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ダヒ
生温い涙がゆっくりと頬を流れて、ジワっと服にシミをつくった。
何で私じゃないんだろう。
ジス
誰よりも彼のそばにいたのに。
誰よりも彼を見ていたのに。
誰よりも彼を思っていたのに。
ダヒ
堰を切ったように溢れ出す涙。
私の声が虚しく部屋に響く。 嘆いても無駄だということはわかっている。
だけど...だけど...
ジョンハン
ダヒ
私のもう一人の幼馴染であり、この恋の相談相手。
バスタオルで髪を拭きながらこちらまでくると、私の隣に座り、彼は優しく背中をさすってくれた。
ダヒ
ジョンハン
背中をさすっていた手が上に上がってきて、体操座りで伏せていた私の顔を包み込み、顎を持ち上げられる。
ジョンハン
彼の指が私の涙を拭う。
ダヒ
彼は大きな手で私の顔を包み、顔を近づけてくる。
彼の胸を押し返そうとするとその手は緩く握られて、そのまま彼の首に回される。
もう、抵抗しようとは思わなかった。
ジョンハン
ダヒ
口づけが段々と深くなっていく。
ダヒ
逃げても逃げても執拗に追いかけてくる。
ジョンハン
部屋に響くリップ音が思考を停止させる。
ダヒ
あなたもその好きな子にこういうことするのかな。
ジョンハンが目の前にいるのに、私の頭の片隅にはいつもあなたがいる。
嫉妬と罪悪感が私の心を蝕んでいく。
ダヒ
彼の熱い舌が首筋を這い、そのままドサッと押し倒された。
私を見つめるその瞳は、寂しげに揺れていた。
욕망 (君の瞳には映らない)