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8 - 今の僕ら

♥

85

2024年02月11日

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影山拓也

てかもう少しで卒業じゃん!

椿泰我

だね〜早くない?!

基俊介

俺らもうあと3ヶ月とか?!

鈴木大河

寂しいね

松井奏

ま別にもう会えない訳じゃないけどねぇ

影山拓也

でもさぁ、、

影山拓也

あ!てか成人式7人で袴着ようよ!

佐藤新

袴着るの〜?

松井奏

スーツじゃないの?

影山拓也

いやー袴着たくね?

影山拓也

スーツなんか就職したらいっぱい着るし!

影山拓也

袴なんかもう着ないぜ?

基俊介

いんじゃない?

基俊介

7人で袴着たら面白そうだし

鈴木大河

面白いの?笑

椿泰我

7人でやったら怖くないってことか!

影山拓也

そうそう!

基俊介

そうなの?笑

松井奏

あれ、よこぴーは?

横原悠毅

あぁ、俺?

横原悠毅

いんじゃない、?

影山拓也

じゃあ決まりな!

影山拓也

約束!

今日は成人式だった

横原悠毅

そういえば、そんな約束したな

袴着るって約束した

でもあの時の俺は

成人式はでないって思っていた

もうあの時には

横原悠毅

考えてもしょうがないか、

今日はバイトをいれていた

横原悠毅

何名様ですか?

今日はもうひとつのバイト

カラオケのバイトだった

成人式が行われている所からは遥かに遠いし

来るはずがない

19時までシフトが入っていた

徐々に人が増えてきた18時

元々あまり混まないカラオケ店であるが

少し人が多くなってきた時だった

賑やかに話しながら入ってくる団体客

聞き慣れた、懐かしい声

影山拓也

えっと〜今から6人いけ…

影山拓也

え、横原…?

久しぶりに見た影山くんの姿

垢抜けた大人びた雰囲気だった…

混乱して頭が働かない

今、なにが起こっている…?

影山拓也

横原だよな、?

椿泰我

え〜何言ってんの…って

椿泰我

よこ、!!!

佐藤新

え横原くん!!!!

椿泰我

よこ、今までなにやってたんだよ、、!

鈴木大河

よこ、嘘だろ、

俺の前で大きな声で言う4人

次第になにがなんだか分からなくなる

俺、何してるんだっけ

影山拓也

横原!!!

影山拓也

待って待って待って!!

基俊介

これ、、!

椿泰我

嘘でしょ、?!

影山拓也

みんな同じクラスじゃん!!!

佐藤新

えみんな1組?

鈴木大河

うん1組だよ!!

松井奏

やったー!!!

影山拓也

先生ありがとー!!!

横原悠毅

はしゃぎすぎ笑笑

基俊介

やばいって!!

鈴木大河

この1年うるさくなるね〜笑

佐藤新

楽しみ笑

先生

見たら教室あがってくださーい

影山拓也

先生まじありがとうございます!!!

横原悠毅

ね〜行くよ?笑笑

影山拓也

あ待って〜!!笑

影山くんと同じクラスになるのは初めてのことだった

1回目の席替えで

影山くんと前後ろになった

影山拓也

まって横原の前の席!

横原悠毅

えがち?

影山拓也

やったー!!

横原悠毅

そんな嬉しい?笑

影山拓也

笑笑

内心信じられないくらい嬉しかった

先生

じゃここ〜影山

影山拓也

え!俺すか!

影山拓也

え〜、、

横原悠毅

これ、答え

影山拓也

えっと〜2x

先生

正解2xな〜

影山拓也

まじでありがと横原!!

振り返ってお辞儀をしてくれる影山くん

あまりにも近くて頭がおかしくなりそうだった

横原悠毅

どういたしまして笑

横原悠毅

影山くんやばいよ?これ分かんないのは

影山拓也

うそ〜また教えて!笑

横原悠毅

笑笑

横原悠毅

いいけど笑

授業中に小さい声で話す影山くんとの会話は

あまりにも胸がドキドキしたのを覚えている

先生

あ〜影山これ運んでくれるか?

影山拓也

あ!はい!

1人ではあまりに多い量だった

横原悠毅

影山くん、手伝おうか?

影山拓也

え!ほんと!

影山拓也

じゃあこっちお願い!

同じクラスになってから

影山くんと話す機会が比にならないぐらい増えた

影山拓也

あのさぁ〜横原、

2人で職員室までプリントを運んでいる時

隣にいる影山くんが言った

横原悠毅

ん?

影山拓也

横原って好きな人とかいないの?

横原悠毅

えっ?

思いもよらないことで

階段を踏み外しそうだった

横原悠毅

なんで、?

影山拓也

いや横原のそういうの聞いたことないな〜って、

影山拓也

もしかして俺らに言ってないだけでいるとか?

横原悠毅

それはない、

横原悠毅

いないよ彼女とか、

影山拓也

好きな人、は?

横原悠毅

好きな人は、

言うか迷ったけど

横原悠毅

いる、

影山拓也

あ〜いるんだ!

影山拓也

へ〜、

横原悠毅

うん、

影山拓也

どんな人?

横を見ると全く目を合わせる気が無い影山くんがいた

影山くんって、

横原悠毅

元気な人かな、

横原悠毅

どんなことにも真剣で、

横原悠毅

一生懸命で、

横原悠毅

それで、

横原悠毅

あっ

横原悠毅

ごめん、

影山拓也

いや〜全然!

影山拓也

めっちゃ好きなんだなその子のこと!

影山拓也

告白とかしないの?

横原悠毅

してもどうせ振られるから、

好きなのは隣にいる人なのにな

影山拓也

そうか〜?

横原悠毅

うん、

横原悠毅

影山くんは?

影山拓也

俺は〜

影山拓也

いるよ!好きな人

横原悠毅

そっか、

横原悠毅

付き合えるといいね、

思ってないことを言ってしまう

好きな人、俺なわけないのに

影山拓也

俺、好きな人さ

影山拓也

全然目も合わせられないし、

影山拓也

素直になれないしな、!

影山拓也

付き合えないよ、

なにも言うことができなかった

影山くんにも想う相手がいるんだと

自分から聞いといて、言っといて

辛くなってしまった

影山拓也

お互い、付き合えるといいな!

横原悠毅

そうだね、

影山くんの恋が実ったら

俺は自動的に失恋する

その未来しか来ないんだ

そう思うとまた辛くなってしまった

高校3年の冬

基俊介

帰ろーぜー

影山拓也

俺と椿くんやんなきゃいけないことあるから先に5人帰ってて!

基俊介

あ〜まじ?

椿泰我

ごめ〜ん!

松井奏

おっけー

佐藤新

じゃまたあした〜!

横原悠毅

うい〜

鈴木大河

またね〜

基俊介

てか明日小テストじゃーん

横原悠毅

え!そうだっけ?

松井奏

そうだよ?社会の

横原悠毅

うわだる教科書教室だわ〜

鈴木大河

うわどんまい笑

佐藤新

行ってらっしゃい〜

横原悠毅

ちょっと取ってくるわ

基俊介

うい〜待っといてやるから〜

松井奏

ゆっくりでいいよ〜

横原悠毅

なんかうざいな笑

重い足取りで引き返した

横原悠毅

(うわもうだりぃなぁ、)

教室ドアを潜ろうとした時

影山拓也

だから俺横原のこと、

横原悠毅

(え、?俺の話?)

入る前に立ち止まり耳を澄ます

影山くんが俺の話をしていた

影山拓也

俺、俺さぁ、

椿泰我

かげ、

影山拓也

____________

影山拓也

__________

影山拓也

_________

横原悠毅

っ、

俺はすぐその場から離れた

横原!

横原!!!

影山拓也

横原!!!

なんだか、深く眠っていた気がする

目を開けると

みんながいて、

俺はベットで仰向けになっていた

横原悠毅

え、なに

横原悠毅

どこここ、

松井奏

病院だよ、よこぴー!

影山拓也

良かった、、

基俊介

俺先生呼んでくる

松井奏

うん、

影山拓也

横原、、

影山拓也

横原がいなくなったら俺、

久しぶりに会った影山くん

泣き崩れるようにベットに手をつけていた

あの時を思い出した

椿泰我

かげ、大丈夫だからよこ死んでないでしょ?

影山拓也

うん、ほんと良かった、

辺りを見回すと

久しぶりに見る4人の顔があった

松井奏

倒れたんだよよこぴー

松井奏

貧血だって、

横原悠毅

え、?

松井奏

それで病院にいるの、

貧血、

そういえば一人暮らしになってからというもの、しっかり食べていなかった気がする

特に最近は、影山くんのことで

全然食べれていなかった

松井奏

あと、ストレス。

松井奏

こんな倒れるまで追い込まないで、

松井奏

お願いだから

横原悠毅

ありがと、、

影山拓也

良かった、、、

影山拓也

ほんとに、

いつまでたっても泣き止まない影山くんは

俺の手を握って言った

横原悠毅

えっ

影山拓也

横原、、

影山拓也

生きてくれててよかった、

込み上げてくる思いに耐えきれず

俺も涙した

影山拓也

ずっと心配だった、

横原悠毅

なんで、

横原悠毅

なんで今更

横原悠毅

今更そんなこと言わないでよ、

脳裏にやきつく記憶は

今でも忘れられない

繋ぐ(かげよこ)

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