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シヴァるなも尊いし、、もちろんゆあるな最高です✨
とりあえず体育祭が終わって一安心…ε-(´∀`*)ホッみんなめちゃくちゃカッコよかったです!3人の関係がまた気になってきますね〜!!!ゆあんくんとるなさんがお互いに照れてるの初心で可愛かったです!
ドボン!
…え
水…?
ザバッ
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yanくん
酸素を求めて なんとか顔を水面より上にあげた。
runa
yanくん
runa
一瞬だったけど ゆあんくんの顔が歪んだ。
yanくん
さっきまでいた屋上が真上に見える。
私たちが落ちた先はプールだった。
yanくん
runa
runa
yanくん
yanくん
先に上がったゆあんくんが私をプールの淵へと引っ張り上げてくれた。
runa
お腹のあたり 体操服の裾を捻ると 水がたくさん出てくる。
どうしようかなって考えてたら ゆあんくんが急に顔を背けた。
runa
runa
yanくん
ゆあんくんが 上着を脱いでジャージを固く絞る。
runa
yanくん
runa
yanくん
今度は真っ赤になって 私の体にジャージをかけた。
runa
runa
心配になって近寄ったら
ゆあんくんが怒り出した。
yanくん
yanくん
yanくん
yanくん
runa
べつに透けてるわけじゃないし、プールだって海だっていったことあるのに。
なんでそんなに慌ててるのか 正直よくわからなかった。
runa
yanくん
yanくん
etちゃん
runa
etちゃん
yanくん
hrくん
プールのフェンスを乗り越えて えとちゃんとヒロくんが駆け寄ってきた
hrくん
yanくん
etちゃん
hrくん
runa
runa
窓を突き破ってまで助けにきてくれた うりりんを思い出す。
runa
etちゃん
etちゃん
yanくん
hrくん
runa
runa
etちゃん
etちゃん
runa
それだけ告げると
ヒロくんはゆあんくんを呆れた目で見ていて
えとちゃんははぁーん? って意味ありげな声を出した。
etちゃん
yanくん
指摘されたゆあんくんはまたぐるんと一回転してむこうを向いてしまった。
yanくん
hrくん
yanくん
etちゃん
runa
そうだ、まだ体育祭は続いてる。
まさか前半は襲われるなんて 思っても見なかったけど
…最後の体育祭だもん ちゃんと楽しみたいな。
ur
ベレッタをしまい 地面に伸びている男を覗き込んだ。
ur
思わず眉を寄せ暴言を吐いた。
サイレンサーもなしに銃はぶっ放すわ
大勢で押しかけるわ ありえねぇ
ur
あまり頭の良いやり方ではない
上から指示されて単純に動いていたのだろう。
ur
数日前からの桃虹組保守派の動き 学校周辺の奇妙な静寂さ、無駄な人員配置etc
怪しすぎて嗅ぎ回っていたら ビンゴだった。
ur
男のポケットからスマホを拝借。 調べればそれなりに情報が出るだろう。
ur
ガチャン、チャッ
ur
屋上入り口からスライサーの音がして 即座に振り向き構えた
お互い狙いを定め対峙する
no
no
俺を見て目を丸くする人物がひとり
no
no
俺に銃口を向けていた彼の
腕が力無く降ろされた。
…優しすぎるよ
ur
no
懐かしい
あの頃
俺だけ別世界の住人で寂しかった。
ur
人をカンタンに信じちゃうところ
変わってなくて安心する自分もいる
ur
no
ur
ur
力を入れていた肩を緩ませ
ur
俺は困惑する彼に苦笑で返した。
ur
しばさん
しばさん
ゆあんくんのクソデカボイスを頼りに スコープから位置を把握してなんとかなったけど
しばさん
しばさん
だれも誉めてくれないので ひとりガッツを決め込んだ。
お嬢の無事も見届けてまずはほっと一息
スコープ越しでのぞいてたけど お嬢めちゃ濡れてんじゃん
ゆあんくんがなにやら慌ててるけど
しばさん
思わず狙いを…とそこまでいって 急いでスナイパーを引っ込めた。 お嬢に怒られるから。
しばさん
ジャージ渡したのは評価する。 いい心がけだ。
しばさん
しばさん
…色々連携とりたかったのに "掃除"に夢中でほぼ応答なし
しばさん
ブツブツ文句をいいながら 相棒のスナイパーライフルをしまう
しばさん
しばさん
しばさん
外そうとしたインカムから 微かに音がする
…
…だって…さんはっ
…
しばさん
性能が悪いのか 何か衝撃で壊れてしまったのか
声が飛び飛びで聞きづらい
しばさん
息を殺し 耳に全神経を集中させた。
…久しぶりだな、なおきりさん
しばさん
懐かしい声だった。
久しく会っていないのに 雑音に混じる不明瞭な音だけで 旧知の友人だとわかってしまうのは
…嬉しいからこそ そこに悲しさがある
しばさん
しばらくそこから動けなかった。
お昼ご飯をみんなで食べて (やっぱり唐揚げが争奪戦だった)
無事午後のプログラムも始まり…
私はもう競技にはでないけど
えとちゃんとゆあんくんがでる クラス対抗リレーがある。
…でも
runa
yanくん
yanくん
ゆあんくんが屋上で受けた傷
どうしても気になって 無理やり救護テントに連れてきた。
runa
大丈夫なんて言うけれど… 銃弾掠めたの、大丈夫なはずはなく
思ってたよりも血が出てたし (結構な傷で、私が倒れそうになった)
なにより
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yanくん
runa
ゆあんくんが時折見せる苦しそうな顔がずっと気になっていた。
runa
runa
yanくん
runa
yanくん
yanくん
yanくん
そう言って、 包帯を巻かれた腕を指差した。
runa
今回は掠めただけだったけど
弾道が数センチずれてたら…?
runa
runa
想像したくはないけれど 涙が出そうになる
yanくん
yanくん
yanくん
そんなの
私も同じ
いつまでもそばにいると思ったら大間違いですから…昔それで泣いた友人を
ふいにうりりんの言葉を思い出した。
yanくん
runa
ふたりの空気が重たいものになっていた。誤魔化すように違う話題を振る
runa
yanくん
yanくん
ぶるぶると左右に激しく顔を振る
yanくん
きゅっ、と表情がしまった。
yanくん
リレーの出場者は…門に…ください
と、そこに 私たちの間からにゅっと何か出てきた。
ur
ur
yanくん
yanくん
yanくん
うりりんめがけて大声を張り上げる ゆあんくん
胸ぐらを掴まれてぐらぐらゆれてる うりりん
ur
ur
わざとだろう。 ゆあんくんが拗ねるからやめて欲しい。 思わず眉を顰(ひそ)めた。
ur
runa
私の手のひらにころんと 白い粒が渡される。
ur
yanくん
ur
ur
runa
yanくん
runa
yanくん
ゆあんくんはあたりを見回し 私の動きを両手で制する。
なんだか周りがザワザワしているようだけど、私はとにかく飲ませなきゃの一心で
ゆあんくんとの距離を縮めた。
yanくん
runa
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yanくん
片手で覆っているその隙間、ゆあんくんの顔が真っ赤になってるとも知らず
私はとにかく口に入れようと 少し踵をあげ顔に近づいた。
runa
yanくん
距離を取るためか 私は腰あたりを抑えられ
おかげで安定したので、 ゆあんくんの口に薬を持っていった。
runa
yanくん
runa
水を手渡しし、 しっかり呑んだところを見届けた。
runa
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yanくん
今度は両手で顔を覆って何度も頷いた。
ur
ur
ur
ur
私たちの一連の流れをみていたうりりんがひとり、腕を組んで首を傾げていた。
yanくん
runa
yanくん
yanくん
門の方へと走っていく。 その背中に 応援の気持ちをたくさん込めて
runa
runa
一生懸命手を振った
ur
ur
runa
ur
パァン
空高くピストルの煙が舞う
ワッ!
第一走者が一斉に地を蹴り上げた
リレーは人気競技だから 周りの歓声もすごかった
みんなそれぞれに叫んで応援している。
何人も駆け抜けていった後 自分のレーンへとえとちゃんが出てくる。
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etちゃん
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気づいてくれたえとちゃんがにっこり笑って小さく手を振ってくれた。
私もそれに反応してばたばたと手を振る
普段結ばない高めのポニーテールが 風になびいていた。
えとちゃんのつぎはゆあんくんだ。
ur
runa
ur
ur
ur
ur
runa
runa
確かにプールにいた時も
ご飯の時も
顔がずっと険しかった。
ur
runa
runa
ur
ur
runa
話が飛躍しすぎて否定しようとしたら うりりんが私の背中を叩いてグラウンドを指さした。
ur
runa
グラウンドに目を移すと ちょうどえとちゃんが残り半周を走ってる
現在三位 二位の人まであと2、3メートルだった。
runa
ur
runa
接戦だ。 思わず興奮してぴょんぴょん跳ねた。
etちゃん
yanくん
ゆあんくんにバトンが渡った
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さっきよりも一段と声援が大きく聞こえた。
女の子の声がやけに多いのは…私の聞き間違いかな
応援したい気持ちはたくさんあるのに
気持ちが溢れて声がうまく出ない
私が声を出したところで かき消されてしまいそう。
…
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runa
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湿った髪がやけに艶っぽくて
口元を引き締め、真剣な目つきで 地面を蹴り上げていく姿に
強く惹かれる。
守るために突き上げた拳も
私を心配して抱きしめてくれた腕も
すごくすごくかっこいいんだよ
胸が張り裂けそうなくらいだいすきなの
それと同時に
これが最後の体育祭なんだと思うと 二人で過ごす学生生活が残り少なくなっていくのを実感する。
卒業したら
さっき襲われたような あの怖い世界に入っていくんだよね…
ur
ur
ur
うりりんが私の頭の上に肘を置いてる…重いんだけど…
runa
ur
ur
ur
本当に?
runa
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自分の中では大きな声を出したつもりだった。
だけどやっぱり周りの声に押されてしまって自分でも聞こえづらい声量
ur
runa
ur
うりりんが嬉しそうに声を上げた
ゆあんくんがさらに加速して 二位の人を抜かそうとしている
runa
runa
二位と並んだところで アンカーが走り出す。
yanくん
ゆあんくんが アンカーの人へバトンを渡した…
わぁぁあ…
リレーは終盤だ。二位でバトンを受け取ったうちのクラスの子、ぐんぐんと一位との差を詰めている。
でも
どうしても最後の接戦よりも 走り終わったゆあんくんに目を向けてしまう。
Tシャツの裾で顔の汗を拭っていた。 少しだけ背中の辺りが露になる
runa
…細身だけど それなりに締まったカラダ 思わず視線を逸らした。
リレーでもなんでも今日一日で ゆあんくんのかっこいいところを たくさん見たよ。
またさらに…その、好きな気持ちが大きくなった…きがする
runa
顔を上げると
ゆあんくんはこちらへ振り返り いたずらっこみたいに笑って 小さくピースしていた。
ur
ur
ur
runa
うりりんの声が
どこか 懐かしいさを思い出しているような
少し沈んでいるような…そんな声だった
runa
yanくん
体育祭も終わり
二人で歩く帰り道
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リレーの結果は惜しくも二位だけど
yanくん
runa
やりきったからかな クラスのみんなも順位はあまり気にしてなかった。
yanくん
yanくん
runa
runa
runa
掠めた腕、出血は止まったけど
yanくん
熱が出るよと言われたから 時折ちらちらと顔色チェックしてるんだけど…
yanくん
yanくん
特に変わったところはないと思う。 少し疲れているけど、いつものゆあんくんだ。
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runa
runa
yanくん
yanくん
runa
runa
runa
runa
yanくん
yanくん
yanくん
runa
runa
プールに入ったらお水のあるところに行きたくなった(単純だけど)
yanくん
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yanくん
yanくん
yanくん
runa
yanくん
気づけばゆあんくんの別邸前
遠くから シヴァさんが迎えにくるのが見える
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yanくん
楽しみだなぁ、何着ていこう 私の頭の中は月曜日でいっぱいだった。
yanくん
yanくん
目の前が歪む
yanくん
足が重たすぎて一歩踏み出すのすら
辛い
no
no
ドサッ
なおきりさんが寸で受け止めてくれたおかげで地面に倒れ込まずに済んだ
no
るなから貰った鎮痛剤が わずかながら効いている。
no
yanくん
yanくん
yanくん
no
no
no
no
no
yanくん
だってオレが立ち止まったら
みんな困るじゃないか
止めることなんてできないよ
前に進むことしか知らないんだ
止まったら全て失いそうで
全てが大事で
no
no
なおきりさんそんな焦らなくていいって オレはちゃんと生きてるんだから
たくさん言いたいことがあったのに
全身が鉛みたいに重くって
オレはそこで意識を手放した。