透音🎼
Prolog
透音🎼
start
瑞穂
この柵を越えれば、
瑞穂
苦しみから解放されるかな
一人で呟きながら、 柵に手と足を引っかけて 座る姿勢になる
瑞穂
……
瑞穂
覚悟は決めたはずなのにな
瑞穂
ここまで来てまだ生きていたい自分がいるなんて
彩
笠浦……くん……?
瑞穂
……っ誰だっ……
彩
中根……彩……です……
彩
同じ……クラス、の……
瑞穂
へぇ
彩
何、してるの……?
瑞穂
…………
瑞穂
見て分かんない?
彩
ま、まさか…………
と、飛び降りるの?
と、飛び降りるの?
瑞穂
そうだけど、何か?
瑞穂
それじゃ
彩
待って!!
瑞穂
…………
瑞穂
なんだよ
彩
待って……
彩
生きて……?
彩
生きてればいい事、
絶対あるよ…………
絶対あるよ…………
瑞穂
そんな戯れ言、
もう聞き飽きたよ。
もう聞き飽きたよ。
瑞穂
俺には生きる意味なんて
ないんだよ。
ないんだよ。
彩
お願いだからっ……
そんなこと言わないでっ……
そんなこと言わないでっ……
彩
私がっ……私がきっと、
あの時生きる選択をして
良かったって思わせるから
考え直して……!お願い……
あの時生きる選択をして
良かったって思わせるから
考え直して……!お願い……
瑞穂
しつけぇな
瑞穂
はぁ、しょうがねぇ。
瑞穂
騙されたと思って
生きてみるよ。
生きてみるよ。
彩
!
瑞穂
ただし、俺自身がもう嫌だって思った時点で終わりだからな。
彩
大丈夫。そこは考えてあるから。
彩
絶対後悔させない。
透音🎼
ってことでProlog終わり
透音🎼
ってことで
透音🎼
次回
透音🎼
1つ目の願い事
遊園地の 1回転ジェットコースター
透音🎼
またこのお話推敲して
ちょっとずつ変わるかも
ちょっとずつ変わるかも
透音🎼
ばーい