この人達の狙いは
---さぁ、一緒に来てもらおうかな?
これは桃虹組の痛手になるだろ
一般人を巻き込むなんてな
ゆあんくんだ。
男たちのうち一人が私の腕を強く引っ張った。それを合図として私は
runa
バッシャァ!
振り返る瞬間 持っていた消毒薬を男の人たちに 向かってぶちまけた。
runa
タタッ!
相手に一瞬の隙ができる その好きに私は保健室から飛び出した。
用意…パァン…ン
しばさん
no
yanくん
絶対そうだ! うまく被せてはいるらしいが 何せここにプロが三人
オレたちの耳にははっきり ピストルの音ではない---
yanくん
救護テントに目をやると、さっきまで見えていたるなの姿が見えなかった。もちろんクラス席にもグラウンドにもいない
yanくん
しばさん
こんな体育祭に銃声が響くなんて
関係するとしたら オレかるなしかいない。
しばさん
険しい顔をしたシヴァさんが スマホを忙しなく操作する。
no
やっぱりるなに何かあったんだ!!
yanくん
yanくん
しばさん
yanくん
悩んでる暇なんてない
yanくん
すぐに行かないと
yanくん
オレはなおきりさんが隠し持つ ハンドガンを奪って 後ろのポケットに突っ込んだ。
no
しばさん
シヴァさんも内心穏やかではないらしい (当たり前だけど)
背負っていた、紐で縛ってあった筒のようなものを取り出す。
しゅる
特徴的なあの歯で器用に紐を解いた。
no
しばさん
no
シヴァさんは オレに向き合ってこう言った。
しばさん
しばさん
yanくん
しばさん
yanくん
言われなくともそのつもりだ
no
yanくん
きっとそこを狙われたんだろう
yanくん
とにかく早く 保健室がある北校舎へとダッシュした。
runa
runa
どぬ
どぬ
どぬ
runa
もふくん考案の"鬼ごっこで学ぶ護身術"
鬼役のどぬくさんに言われた…
どぬ
どぬ
runa
どぬ
どぬ
runa
どぬ
どぬ
runa
なんて呑気に言っていたけれど…
runa
runa
長い廊下を全速力で走る
どぬくさんに教えてもらった技を駆使して
runa
体育祭の準備で廊下にそのまま出してあった荷物を床に散らばせながら走る。
runa
二階と三階へ行くと 西校舎とつながっており
少し構造が複雑だから
なんとかなるかもしれない…!!
希望を胸に私はとにかく走った。
runa
runa
大惨事だ
runa
後ろから追ってくる男の人たち…!
runa
さっきの銃の音 もしかしたらお兄ちゃんかシヴァさんが気づいてくれてるはず!!
だからそれまでどうにか…!
runa
ザッ
つまずき転がってしまった。
runa
追いつかれてしまい 腕を掴まれ引っ張り上げられる
runa
必死に抵抗するけど 男の人の力に敵うはずはない。
runa
両手首を取られ 壁に力強く押さえつけられた。
runa
男の人たちが私の周りに集まって 話し始めた。
runa
ゾッとした
runa
お兄ちゃんやゆあんくんじゃない 知らない男の人たちに
女としてみられることが こんなに恐怖だとは
runa
runa
どうしたらいいの
大人しく連れて行かれるの
連れて行かれたらどうなるの
runa
こわい
頭の中に浮かぶのは
たすけて
大好きな
---るな
バァン!
runa
近くの教室のドアが突然倒れる
強い力で打ち破られたらしいドアは
強い衝撃でひしゃげている。
---おい
中から出てきた人物に 男の人たちは言葉を失った。
低い声がもっと低い
男の肩越しに目につく赤いメッシュ
runa
全身が毳立つような殺気
普段とは想像つかない
開かれた瞳孔
---ガチャ、カッ
手に持つハンドガンのスライサーを引き
yanくん
yanくん
私を押さえ込んでいる男の人の頭に 銃口を突きつけた。
ゆあんくんの登場に慌てているよう
yanくん
冷たくて低い声が廊下で響いた。
yanくん
yanくん
バァン!
runa
銃を構えた一人の男に向かって ゆあんくんが即座に引き金を引いた。
yanくん
と思えば今度は私を押さえ込んでいた男の顔面めがけ肘を突く。
yanくん
runa
私はゆあんくんに腕を掴まれると、隠されるように後ろへ引っ張られた。
一人ゆあんくんめがけ突っ込んでくる。
yanくん
ドッッ!!
くるんと回ったかと思うと 胴体目掛け、鋭く蹴りを入れ
男の人はよろけて そのまま地面へ崩れ落ちた。
runa
yanくん
私の目の前にいるのは いつものゆあんくんだった。
私の肩を掴み、遅れてごめん 何かされてないかと何度も口にする。
runa
先ほど 知らない男の人と近距離でいたからか
今目の前にいるのがゆあんくんで 気が抜けたように安心した。
yanくん
runa
yanくん
runa
runa
yanくん
yanくん
ぎゅうっ
苦しそうな表情をしたと思えば
突然 引き寄せられて強く抱きしめられる。
yanくん
私の後頭部に手が回り、力強く胸の中に押し込まれた。 首筋に、ゆあんくんのさらさらした髪があたってくすぐったい。
runa
runa
ぽんぽん ゆあんくんの背中を優しく叩いた。
ゆあんくんのにおいがする。
息を吸って吐いて…無事を実感した。 よかった…
runa
いたぞ!あそこだ!
yanくん
保健室のあたりからまた数人 男たちがこちらへ走ってきている。
yanくん
runa
yanくん
runa
私たちは西校舎へ続く階段めがけ 全速力で駆けた。
no
しばさん
銃声だと気付いた後 なおきりさんとシヴァさんが こちらへ飛んできた。
noaさん
noaさん
ゆあんくんの姿が見えず顔が青ざめる。
no
jpp
jpp
noaさん
じゃぱぱさんをまとう空気が張り詰める
しばさん
jpp
noaさん
no
no
no
しばさん
no
しばさん
拳を作りにっこり笑ってるが… 表情はどことなく冷たい。
no
noaさん
no
仕方のないことだけど 私はこんな時も何もできないなんて…
悔しい
jpp
jpp
jpp
noaさん
しばさん
no
しばさん
no
しばさん
しばさん
バタバタバタバタ
yanくん
runa
西校舎へと入り 私とゆあんくんは相変わらず 逃げ回っている。
yanくん
runa
runa
進む先にも 数人こちらに突進してきた。
---挟み撃ちだ
ur
runa
yanくん
ゆあんくんが私に覆い被さる。
ガッシャァン!!
ゆあんくんに庇われて身を低した。 床に目をやると ガラスの破片が散らばっている。
ur
うりりんが窓ガラスを突き破って中に入ってきたらしい…って
ここ2階なんだけど!?
yanくん
ur
runa
ur
会話なんてしてる場合じゃない すぐさま乱入してきたうりりんに男たちが襲いかかる。
ur
runa
相手の攻撃から綺麗に避けきった。 無駄な動きが全くない。
yanくん
yanくん
runa
ゴッッ!!
低く鈍い音が響いた。
私たちに襲いかかってきた男 ゆあんくんは避けることなく 右ストレートでお迎する。
runa
ur
うりりんも身を屈め 大柄な体のみぞおちめがけ膝蹴り
ur
長い足がすらりと高く上がったと思えば
ドッ!!
屈む相手の背中へと 足を振り落とした。
前かがみになりながら倒れていく。 だけど後ろからまた現れた別の男の手に
runa
ur
カッッッ!
銃が天井に叩きつけられている。
構える手めがけ 思いきり足で蹴り上げたところだった。
runa
拳で、足で、二人とも怯むことなく 相手と同等…ううん、二人の方が強い。 立ち向かっていく。
runa
---いたぞ!!
---あそこだ!!
runa
yanくん
私を最初に襲った人たちが うりりんの後方に現れる。
ur
ur
ur
yanくん
yanくん
差し出された手をしっかりと握る
runa
さらに固く手を繋ぎ 二人屋上への階段を駆け上がった。
runa
runa
グラウンドではまだ体育祭が続いてる。
みんなの声援がよく聞こえた。
yanくん
ガチャ、ガッ
ゆあんくんが銃のスライサーを引き 安全装置をかけた。
yanくん
ヒュッ
カンッ!
yanくん
runa
何かがフェンスに当たる
何が起こったのかすぐ理解できなかった ゆあんくんの肩が少し破れてる…
撃たれたんだ。
yanくん
runa
ジャージが少し、赤く染まった。
yanくん
屋上入り口の後ろから 一人の男の人が出てくる…
口元をいやらしく吊り上げて こちらに銃を向けていた。
yanくん
yanくん
yanくん
…スゥ
ゆあんくんが静かに息を吸う
次の瞬間肺に溜めた空気を 思い切り吐き出した。
yanくん
runa
男は痛そうに手首を押さえている
男の足元に、何かが幾度も当たった
yanくん
yanくん
runa
runa
ガッシャン
ゆあんくんが私を抱き抱え フェンスまで走り軽々とよじ登る
runa
展開についていけない。 飛ぶって何!?!? 飛ぶってどこに!?!?
yanくん
言われた通りに力いっぱい しがみついて目を閉じた。
runa
もしかして飛ぶってまさか そう考えてようした次の瞬間
yanくん
runa
体が浮いたと思ったら 力強い引力で
…真っ逆さまへと引っ張られていった。
ここまでお読みいただき ありがとうございました☺︎
次回ですが
土曜日はお休みして 一週間後になりそうです。
出せそうなら土曜日出しますが…
出なかったら あ、出せなかったなと思ってください笑
その際は火曜日までお待ちくださいませ
のなな
のなな
コメント
10件
みんなかっこよすぎる…✨
いや、うますぎね!?!?
戦うシーン、お疲れさまです!めちゃくちゃ迫力があって読み応えがありました!✨✨✨なんかもう凄くて…語彙力が湧いてきません……。 うりりんは敵だと思ってた…え、まさかの味方!?じゃっぴとうりりんがわかんないし、なおシヴァの過去も気になりすぎる!1週間後まで、楽しみに待ってます!(長文失礼しました)