目が覚めて またしても死ねなかった自分に 腹が立って 自身の身体に 傷を付ける 。 つけたはずの傷は 瞬時に完治 。 くり抜かれた左目も 乱雑に切られた髪も 折られた肋も 全て元通りになる癖に …
u ,
ッ゛、ふ ぅ ッ …
治まるどころか 酷くなる一方の頭痛に 床に蹲ってると 。
音もなく現れた 薄らとした視界の中で スーツを着て 離れた椅子に腰掛ける男の姿 。
ys
頭痛、治まらんねんやろ
u ,
ッ゛、だったら何よ っ
一々突っかかってくる彼に 腹が立って 右手を出した途端 … (グキッ バキッ
u ,
かはッッ゛
今にも取れそうな右腕 床には鋭利なナイフが落ちて … 左手で治癒すると 目の前の男は 口角をあげて 。
ys
君、俺と同じなんやなㅎ
ys
俺も、能力使えんねんで
「 例えば … 」 その言葉と同時に 息苦しさが 押し寄せてきて 。 息を吸おうと 必死に首に手を置くも 直接絞められてる訳じゃないから それも無意味で …
ys
にしても、綺麗な目やなぁ
いつの間にか 目の前に来た彼は 愛おしそうにそっと 左目に触れる 。 触れられるのなんか 嫌なはずなのに 彼に触られる度に 身体の力が抜けていく 。
これ以上 彼に触られ続けると ほんとに殺される気がして …
u ,
… ッ (瞬間移動