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ジュソン
扉を開けようとしていた手が止まる。
スンファン
またか。
女の子の緊張した声が聞こえてくる。これは絶対に告白しようとしている雰囲気だ。
スンファン
ほらやっぱり。
ジュソン
こんな言葉なんて聞き慣れているはずなのに。
手に持っている紙袋に視線を落とす。走ってきたから、昨日作ったガトーショコラは少し崩れていた。
ウォヌ
その言葉の続きを聞きたくなくて、気づいたら走り出していた。
ジュソン
でもそんなのどうでも良かった。
私は走り続けた。向かう先なんてわからないけれど。
どうして胸が痛むの?告白されるのは何度も見てきたはずなのに。
目頭が熱くなる。 私は上を向いた。
気がつくと、家の近くの公園にいた。勝手に私の両足が運んでくれたみたいだ。
もう一度紙袋の中を見ると、今度こそしっかり崩れていた。
ジュソン
考えるとまた胸が苦しくなる。
結局どうしたんだろう。あの二人は付き合うのだろうか。ソンファンは美人だから、オッパは彼女のことを好きになってしまうのだろうか。
考えれば考えるほど、不安が増した。
公園の木々たちは、当たり前だけれど何も身に纏っていなくて、さみしく風に吹かれていた。
ジュソン
ウォヌ
突然、聞きたかった声がした。
ジュソン
ウォヌ
私の言葉はオッパによって遮られてしまった。
ジュソン
ウォヌ
ジュソン
嘘だ。あなたのために作ったのに。
ソンファンのことはどうしたの?付き合うの?聞きたいことがたくさん出てくるけれど、何一つ聞くことができない。
ウォヌ
ニコニコしながら頬張るあなた。胸がまた苦しくなる。
ジュソン
ありがとうって言えばいいのに、どうしてこんな可愛くないことしか言えないの。
ウォヌ
ジュソン
オッパが私の目を真っ直ぐ見つめてつぶやいた。
いろいろな感情が私の中でせめぎ合う。
ウォヌ
몰라요 (これ以上期待させないで)