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…zzZ

んん....

なんや、僕眠ってたんか

っ!やべ!!

書類!終わってへんわ!

急いでせや!!

慌てて部屋を見渡すと、カレンダーが目に入った

そこには鬱の誕生日に元気よく水色のペンで 大きく丸されている

あ...今日僕の誕生日やん

ふ、ははっ。あれ、シッマが丸つけたんやっけなぁ

懐かしいわ

誰か祝ってくれるんやろうか...

まぁ、もうない話やろうけどな

ほんの少しの期待と希望の光を灯した瞳は、 また奥に消え濁りきってしまった

よし!ええかな...

鬱は腕の中に大量の書類を抱き、 扉をノックした

入るで

トントン

( ' -' )ボー

とんち?

トントン

あ?......あー

トントン

なんや、お前か

書類出来たんやけど

トントン

そこおいといてくれ

何徹目か?

トントン

は?あー、あーーーー....5

!?!?

やばいやん!

はよ寝た方がええよ

ほら!ベッドベッド!!

鬱はそう言うと、トントンの腕を引っ張り ベッドに寝かせようとする

トントン

.....

ーーーー!

ーー!?

トントン

あ''~もう、うるさいねん!!

トントン

誰のせいやと思ってんのか!?

トントン

これも全てお前が無能のせいなんやぞ!!

トントン

幹部の自覚を持て!!

トントン

ちんたらちんたら動きよって

トントン

見てて腹立つねん!

トントン

何も出来ない無能が

トントン

何かを頑張っても誰も見らんわ!お前のことなんて!!

トントン

さっさと部屋戻って

トントン

書類しろ!書類!

トントン

そんくらい出来てもらわんと幹部は剥奪や

トントン

分かったならはよ行けや!!

すまん...

.....

あんなに怒らせてたんか

でも、鬱憤を話して少しは

少しだけでも良くなればええんやけどな

それしか僕には...

無能はそれしか出来ないから

ショッピ

あ、....

ショッピくん?

ショッピ

これよろしくっス

.....うん

任せとき

ショッピ

.....

無能にはこれしか出来ひんから

ゾム

I˙꒳​˙)ヒョコ

!?

ゾム

そーや!

ゾム

無能にはそれしか出来ひんから

ゾム

俺の分もよろしくな!

ゾム

出来るよな?

勿論やで

ゾム

じゃあーなー!

ゾム

┗(˘ω˘ )┓三

ゾムは書類を鬱に押し付け、 自分はスタコラサッサと行ってしまった

.....

『おめでとう』とは言ってくれないんやね

ロボロ

よ!

ロボロ....?

ロボロ

これ、プレゼントな

ロボロ

またな

ロボロ

┗(˘ω˘ )┓三

ロボロもゾム同様、何かを渡すと 驚異の速さで行ってしまった

えぇ...?すぐ行くやん

やっぱ優しいなロボロは

ロボロside

ロボロ

ちゃう

ロボロ

ちゃうんよ、大先生

ロボロ

俺は優しい訳ないねん

ロボロ

お前を救えない俺の方こそ無能や

ロボロ

すまん、すまんな

ロボロ

俺はお前に『おめでとう』って言える立場やないんや

ロボロ

だから言わない

ロボロ

すまんなぁ.......

ロボロは目に涙を浮かべ、 その場にしゃがみこんでしまった

その場には、ロボロの押し殺したような嗚咽が響き渡っていた

......

プレゼントの中はなんやろうか

鬱は袋の中をゆっくりと除いた

......?写真と日記帳や

懐かしいなぁ、これ

前はあんなに仲良かったんよな...

もうずいぶん昔のことに感じるわ

日記帳なぁ

せっかくやし書いてみるか!

○月‪‪✕‬日 日記をつけることにした 今日は僕の誕生日だったんや ロボロに貰ったプレゼントで 今、日記を書いている 三日坊主にならんとええんやけどな.... なぁ、日記やから本音を話してえぇやんな? 僕はさ、もう疲れたわ 夢の中にずっと居たい でもそれじゃあ、また皆に迷惑をかける 僕はこのwr軍の幹部には向いてないんや その資格は僕にない 無能な僕にはない なぁ、神様 僕はそんなの信じてないんやけどは 今は信じてもええんやろうか 神様 どうか僕を夢の中に居させて下さい

まぁ、日記やしええやろ....

本当はまだ書類山ほどあるんやけど

サボってええやろか

瞼が...

瞼が重いねん

少しや

少しだけやから.....

…zzZ

???

あは、はははっ!どんどんコッチへおいで

???

ボクが最高に幸せにしてあげる

悲しいね、無能くん

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コメント

1

ユーザー

すごい意味深で気になる書き方、書く側としても尊敬しています!!頑張ってください!応援しています!

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