?!
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恭平
急に俺のこと呼び出して
どうした?
恭平
何かあったんやろ?
流星
...ヤキモチって
どんな気持ち?
恭平
ヤキモチっていうのは
好きな人が自分以外の人と
話してたり触れられたり
することに対して
モヤモヤすることだと
俺は思うよ
流星
そっか、、
流星
(恭平が教えてくれて
分かった僕はヤキモチを
妬いていたってことを。)
恭平
それって、流星が
大切にしたいと思う人?
流星
...うん
恭平
大切にしたいというか、
その人のことが
好きなんじゃないの?
流星
えっ、そんなわけ...
好きだけど、
そういう好きとは違う気が
恭平
自分の気持ちに
素直になりなよ
恭平
好きなんやろ
兄貴のことが
流星
(僕はずっと否定してきた。
自分はお兄ちゃんのことを
好きだということ)
流星
兄弟の恋なんて叶わないに
決まってるから...
恭平
やっぱりな。
恭平
流星が思ってる以上に
兄貴は流星のことを
思ってると思うよ
流星
ううん。お兄ちゃんは僕を
一人の男として見てないよ
恭平
そんなことないよ。
俺に対して嫉妬深いし、
自分より流星のことを
一番に優先するあの兄貴が
流星のことを一人の
男として見てないなんて
言えないやろ
流星
ありがとう
流星
親戚の男の子に嫉妬して
家出てきちゃったけど
戻るね
恭平
うん、、
恭平
(俺の気持ちには
気付かないんやな...流星。
俺はお前のこと好きやで)