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わたし、屋上で靴を
脱ぎかけた時に
遥己
三つ編みの先客に声を掛けてしまった
遥己
三つ編みの子
口をついて出ただけ
本当はどうでもよかった
先を越されるのが何となく癪だった
三つ編みの子は語る
遥己
三つ編みの子
三つ編みの子
遥己
三つ編みの子
遥己
遥己
三つ編みの子
遥己
遥己
三つ編みの子
三つ編みの子
って三つ編みの子は消えてった
遥己
と、靴を脱ぎかけたらそこに
遥己
また声を掛けてしまった
背の低い子は語る
クラスでの孤独を
背の低い子
背の低い子
遥己
遥己
背の低い子
遥己
遥己
遥己
遥己
背の低い子
と、泣いて背の低い子は消えてった
そうやって何人かに
声をかけて…
追い返して
私自身の痛みは誰にも
言えないまま…
初めて見つけたんだ
似たような悩みの子
何人目かであったんだ
”黄色いカーディガンの子”
黄色いカーディガンの子
黄色いカーディガンの子
黄色いカーディガンの子
黄色いカーディガンの子
と、言った
口をついて出ただけ…!
本当はどうでもよかった…
思ってもいない事
でも、声を掛けてしまった
遥己
黄色いカーディガンの子
遥己
遥己
遥己
遥己
遥己
黄色いカーディガンの子
って目を伏せたまま消えてった
遥己
遥己
遥己
遥己
”カーディガン”は脱いで…
”三つ編み”をほどいて
”背の低い”私は今から
遥己