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俺たちは誰も悪くない

普通に遊んで…普通に見送って

普通に過ごしてただけだった

でも…神様は薄情なもので

そんな俺たちから幸福を奪っていった

 

 

 

ttから、幸せを奪っていった

 

 

tt

姫菜!!親父さん!!

tt

…姫菜…?

tt

姫菜…目醒ましてや…

tt

なぁ…なぁ…!! ポタポタ

jp

っ…tt…

ttはずっと縋ってた

涙を流し続けて…

ずっと彼女を呼び続けた

医師

…付き添いの方ですか?

jp

ぁ…はい…

医師

恋人のttさんの件なんですが…
ちょっと良いですか?

jp

?はい…

 

なぜttのことで呼び出されるのか…

そんなことを思いながら部屋を出ると

 

医師

最善は尽くしましたが…
ご覧の通りの状態です…

jp

いえ…むしろ…
ありがとうございます…

jp

最後の最期まで…諦めないでくださって…

jp

素人でもわかる…
皆さんが必死に頑張ってくださったこと…

jp

ありがとうございます…

医師

助けられず…申し訳ありませんでした

医師

それで…彼氏さんのことなんですが…

jp

ぁ…どういうことですか?

医師

先ほどの状態を見るによほど大切な存在だったのだと思います…

医師

今回の件で…一気に喪失感に襲われると思います

jp

…だと、思います…

jp

そこは…俺たちがカバーして…

医師

いえ…jpさんにお願いしたいのはカバーではなく…阻止です

jp

え?阻止…?

jp

なんのですか?

医師

この仕事をしていますと…
同じような患者様を見かけます…

医師

こういったケースで多いのは…
喪失感からの自◯…

医師

生きる価値を見出せなくなってしまった人は後を追うつもりでよく行動を起こされます

医師

jpさんには、それを止めていただきたいんです

jp

じ、◯つ…?そんな…でも…

医師

あり得ないと思われる方もいらっしゃいます
あり得ないと思う人ほどよくされます

医師

私たちはプライベートまで踏み込むことはできません
どうか…代わりにお願いします

jp

っ……はい
分かりました…

jp

ありがとうございます…

 

あり得ない話だと思った

あのttが…

でも、可能性が1%でもあるのなら…

してほしくない…しないって信じたい

でも、今のttは危険だから…

部屋に戻るとttは手を握って泣いていた

 

tt

ぁ…jp…

jp

…tt

tt

……姫菜の手…
すっごい冷たいんや…

tt

お前…あったかいやろ…?
温めてやってや…

jp

っ!!tt… ギュッ

tt

俺やないよ?姫菜やで…
なぁ……っ…jpぁぁ…!

グスッグスッ

jp

ごめん…ごめんね…
俺たちが…俺たちが早く帰してれば…

jp

っ…ごめんね…っ! ポタポタ

 

涙が止まらなくなってしまった

俺もttに釣られて涙をこぼした

これが…ttの彼女の最期だったんだ…

 

 

 

 

jp

まぁ…そんな感じかな…

na

っ…

ya

俺とnaさんは…
その後にjpから聞いて…

na

お葬式は行ったんですけど…

jpの話は… あまりにも残酷なものだった

恋人を失ったtt…

ttの後追いの阻止を託されたjp…

何も分からず留守番してた2人は…

きっと報告を受けて苦しかったと思う

 

hr

そんな…ことが…

ur

…なんで

mf

…ttいつも隠してたんだ…

dn

仲間…ううん…
信じれなかったんじゃないね…

no

そうですね…
怖かったんだと思います…

no

失ったことを思い出すのが…

rn

ttさん… ポタポタ

et

rn… ナデナデ

rn

っ…ぅぅ…

sv

それでも…話して欲しかったな…

sv

仲間だから…
誰にだって1つや2つくらいあるよ…でもさ…

ur

…ッ重すぎるだろ…

ur

何1人で…
初期組で抱え込んでんだ…

jp

…ごめんね
今まで話さなくて

jp

でもね…
みんなに気遣ってほしくなかったんだよ…

jp

この時期はいなくなっちゃう

jp

それだけで心配かけちゃうのにさ
こんな話したら余計にみんなに気遣わせちゃうでしょ

jp

だからさ…

dn

あれ?でも…こっちで最期だったんだよね…?ならお墓はこっちじゃないの?

jp

こっちでも良かったんだけどね…姫菜ちゃんお母さんを早くに◯くしてるから…

jp

唯一動いたttの平常心が…
家族3人でって…

et

だから…姫菜さんは地元に戻ったんだ…

jp

うん…

jp

ttも…毎年お墓参りに行ってる…
必ず…命日にね…

ya

命日から1週間は…思い出の場所まわるんだって

sv

それ…心的にどうなの…?

na

私たちは…止めてるんですけど…

jp

忘れたくないんだって…

ur

…なぁ?

jp

ん?

ur

ttってさ…その…

ur

自◯行為…あったの?

 

俺の質問に、3人は黙った

その無言が肯定と取れるほどに

3人の表情は暗かった

 

ur

……そっか

ur

…ttすげぇな…

ur

俺たちに…
そんな姿見せないし…

sv

…そうだな…

mf

すごいけど…バカだよ…

no

はい…大馬鹿です…
僕たちがそんなことでttさんを嫌いになるはずないじゃないですか…

no

僕たちが…心配しないようになんて…無理な話ですよ…

et

帰ってきたら引っ叩かなきゃ

hr

お願いだから拳で解決しないでね?

et

しないよ

dn

泣いて困らせてやる…
もう溜め込まないように…

ur

だな

jp

みんな…ありがとう

rn

当たり前です

rn

rnたちは仲間ですから!

 

rnの言葉に俺たちは頷いた

それをみた3人はようやく笑ってくれた

 

ya

ありがとう

na

ありがとうございます

jp

ありがとう…!

 

 

ttの過去を

みんな真剣に聞いてくれた

良かった…もしもを考えたけど

杞憂だったみたい

コンコン

 

jp

はーい!開いてるよー!

ur

jpさん

 

入ってきたのは urだった

urの表情は真剣で

なんとなくさっきのことだと理解できた

 

ur

ttがやったこと…
俺ちゃんと聞きたい

jp

…分かった
鍵、閉めてくれる?

jp

内容的に良いものじゃないし

ur

 

urは俺の部屋の鍵を閉めて

俺のそばまで来て座った

 

みんなの知らないttの秘密

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