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so視点
こむくんは確か、中2の夏休みにうちに やってきた。
その日は大雨で、傘がひっくり返るような 風が吹いていた。
いんたーほん
夏とはいえ、雨で寒い中かれは 学校のジャージだけで傘もささずに立っていた。
そういい寒そうな姿で去ろうとする彼をそのままにするわけにはいかなかった。
そう半ば無理やり家の中に招くと、リビングで母親が掃除機をかけていた
俺もこむくんも母親の勢いに呆気にとられた まま、こむくんは強制的にお風呂に 入らさせられた。
こむくんは詳しい事情は話さなかったが 今家に帰ることが出来ず、 5軒ほど断られてうちに来たと言った。
そうして、こむくんはその日ここに泊まり、 その後もたまにうちにくるようになった。
自分でもわかってるんだ。 勉強しなくちゃいけないこと。 努力しなくちゃいけないこと。
けど、努力って結構難しいんだ。 努力する努力をしたって、周りには伝わらない けど、努力しよう、努力しようって 心だけはいつも一生懸命頑張ってる。
それなのにいつも諦めてしまう 自分が憎い。
この人、心が読めるんじゃないかって、 そう思った。
努力する努力だとか、 したいのにできないだとか そういう気持ちを慰めてくれる言葉 って、優しさと厳しさの間を1ミリの違いも なく潜り抜けてこないと出てこないと思うから。
僕が欲しかった言葉を1ミリも違わず 出してきた彼に驚いた。
僕の気持ちをわかってくれてるんだって、 そう思って、そうしたらなんか すごく嬉しくなってその日は1日中勉強 していた。
こむくんは僕が勉強するって言ったら、 ほんとにただずっと僕のことを 監視してくれていた。
そう聞くと
そう返って来るしほんとに暇そうだけど ちゃんとずっと監視してくれてて、 変な人だなって思った
そうして一年が経って、 こむくんは高校生になった。 友達も増えたらしく、 こっちに来る回数も少し減った。
僕にはわからなかったから、 友達に相談してみた。 中3になって、初めて同じクラスになって 仲良くなった、友達
これは恋なのか。
この感情の正体に気付いて、 その対処法も知ってしまったならもうこっちの 勝ちだ。
勉強の努力は大変だったけど、 こむくんを恋に落とすための努力なら簡単に できそうだ。
いろいろ情報がでてきたりしたりして 楽しいですね。 楽しいのでどんどん長くなっていく…