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回想

アーロン

カイムさん!今どこですか!?

「19階の廊下だ!」

アーロン

早く逃げないと死んじゃいます!下の階に逃げてください!

「いや…ダメだ…!」

「まだ...まだ俺の部屋に閉じ込められてる奴を…•救出するまでは…逃げられない!」

 

カクターン

あいつ…!!

カクターンはアーロン・バッカスを押し除け制御室を出て行く

アーロン

カクさん!?

10階廊下

カクターン

…は………!?

ボタンを連打するが エレベーターは動かない

カクターン

っ…………!!

カクターンは階段がある方へと 走って行く

19階廊下

廊下には毒を吸い込み気を失っている研究員で溢れていた

カクターン

ひっ…すごい人…

ガスで満ち、視界が悪い中 ドアを必死に開けようとしている 人影を見つける

カクターン

カイム……!

カクターンはスターカイムの 元に向かう

カクターン

ちょっと何やってるの!?ハンターなんかほっといて逃げるよ!

スターカイム

カク…!?

カクターン

どうしてそんなに助けたいの…!?

スターカイム

そんなの俺の勝手だろ…!ほっといてくれ!!

スターカイム

そんなことよりお前はアーロンとバッカスを連れて逃げろ…!

カクターン

あんたを残して…逃げられるわけないでしょ…!

スターカイム

…っ!

スターカイムは急に気を失い その場に倒れ込む

カクターン

!!

アーロン

カイムさん……!!

カクターン

あんたたち……!!

バッカス

俺らで担ぐ!ボスに連絡してくれ!

カクターン

へぇ、誰に言ってんだが…

カクターンはスマホを取り出し 操作をしながら階段に向かう

アーロンとバッカスも スターカイムを担ぎ後を追う

 

アクーリ

10階 階段

バッカス

…は………?

アーロン

嘘……これじゃ……

下へと続く階段

しかし目の前には壁があり 通れなくなっていた

カクターン

……

スターカイム

…うぅ……

アーロン

あ!カイムさん…!よかった…目を覚ました…

スターカイム

…!?

スターカイム

脱出ルートが塞がれてる…これじゃ全滅するぞ…!?

カクターン

…………

アーロン

…あ!!

アーロン

いいこと思いついた!みんな待ってて!すぐ戻ってくるから!

アーロンは再び階段で上がって行った

バッカス

お、おいアーロン!?

研究所 外

キャンドル

ふふ〜我ながら頑張ったわぁ〜♡

キャンドル

貴方も鬼ね!!!夕飯食べる頃に毒ガス撒くって言い出すなんて?

¿

キャンドル

わたくしもこの組織に飽きてたの。
ちょうどよかったわ、貴方がこの組織を滅ぼすって話を持ちかけてくれて…

バリーーーン!!!

研究所の上を見上げると 10階の窓からオオカミが飛び出してくる光景が目に入った

キャンドル

あら…

よく見るとオオカミの背中に 研究員が乗っていた

¿

ビュン……

矢を放つ

ブスッ

前に乗っていた研究員の左胸に 命中した

空中を舞うオオカミから 落ちて行く…

カクターン

!!!!

オオカミはカクターンを乗せたまま 見事に着地する

カクターン

か、カイム…

カクターンは落ちたスターカイムの 元へ走る

オオカミはキャンドルたちの方へと 走る

ビュンビュンビュンと 矢を3本放つ

2本は両目に… 最後の1本は心臓を貫いた

失明したオオカミは方向を失う そして力尽きた

矢はカクターンの方へ向く

カクターン

…!

カクターンは木の根っこを操り 弓矢を持った人物に攻撃するが 避けられてしまう

¿

カクターン

キャンドル…あんたが毒ガスばら撒いたんでしょ…

キャンドル

えぇそうよ〜〜!!よく分かったわね!!

カクターン

大事な話があるって言ってるのに…突然いなくなるなんて…トップとしては言語道断…

カクターン

その上研究所に猛毒なガスをばら撒くなんて…!!あんた…自分がやってること分かってんの…?

倒れているスターカイムの側で 座っていたが立ち上がる

カクターン

このことはボスに報告したから…

カクターン

あんたがやったってバレたらタダじゃ済まないからね…!!

キャンドル

提案したのはこの子!!あたくしはこの組織に飽きてきたから、了承してやっただけよぉ?

¿

カクターンは木の根っこで 弓矢を持った人物に攻撃する

ジャキン…!

弓矢を持った人物は弓を投げ出し 後ろに装備していた剣を取り出して 根っこを斬る

そして肩にかけていた矢の入れ物を 地面に落とし、走り出す

カクターン

くっ…!!

カクターンは根っこで行く手を阻む

¿

…!

そのまま根っこで囲い 中に閉じ込める

カクターン

なんなの…あんたといいキャンドルといい…

カクターン

大体あんたは誰なの…!何が目的で研究所を…

グサッ…!!!

カクターン

何が………

根っこの壁から剣の刃が飛び出す…

カクターン

!!!

カクターン

その剣…あんた…もしかして…!?

剣は何度も根っこの壁に突き刺す

カクターン

う…毒が回って力が入らない……!

バキッッッッ!!!

カクターン

!!!!!

グサッ………!!

剣の刃はカクターンの喉を貫く

剣を抜くと、そのまま地面に倒れた…

キャンドル

貴方、本当の鬼ね。

キャンドル

これ以上あたくしと関わってたら、もっと豹変するんじゃないかしら。

キャンドル

…ってことでぇ〜、あたくしは一旦別荘に行くわぁ〜♡

キャンドル

戻ってくるまでに、生きてていられるかしら…?あーっはっはーーーー!

キャンドルは高笑いをしながら 船が置いている浜辺へと向かう

 

  

ドカーーーン!!

突然船が大爆発を起こした

燃え上がる海

燃え上がる炎の側には キャンドルのリボンの布が 波に揺られ浮いていた…

¿

剣を持った人物は 炎上した海へと向かおうとする

¿

………

立ち止まり、研究所の方を向く

研究所前に立つ影をじっと見つめる

ハップ

そこには制服姿のハップが立っていた

剣を持った人物は ハップの方へと走り出す

勢いよく剣を振るう

ハップは左手でガードする

それを振り払い 剣を持った人物から離れる

ハップ

チッ…動きづれぇ…

ハップはスカートを破り捨て 丈を短くし動きやすくする

そして剣を持った人物に詰め寄り 右手を振るうが避けられる

剣の刃はハップの顔面に向く

それを避け、今度は左手を振おうとすると…

ザザザッ……!!

地面に氷柱の形をした凶器が 何本も刺さる

ライ

そこまでだ。

ハップ

¿

ライ

派手にやってくれたな。研究所だけではなく、ハンターの基地でもな。

¿

………

ライ

カクターンが小型カメラを飛ばしてくれていたおかげで、俺もこの島を見渡すことができた。

ライ

ハンターの基地の周辺を見ても変わりはなかったが…誰かが急いで出て行ったであろう、玄関の扉に隙間ができていてな。

ライ

そこから侵入して見れば…部屋一面に死体が並べられていた……

ライ

それと、テレビの画面に死んだハンターの側に、お前が映っていたぞ?映像まで残して何がやりたいんだお前は…

ライ

まぁいい、どうせお前は死ぬんだからな。

ライ

…もう出てきていいぞ。

すると、物陰からビカスが姿を現す

ライ

こいつは元から不思議な力をもつ。

ライ

だがな、この島に向かっている間に超能力薬を飲み、ギリギリのところで超能力を身に付けさせた。フハハ…お前のことは全てお見通しだ!

ライ

…やれ。

ビカス

はい…仰せのままに。

ビカスは両手を合わせ、前に突き出す

ビカス

ビカス

……

ビカス

………?

ライ

どうした。早く能力を使え。

ビカス

で…出ないです…念力が………

ライ

何…?

ライ

まさか。

ライは上着のポケットから 瓶を取り出しじっと見る

ライ

お、俺がいつも使っているのとは違うだと………!?

ライ

キャンドルか!!俺がすり替えた偽のレシピで作り上げた超能力薬と、本物の超能力薬をすり替えたのは!!!!

ライ

…くそ!死人に口なしとはこのことか!!

ライは瓶を投げ捨てる

ライ

まぁいい!この俺が貴様を殺してやる…

ライ

覚悟しろ!剣使い!!

烏有

ライ坊まだかな…

烏有

今日はここでお泊まりかなぁ〜

芽夢

わ!!!!

烏有

ぎゃーーーー!!!

烏有

…え!?芽夢!?

芽夢

えへ〜明日仕事休みだからさ、こっそり乗ってきちゃった。

烏有

そういうことかよ、びっくりしただろ………

芽夢

ごめ〜ん♪

芽夢

それより見てよこれ!

芽夢は背中に隠していた2本の瓶を 烏有に見せる

烏有

うわ!何だこれ!
見たことない飲み物!

芽夢

でしょ〜?美味しそうだよね??

芽夢

うーちゃんあたし飲んでみたい〜!

烏有

芽夢……

烏有

俺も!!!

烏有は芽夢から瓶を受け取り 一気に飲み込んだ…

外では超能力と剣の攻防戦が 繰り広げられていた

¿

………

剣で超能力を防御するが 反動でよろける

ライ

フン!!

ライは追い討ちをかけて まっすぐ平行に超能力を連続で放つ

¿

…!

剣を持った人物はギリギリで交わす

グサッ

戦闘に背を向け 研究所に戻ろうとしていたハップに 何本もの氷柱が突き刺さる

ハップ

……!?

ハップは背中に刺さった氷柱を抜くが 最後の1本で力尽き、倒れ込む

ライ

フン…そこまでしてこの島を滅亡させたいのか貴様。

ライ

どこの誰だが知らないが、この島の市有地はほぼ俺だ。好き勝手にはさせないぞ。

ビカス

…!

ビカス

ライさん…!これ以上争ってはなりません!

ライ

どうしてだ!こいつを今止めなければ…俺の研究の成果が…全て消える…!!!

ビカス

このままではあなたまで死んでしまいます…どうかお引き取りください!

ライ

お前に何が見えている…教えろ!

ビカス

そ、それは……

ビカス

…うっ!!

ビカスは右手を口に当て 左手を腹を必死で押さえる

ライ

どうした………!!

ライはビカスの元へ歩く

ビカス

…わ……私からっ……はなれ…て……!

ライ

一体何を言っていr

ドカーーーン!!

ライがビカスの側に来た瞬間 ビカスの腹が大爆発した

爆発した衝撃でライは吹き飛ばされる

ライ

く…そ……!俺がすり替えた…偽のレシピに…爆発する成分など…

ライは負傷した腹を右手で押さえ 立ち上がろうとする

ライ

あ…足が動かん……これだけ強い爆発をする薬を…あいつはどうやって…!?

¿

ライ

!!

ライは左手で超能力を出そうとする

が、剣で左手を貫かれ 背中に足を置かれる

ライ

がっ……!!

剣は首へと移動する

ライ

な…何をする…その剣を退けろ……!!

剣は勢いよく挙げられ 首へと振り下ろされる…!

ドン!!!!!

¿

!?

ラース

くっ…!

剣を持った人物は ラースに突き飛ばされ仰向けになる

ラースはすぐさま 剣を振るわぬよう押さえつける

深々とフードが被されていた 剣を持った人物の顔が はっきりと目に入る

ラース

………

ラース

!!!!!

ラース

お……オー…クス………!?

 

 

先生…………

「ごめんなさい」

グサァッ……!!

ラース

ぐぁぁぁ!!!

剣はラースの右腹を貫く

剣は徐々に左上へと移動する

ラース

く…そ………!!!

ラース

ここで……死んでたまるか………!!

ラース

生きて、俺は…この研究所を……!!

ラース

グシャァッ………

剣はラースの左胸を通り 左肩から抜けて行った

バタッ………

ラース

(こ…こいつは一体………)

何者なんだ………?

 

【main】Z.island EP3

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